ヤクルト3-5阪神
今回の京セラドームでの阪神との3連戦は、1-2、3-4×(延長12回)、3-5というスコアとなった。スコア上はいずれのゲームも競り合いである。しかし結果として勝利したのは、全て阪神である。よく言われることではあるのだが、やはり「競り合いに強いチームは、強いチーム」ということが言えるのではないだろうか?優勝に向けて、勢いが付いてる阪神と下位に低迷する中で来シーズンも見据えた中で戦っているヤクルトとの差と言ってしまえばそれまでなのだが、今回の3連戦は、スコア以上に実力差を感じる3連戦になってしまった。
ヤクルト先発の山野は、前回の巨人戦で7回無失点の好投を見せ、プロ初勝利を上げていたのだが、今日は、粘り強い阪神打線の前に、根負けしてしまった格好になってしまった。この3連戦は、高橋、サイスニード、山野とタイプの違う先発投手が登板したのだが、どの投手も球数が増えてしまい、山野も4回で102球を要してしまった。巨人戦のように球数少なくイニングを重ねることが山野のような投手については理想的な投球ということになるのだろうが、相手チームに研究されたり、自身の制球面での不安が付きまとっている限りは、そう簡単に理想的な投球パターンに持っていくことは難しいと思われる。今後も今日のようなゲームが多くなる可能性もあるのだが、球数が増えたとしても何とか5~6回を2~3失点でまとめられる投手になってもらいたい。今の山野に期待したい投球はそういった投球である。ボールのキレ、質に関しては、今日も山野の力量通りのボールは投げることが出来たのではないだろうか?とにかく粘り強く投げていってもらいたい。
リリーフ陣は、5回から今野ー星ー山本ー大西というリレーとなったのだが、7回に星が坂本にタイムリーを浴びてしまい、致命的な1点を失ってしまった。それにしてもこの3連戦は、先発投手の球数が多くなる中でリリーフ陣の負担も多い3連戦となってしまった。1つでも勝てていれば精神的に多少は違うのだが、3連敗を喫してしまったことでより一層ダメージを大きくしてしまった印象である。
打線は、阪神先発伊藤相手によく喰らい付いた印象である。私の中では、伊藤は非常にハイレベルなサウスポーという評価をしており、この投手を崩すことは中々難しいと感じている。そんな中でも2回にサンタナ、内山の連打でチャンスを作ると、北村の犠牲フライで先制点を奪ってみせた。オスナの離脱によってチャンスが巡ってきた北村は、ここまでよく自分の仕事をしてくれている。今日の犠牲フライも伊藤相手に簡単ではないはずなのだが、きっちりライトまで運んでみせた。ナイスバッティングである。今日は伊藤のボールが走っていなかったのか、その後もチャンスは作るのだが、3回、4回と得点が奪えず、逆転を許す展開となってしまった。それでも5回に山田に久々のホームランとなる、2ランホームランが飛び出し、1点差まで追い上げたのだが、ヤクルトの反撃はここまでとなってしまった。
ヤクルトは来シーズンも見据えた戦いに切り替えていると感じているのだが、だからこそ、こういった競り合いのゲームで、チーム内で意思統一して攻めることが難しくなっていると感じる。若手は自分の持ち味をアピールしたい気持ちもあるだろうし、打線が「線」として機能させることが難しくなっている。これは、今置かれているチームの立場からすると仕方ないことであり、ここまで低迷してしまったからこその結果なのだが、21年、22年とセリーグ連覇を達成したチームということを考えると寂しい限りである。
今回の3連戦では、メンタル面含めて阪神との実力差を思い知らされる結果となってしまった。それにしてもシーズン後半に差し掛かっての10連勝は凄いですね。このまま逃げ切り体勢に入りましたかね?
詰むや、詰まざるや 森・西武 vs 野村・ヤクルトの2年間 完全版 (双葉文庫) 新品価格 |
にほんブログ村
コメント
結局リリーフから点が取れずこちらは誰かが失点するのが勝敗を分けましたね。せめて一つは勝ってもらいたかった。
優勝争いしている最中の相手捕手を負傷させた事はいただけない。後味が悪い三連戦となってしまった。
超匿名さんへ
阪神の強さが目立った3連戦でしたね。1つは勝ちたかったですけどね…