第101回箱根駅伝ポイント

大学駅伝


毎年恒例となっている箱根駅伝のポイント記事を今年も書いておきたい。総合優勝争い、シード権争いともに高いレベルでの混戦が予想される。今回も激戦必至ではないだろうか?

①3強+α
・前回大会は、大本命の駒大に他の優勝候補の大学がどう食い下がるか?という部分が一番のポイントと感じていたのだが、今大会は、前回大会の覇者青山学院大、前回大会の雪辱に燃える駒大、出雲、全日本と2冠を達成した國學院大が高いレベルで競り合っていると感じる。この3チームのいずれかが総合優勝を果たす可能性が高いと思うのだが、下馬評通りに行かないのが長丁場の箱根駅伝である。3強以外の有力校含めて今日の区間エントリーを振り返っておきたい。

青山学院大
(往路)宇田川ー黒田然ー鶴川ー荒巻ー若林 
(復路)野村ー白石ー塩出ー平松ー佐藤愛
(補欠)太田、田中、黒田朝、佐藤有、安島、小河原

・今日時点では、非常に良いオーダーが組めているように感じる。黒田朝が2区、太田が4区に入る可能性が高いだろうか?層も厚く、今回のレースも青山学院大イズムというものを感じさせる展開に持ち込むことが出来るだろうか?

駒大
(往路)帰山ー篠原ー山口ー桑田ー坂口
(復路)伊藤ー森重ー安原ー新谷ー吉本
(補欠)佐藤、山川、小山、白井、村上、谷中

・駒大も今日の時点では、良いオーダーが組めているように感じる。3区佐藤、5区山川とオーダー変更が出来れば、ベストの形となるだろうか?5区山川、6区伊藤と並びは他大学からすると脅威になりそうである。

國學院大
(往路)後村ー平林ー山本ー岡村ー高山
(復路)嘉数ー鶴ー佐藤ー飯国ー吉田 
(補欠)中川、青木、上原、辻原、野中、尾熊

・國學院大は今季2冠を達成しているのだが、箱根駅伝に関しては、決して大本命という存在ではない。しかし、そのことが逆にメンタル面では優位に立てるような気もしている。2区にどっかりとエースの平林を配置していることがチームに良い影響を与えそうである。
補欠となっている青木、上原、辻原、野中は当日変更で走ってもらいたい存在なのだが、戦略的な事なのかアクシデントが起きているのかどちらだろうか?

城西大
(往路)久保出ーキムタイー柴田ー林ー伊藤
(復路)小林ー三宅ー小田ー鈴木ー中島
(補欠)平林、岩田、小早川、斎藤、桜井、山中

・おそらく5区にエースの斎藤が入るはずである。「山の妖精」と呼ばれた山本唯よりも強いとの声もあるだけに非常に楽しみである。前回大会同様、往路で流れを作り、復路はその流れを維持する展開に持ち込みたい所だろう。

創価大
(往路)齊藤大ー浦川ー小暮ー野沢ー若狭
(復路)川上ー織橋ー石丸修ー吉田凌ー黒木
(補欠)吉田響、石丸惇、小池、ムチーニ、齋藤一、山口

・三強の一角を崩す可能性が最も高いのが創価大だと思っているのだが、今日の区間エントリーは気になるものとなった。主力が補欠に名を連ね過ぎかな?という違和感がある。個人的には、「小暮や野沢が復路に回ると強いな。」と思っていたのだが、その2人は、3区、4区に起用されている。当日どんなオーダーとなるだろうか?2区ムチーニ、5区吉田響と組めるだろうか?

早大
(往路)間瀬田ー山口ー瀬間ー長屋ー工藤
(復路)山﨑ー藤本ー伊福ー石塚ー菅野
(補欠)伊藤、草野、和田、宮岡、山口、吉倉

・早大は、非常に良いオーダーが組めているように感じる。往路復路ともにバランスが良く、伊藤をどこに使ってくるか楽しみである(3区の可能性が高いかな。)。創価大同様三強を崩す可能性のある大学だと感じる。

中大
(往路)原田ー溜池ー本間ー白川ー園木
(復路)浦田ー山平ー佐藤ー吉中ー並川
(補欠)阿部、吉居、鈴木、藤田、岡田、田原

・前回大会は、総合優勝を狙えるメンバーを揃えながらも、大会直前での感染症によってシードを逃してしまった。今大会は、まずは万全の状態でスタートラインに立てることを願いたい。1区吉居とすると岡田をどこで起用するのか?気になる部分である。主力のアクシデントがなければ良いのだが…。

この辺りまでが表彰台を狙える大学となるだろうか?青山学院大、駒大、國學院大以外は、表彰台もあればシード落ちもあるような混戦模様になりそうである。

②熾烈なシード権争い
・すでに①の項目で7校を上げてしまっているため、残りの13校で3枚のシード権を争う形になるだろうか?コンディションの良し悪しによって順位は大きく変動しそうだが、①の項目で上げた大学以外にも戦力が整っている大学がいくつもある印象である。

法大
(往路)永島ー小泉ー矢原ー花岡ー高橋
(復路)沢中ー福田ー安沢ー重山ー行天
(補欠)武田、宮岡、大島、清水、野田、湯田

・ここの所前評判は高くなくても、箱根にはしっかり合わせてシードを獲得してきたのが法大である。個人的には、今大会の法大は、ここ数年で最も力のあるチームと見ている。しかし、今日のエントリーを見ると、ちょっとよく分からないオーダーになっているな?という印象である。
1区大島、4区武田、5区野田、6区湯田のような形になるのだろうか?正直違和感はある。

帝京大
(往路)島田ー山中ー黒木ー尾崎ー楠岡
(復路)藤本ー福田ー高島ー小林大ー小林咲
(補欠)林、柴戸、山口、鎗田、浅川、広田

・毎年骨太なチームを作ってくる帝京大は、法大同様、個人的には今年のチームは、ここ数年で最も力のあるチームだと感じている。エース山中が2区で区間上位の走りをすれば、流れに乗るのではないだろうか?山要員を作らないチームだけの今回も5区、6区が課題だが、楠岡がどの程度走るのか楽しみにしたい。柴戸は3区かな?

大東大
(往路)キプロップー棟方ー松浦ー清水ー中沢
(復路)小田ー宮倉ー赤星ー大谷ー佐々木
(補欠)西川、西代、入浜、庄司、藤原、大浜

・大東大も今期は戦力が充実している。もし1区キプロップ、2区棟方をこのまま起用し、西川、西代、入浜らを他の区間に回せるようだと非常に面白い。真名子監督は7区を重視するイメージもあるので、ここに誰を使うのかも注目である。

東洋大
(往路)石田ー梅崎ー増田ー岸本ー松井
(復路)西村ー浜中ー永吉ー吉田ー薄根
(補欠) 小林、網本、緒方、内堀、宮崎、迎

・東洋大は、前回大会の再現を狙いたい所だろう。前回大会は下馬評は高くなかったのだが、レースの流れに乗り、総合4位でフィニッシュを果たしている。今大会もレースの流れにしっかり乗りたい所である。1区石田、2区梅崎である程度上位に付けたい所である。緒方が5区を走るのか平地に回るのかも注目である。

日体大
(往路)平島ー山崎ー高村ー田島ー浦上
(復路)石川ー吉田ー佐藤ー山口ー二村
(補欠)植松、住原、富永、山下、分須、瀬戸

・今大会は、日体大にもシード獲得のチャンスがあると見ている。3,4年生がじっくり力を付けてきた印象があり、しぶとくレースを進められるのではないだろうか?それだけに1区平島、2区山崎に求められる役割は非常に大きなものとなりそうである。

立大
(往路)吉屋ー馬場ー稲塚ー林ー山本
(復路)中田ー山下ー山口ー安藤ー中西
(補欠)小倉、国安、木島、原田、鈴木
 
・箱根予選会、全日本での出来の良さには驚かされた。チーム全体の底上げが進んでいることは間違いないだろう。箱根に関しては、山区間への適応という部分で不安があり、シード争いという部分ではまだ厳しいか?という印象もあるが、予選会、全日本での走りを見れば、期待したくなるものである。国安がどの区間に入るだろうか?

東京国際大
(往路)木村ーエティーリー佐藤ー大林ー楠木
(復路)中山ー政ー古賀ー川内ー山本
(補欠)冨永、益田、大村、菅野、アモス・ベット、小柴

・前回大会は出場を逃してしまったのだが、エティーリという大砲の存在は心強い。個人的には、1区でエティーリを使った方が、シード権獲得には近道になるのでは?と見ていたが、正攻法でオーダーを組んで来た。出来れば、2区終了時点でトップに立っていたいのではないだろうか?

順大
(往路)池間ー玉目ー海老沢ー堀越ー川原
(復路)林ー金原ー永原ー石岡ー大倉
(補欠)浅井、荒牧、小林、古川、吉岡、谷本

・浅井が補欠登録となっているのが気になると言えば気になるのですが、他の大学が上級生中心のメンバー構成となっている中で1年生、2年生の出走が多そうなのが順大の特徴である。1年生の個性派ランナー達がどういった走りを見せるのか注目してみたい。個人的には5区川原に特に注目である。

①、②で上げた上記15校の中でシード争いが繰り広げられるのではないだろうか?
毎年シード権予想も行っているため、一応記しておきたい。
青山学院大、駒大、國學院大、創価大、早大、中大、城西大、帝京大、大東大、日体大としておきたいと思う。

③その他注目ポイント
・各校のコンディショニング
・上級生(3年生、4年生)の出走比率
・各校のゲームチェンジャー
・ムトゥク(山梨学院大)、キプケメイ(日大)の奮闘
・スーパールーキーは出現するか?


何にせよ、今回の箱根駅伝も楽しみである。

そして、おそらく、この記事で今年の更新は最後となります。
今年も1年間「ヤクルトファンの日記」にお付き合い頂き、ありがとうございました。




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