明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は仕事や家の都合などの関係で、久々にしっかり箱根駅伝往路を観戦でき、ブログ更新の時間もあるので、初めて箱根駅伝往路の振り返り記事を書いてみたい。天候に恵まれたこともあり、かなりハイレベルの往路となった。終わってみれば本命駒大の強さが目立つ往路となった。チームごと振り返ってみたい。
往路1位 駒大
・全選手がしっかり実力を出し切ってみせた。2位中大が120点の走りをしてプレッシャーを掛けたのだが、それでも力で押し切ってみせた。横綱相撲のレースだった。終わってみれば1区円の区間2位の走りがチームに流れを呼び込んだのではないだろうか?2区以降の力のあるランナーがどの選手も無理のない走りで実力を出し切れたのは、この1区円の走りが大きかった。2区田澤はハイペースで突っ込んだ吉居大にリズムを崩されることなく走ってみせた。吉居大、近藤に区間記録では負けたもののエースの走りを見せてくれたし、3区篠原、4区鈴木も実力を出し切った。5区は1年生山川が後半の下り含めて上手くまとめてみせた。強いランナーが揃っていた。往路優勝を果たしたことで、総合優勝、シーズン三冠が見えてきた。
往路2位 中大
・注目の吉居大は2区に投入され、1区はルーキー溜池のまま、3区に中野が配置された。全選手が攻めの走りを貫き、文句の付けようのないレースを展開してみせた。120点の出来である。吉居大については、箱根を通過点にしなければならないランナーであることを実感させられる世界を意識した走りを見せてくれて。私は、昨年は吉居大は1人では1区のハイペースを演出できないと思っていたし、今年も前半を突っ込み過ぎていると思った。しかし昨年も今年も吉居大は、私の想像の遥か上を行く走りを見せてくれた。インパクト抜群の走りとなった。3区中野も序盤から駒大、青山学院大に付き合わずに飛び出し、そのまま区間賞を獲得してみせた。4区吉居駿もルーキーとしては、十分の走りを見せ、5区阿部もリスクを負ってでも突っ込んで入ってみせた。山川には届かず、往路優勝は逃したが、古豪復活を印象付けた。溜池の安定したランニングフォームも印象的だった。復路も駒は残っているだけにまだ分からない。
往路3位 青山学院大
・5区若林が体調不良で欠場したことが響いてしまった。しかし青山学院イズムを感じさせるレースは出来ていたのではないだろうか?駒大との差という部分を考えるとわずか11秒という差ではあったのだが、1区で目片が円に後着してしまったことが、ボディブローのように効いてしまっていたのかもしれない。しかしついに田澤に競り勝った近藤、前を追って引っ張り続けた横田、鈴木相手でも怯まずに走り、追い付いた太田と青山学院の伝統を感じさせる強さを感じることが出来た。急遽出場となった5区脇田も後半の下りで切り替え、なんとか首位駒大と2分3秒差で留めてみせた。原監督のコメントだと6区に脇田を予定していたということで、すでに想定が崩れてしまっていると思うのだが、まだ分からない。
往路4位 國學院大
・2区平林は、1時間7分32秒のタイムでチームを上位に押し上げ、3区山本、4区藤本もまずまずの走りを見せてくれた。5区伊地知で一気にジャンプアップしたいという思惑もあったと思うのだが、前半からハイペースで入ったものの中盤からタイムを伸ばすことが出来ず、順位を4位に押し上げることが精一杯だった。往路優勝を狙っていたことを思えば、残念な結果なのかもしれないが、それでもしっかり4位でゴール出来た所に國學院大の安定感を感じることが出来る。
まだ中西が残っているだけに復路も攻めていきたい。
往路5位 早大
・ほぼ想定通りのレースが出来たのではないだろうか?1区間瀬田、2区石塚が粘り、いい形で3区井川に繋ぐことが出来た。ここで井川が区間2位の快走で順位を押し上げると、その流れのままに、4区佐藤、5区鈴木も力を出し切ってみせた。シード権をグッと近づける見事な襷リレーとなったのではないだろうか?
往路6位 順大
・昨年大きく出遅れてしまった1区で野村が区間6位と好スタートを切ったのだが、その後の選手が伸び切らなかった。三浦は3000m障害で世界と戦いながら20キロを超える箱根駅伝のレースの調整も行うという難しい調整を強いられながら、エース区間2区を任され、今年も最低限の走りに留まった。昨年の総合2位の立役者3区伊豫田は伸び切らず、4区石井はブレーキとなってしまった。それでも5区四釜が昨年の経験を活かし、区間新の好走で順位を6位まで上げてみせた。
「復路の順大」と言われてはいるが、今年はどう見ても「往路の順大」である。復路でどの程度粘れるだろうか?
往路7位 東京国際大
・現状での精一杯のレースだっただろうか?1区山谷、2区丹所は悪くはなかったが、往路優勝を狙うのであれば稼がなければならないランナーである。3区白井も後半苦戦し、4区ヴィンセントの区間新を活かしきることが出来なかった。ヴィンセントが万全で2区で使えたのであれば、また違った展開もあり得たと思うのだが…復路はシードを確保することが目標となりそうである。
往路8位 法大
・1区松永、2区内田が想定され得る最高の走りを見せ、レースの流れに乗ってみせた。3区で松本が使えず、一旦は厳しくなったかと思う場面もあったのだが、4区扇、5区細迫が力を出し切ってみせた。6区に武田がいることを思えば、シード獲得に向け良い位置に付けたと言えるのではないだろうか?
往路9位 城西大
・昨年本戦出場を逃した悔しさをぶつけるレースとなった。まずは5区山本唯の区間新に触れなければならない。軽やかでありながら力強さも感じさせる走りで6位でゴールした順大四釜の区間新を更に更新する走りで区間賞を獲得してみせた。前評判通りの快走だった。
2区斎藤、3区キムタイの将来のエース候補も来年以降に繋がる走りを見せてくれた。復路はシード権外のチームからターゲットにされてしまいそうだが、どこまで粘れるだろうか?
往路10位 創価大
・1区横山が上手く立ち上がり、2区ムルワも続いただけに、その後伸び切らなかったのは意外だった。ここ数年ずっとゲームチェンジャーの役割りを担ってきた嶋津だったが、今年は、これまでのようなインパクトのある走りを見せることが出来なかった。上位チームが強さを見せつけたレースで多少の取りこぼしが10位という順位になってしまったのかもしれない。
その他チーム
・11位の東洋大は、一旦はシード争いから脱落しかけたのだが、5区前田の激走でシードが狙える位置まで押し上げてみせた。12位の明大は、1区富田が区間賞を取ったのだが、凸凹駅伝に終始してしまった。13位の東海大は、2区石原の奮闘が目立った。3区のルーキー花岡も好走し、シードに向けて何とか踏みとどまった。14位の帝京大は往路は厳しい面子だったか?15位国士館大、16位山梨学院大は留学生の好走を活かしきれず、大東文化大は、2区ワンジルがブレーキとなってしまった。
印象に残った場面
・1区の難しさと重要性。関東学生連合の育英大新田の飛び出し。
・エース級が揃った2区。吉居大VS近藤VS田澤の名勝負。
・横田を使って冷静に走った篠原。
・ヴィンセントが1時間丁度のタイムで4区区間新。これで2区、3区、4区の区間記録はいずれもヴィンセント。
・5区山の神は簡単には現れない。
P.S やはり箱根駅伝とSNSの相性は良いですね。Twitterを使って感想を書き込むことは楽しかったです。明日も楽しみたいと思います。
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