粘ってはいたが…打てない…守れない。

2025試合結果


ヤクルト1-6DeNA

私は、今のスワローズに関しては、セリーグ6球団で最も実力がないと見ている。それだけに普段以上に1つのミスが敗戦に直結してしまう可能性が高く、厳しいゲームが続くことは目に見えている。その中でどうやって1つの勝利を拾っていくか?というチーム状態にあると思っている。
今日のゲームは、ミスもありながらも8回終了時点では、何とか1-3というスコアで喰らい付くことが出来ていた。実力差がありながらも何とか粘ってゲームを進めることは出来たかな?という印象はあった。しかし、如何せん実力差がある。最後は回跨ぎとなった阪口が粘り切れず、3点を奪われ万事休すとなってしまった。

先発のランバートは、初回からコントロールに苦しんだ。投げ終わりに体勢を崩す場面もあり、神宮のマウンドに苦しんだ部分もあったのだろうか?ここまでの投球内容を見ていると、多少ボールが荒れることはあっても、そこまでコントロールに苦しむタイプには見えなかったのだが、今日は、ボールを制御することに苦しんでいた。
初回は、ヒットと与四死球で1アウト満塁のピンチを招くと筒香をショートフライに打ち取ったのだが、この打球で3塁ランナーの蝦名にタッチアップを許し、先制点を失うことになってしまった。もう7,8年前になると思うのだが、当時ショートで起用されていた廣岡が神宮のゲームでショートフライを捕球しながらタッチアップを許し、失点してしまった場面があったことを思い出した。今日のゲームでもショート武岡、センター赤羽という決して経験値の高くない選手が守っていただけに武岡はとにかく1つのアウトを取ることに必死だったのだと思う。もう少し余裕があれば、赤羽に任せて失点を防ぐことも出来たように感じる。ランバートが苦しむ中で何とか助けたかったのだが、結果としては勿体ない失点となってしまった。
ランバートは2回以降も四球やヒットでランナーを許す苦しい投球が続いたのだが、何とか粘り、試合を作っていた。しかし5回に1アウトから蝦名にヒットを許すと、その後2つのワイルドピッチでランナーを3塁まで進塁させてしまうと、ここで度会にタイムリーを浴び、勝ち越し点を許してしまった。続く牧にも四球を与えてしまったところで降板となってしまい、5回を投げ切ることが出来なかった。代わった山本が筒香をダブルプレーに斬って取ったため、大事には至らなかったのだが、今日のランバートの投球は非常に危ういものだった。私の中でのここまでのランバート評は、「ある程度試合を作れる実力派先発投手」というものであり、計算できるタイプだと見ていたのだが、日によって使える球種と使えない球種がはっきりしている印象があることも確かである。使える球種で上手く試合を作れるという部分を評価しているのだが、今日くらい荒れてしまうと、本人もフラストレーションが溜まるのではないだろうか?4回2/3で与四死球5、ワイルドピッチ3、球数98球という数字は、先発投手としては苦し過ぎる。
7回には、武岡のエラーからピンチを招き、バウマンが宮崎にタイムリーを許してしまい、DeNAにリードを広げられてしまった。今のヤクルトには得点力がないため、こういった失点がボディブローのように効いてきてしまう。
そして9回は、回跨ぎとなった阪口が粘り切れず、四球も絡む中で3点を失い、ゲームが決まってしまった。
私の中では、今のヤクルトが勝ちを拾うには、とにかく投手陣が踏ん張り3失点以内に抑えることが大切になってくると思っている。そういう意味では、ギリギリよく粘って戦っていたと思うのだが、それだけに与四死球や暴投、エラーが絡んだ中での失点は頂けない。「個」の力があれば、多少のミスは跳ね返すことが出来るかもしれないが、今のヤクルトにミスからの失点を跳ね返すだけの力はない。今後もミスで崩れる試合を極力減らさなければ、あっという間にセリーグのペナント争いから脱落することになってしまう。

打線に関しては、2回に武岡に同点タイムリーが飛び出し、ゲームの流れを簡単にDeNAに渡さなかった場面もあったのだが、全体を通して見るとどうしても淡白に映ってしまう部分がある。村上、塩見、長岡を欠く中で「個」の力という部分が劣ってしまっているため仕方ない部分もあるのだが、どうしても相手に怖さを感じさせることが出来ないため、常に受け身でのゲームになってしまっている印象がある。相手チームには積極的に仕掛けられてしまい、自チームは慎重に戦う他ないため、苦しい展開に陥ってしまう。サンタナ、茂木、オスナの打撃に期待したい所ではあるのだが、今日は茂木の内野安打とオスナの単打のみということで、迫力に欠けてしまった。山田の打撃にも多くは期待できない状況であるため、明日以降も苦しいゲームが続きそうである。
そして今日のゲームでは中村悠が途中でゲームを退いてしまったのが気になった。僅差のビハインドゲームでの捕手の途中交代ということで、本来であればあまりないパターンの交代であると感じた。アクシデントでなければ良いのだが…。ヤクルトの捕手陣は、中々の粒揃いだと感じているのだが、松本直が登録抹消となり、古賀、内山は昨シーズン怪我での長期離脱を経験している。ここに中村悠まで離脱となってしまっては、かなり苦しい布陣になることは間違いない。とにかく故障での離脱を極力避けなければならないのだが…。

今日からの9連戦、ヤクルトにとっては、前半戦の正念場となりそうである。大きく離されないためにも1つでも多く勝ちを拾いたい所である。投手陣の踏ん張りが大きなカギを握りそうである。




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感想(1件)




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コメント

  1. grass より:

    自滅ですよね。自滅っていうか、自爆。
    炎天下の下、こんな試合で、それでも現場にいる者の務めとして声を張り上げてはいますが、さすがにつらい。
    もはや勝ち筋は無いに等しいと思われる中、個人的に阪口のビハインドロングが通用するのかだけに重きを置いていましたが(この先の戦いを思えば、ビハインドロングに耐えられる投手の存在は重要かと)、それもご覧の通りです。
    しっかし、キツイなぁ。
    もはや山野と、なぜか重宝されない高梨だけが、私の(投手陣)の期待の最後の砦です。
    明日あたり、思いきって伊藤琉偉をスタメンで使ってみてはくれまいか、高津監督よ。

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