背番号「1」と背番号「23」

2024試合結果


ヤクルト5-1広島

昨日の勝利で久々に最下位を脱出したヤクルトなのだが、シーズン最終盤は、優勝争いのヒリヒリするような戦いからは、取り残されてしまっている。そんな中で昨日、今日とヤクルトファンの心を動かしてくれているのだが、引退を表明した青木宣親の活躍である。昨日に続いて今日も代打で登場し、ヒットを放つと、そのヒットがサンタナの3ランホームランに繋がった。今のヤクルトがチームとしてまとまる最大の要因は、「青木さんを気持ちよく送り出してあげよう。」という気持ちなのではないだろうか?
今日は現在の背番号「1」そしてかつて背番号「23」を背負っていた山田もホームランと犠牲フライでチームの勝利に貢献してみせた。青木の門下生という意味では、村上の存在が目立つのだが、青木にとっては、自らが付けていた背番号「23」、「1」を引き継いでくれた山田に対しても特別な感情を持っているのではないだろうか?そんな青木と山田の活躍に心躍らされたヤクルトファンは数多いはずである。

今シーズンの山田は、開幕戦に向けておそらくは、万全のコンディションを整えたつもりでいたはずである。しかし開幕戦の1打席目で2ベースヒットを放った直後の走塁でアクシデントが起きてしまい、いきなりチームを離脱することになってしまった。ベンチ裏で涙を流していたとの報道もあり、山田の悔しい思いややるせない思いが伝わってきた。その後1軍の舞台に戻ってきたのだが、以前の走攻守ともに超一流というプレーぶりは影を潜めてしまい、レギュラーのポジションを維持することすら危ぶまれる状況が続いている。これが今現在の山田哲人の姿なのだとファンも受け入れなくてはならない。そんな山田ではあるのだが、今シーズンも何とか12本のホームランを放っている。打席数、打率からすると、ホームラン12本という数字は、悪くない数字のように映る。今日の床田からのホームランもそうなのだが、一流と呼ばれるような投手から放ったホームランが多いことも特徴の一つである。ここ数シーズンの中では、強いスイングが出来ている部分もあるのではないか?と個人的には推測している(それでも打率が低迷している部分に衰えを感じてしまうのだが…)。
今日の2回に放ったホームランは、床田のインコースのストレートに上手く回転し、レフトスタンドに持っていってみせた。元々インコースの捌きは抜群に上手かった山田の姿が戻って来たかのような一発となった。後僅かな期間しか見られない青木との共演を最後まで楽しみたいと思う。

青木は、今日も5回に投手の代打として登場すると、床田からレフト前へヒットを放ってみせた。昨日の九里、今日の床田と広島の力のある左右の先発投手相手に1打席で結果を残す辺りは、流石稀代のヒットメーカーである。ここに来て、大きく失速してしまった広島ではあるのだが、現時点ではまだ優勝に向けて戦っているはずである。そんなガチガチの真剣勝負の中で、1打席で結果を残してしまう青木の凄さを昨日今日と立て続けに感じさせてくれている。
引退表明がなされてから、青木に関する報道は増えている。もしかすると、小さな子ども達は、今回初めて青木のことを知ったということもあり得るかもしれないが、そんな子ども達にも青木の凄さは伝わっているはずである。そんな子ども達が、大人になった時、青木のことを語り継いでいってくれることになるはずである。私がまだ小学校1年生の時に見た若松勉のことを未だに語っているように…。
そして青木の出塁に応えるように昨日に続いて結果を残したサンタナにも拍手である。バックスクリーンへ飛び込む見事な3ランホームランだった。

投手陣では、シーズン終盤になって再度状態を上げてきている吉村が、今日は粘りの投球で5回1失点と試合を作り、8勝目を上げてみせた。やはり勝ち星が増えると見栄えは良くなる。状態が良くない時でもある程度まとめられるのが、吉村である。今日のような投球も吉村らしさの1つになるはずである。

P.S ここまでセリーグを盛り上げてきた広島が、大きく失速してしまいましたね。長いシーズンを戦い抜く難しさを感じさせてくれますよね。




青木世界観 [ 青木 宣親 ]

価格:1980円
(2024/9/19 23:04時点)
感想(0件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました