芸術的。桑田みたいだな…。

2024試合結果


ヤクルト3-0巨人

今日の吉村の投球は芸術的だった。テレビで吉村の投球を見ていて感じたことは、「桑田みたいだな…。」というものである。「桑田」というのは、80年代~00年代に巨人などで活躍し、現在巨人の2軍監督である「桑田真澄」のことである。桑田の野球センスは図抜けており、守備やバッティングという部分を比べてしまうと、「桑田みたいだな…。」という感想は出て来ないのだが、今日の吉村の投球内容は、往年の名投手桑田真澄を思わせてくれた。現代の投手を見て、20年以上前に活躍していた投手の姿に重なるということは、桑田という投手の凄さが浮かび上がるとも言えるのだが、アラフォー世代以上のプロ野球ファンであれば、桑田の投球内容と重ねることが出来る吉村の凄さも伝わるのではないだろうか?

ヤクルト先発の吉村は、ここ数試合結果を残すことが出来ていなかった。個人的には吉村は、立ち上がりの安定感がある投手という印象があったのだが、ここの所、初回に打ち崩されることが多く、勝ち星にも恵まれていなかった。しかし現在のヤクルトのエースは吉村だと思っている。その吉村が、今日は、初回を無失点で切り抜けると、2回以降も安定した投球を見せてくれた。150キロを超えるストレートに、右打者、左打者関係なく使えるカットボール、フォーク、カーブをコントロール良く投げ込んでいってみせた。時折タイミングをずらすクイック投法も上手く使う中でランナーを許してもそこまで危なっかしさを感じさせない投球を見せてくれた。緩急を付ける縦のカーブと右打者のインコースにコントロール良く投げ込むストレートとシュートで巨人打線を抑え込んでいった。この縦のカーブと右打者のインコースという右投手からするとおそらく最も投げ辛いコースへの抜群のコントロールに桑田真澄の姿が重なった。これまでの吉村は、球数が80球を超えた辺りから目に見えて球威が落ち、コントロールも乱れ始めるという課題があったのだが、今日は、100球を超えても球速が落ちず、高めのストレートで空振りを奪う場面もあった。9回も最後の最後に2アウト1,2塁のピンチを招いたのだが、泉口をショートゴロに打ち取って、見事に完封勝利を飾ってみせた。
スタッツ的には、9回で125球を投げ、被安打9、無四球の無失点ということで、被安打9という数字に引っ掛かりを感じる方もいるとは思うのだが、9回通して見ても、そこまでヒットを打たれていると感じさせないような内容だった。長打がオコエの2ベース一本のみだったこと、全てのヒットが散発だったことがそう感じた要因だろうか?無四球という部分にも吉村の特徴が表れていたのではないだろか?私は、今日の吉村の投球は先発投手として「芸術的」と称したい。それ程までに完成度の高い投球だったように思う。
プロ初完投、初完封おめでとうございます!


打線は、巨人先発グリフィンの前に3回まで無得点だったのだが、4回にサンタナがヒットで出塁すると、続くオスナが多少甘く入ったチェンジアップを完璧に捉えるレフトスタンドへの2ランホームランで先制点を奪うことに成功した。吉村が好投していたのだが、打線が抑え込まれてしまうと、いつの間にか劣勢になる可能性もあっただけに、この場面でオスナにホームランが飛び出したのは大きかった。昨日の最終打席でも大勢からフェンス直撃の一打を放っていたのだが、今日のホームランも強いスイングでジャストミートしたオスナらしい強烈な打球だった。
そして7回には、2アウトからサンタナが内野安打で出塁すると代走で登場した昨日のヒーロー並木が盗塁を決め、オスナ四球の後、中村のレフト前ヒットで一気にホームを陥れてみせた。昨日決勝打を放ちヒーローとなった並木に関しては、高津監督のこれまでの傾向からすると、サウスポーのグリフィン相手に先発起用してくると予想していたのだが、今日も切り札としてベンチで待機させる策を取ってきた。結果的には、その策がハマったことになる。盗塁も2塁からの走塁も足のスペシャリストとして100点満点を与えられる仕事ぶりだったのではないだろうか?並木の存在は、チームにとって大きな武器となることを感じさせてくれるゲームにもなった。

吉村の好投と大技、小技を駆使しての3得点。ヤクルトファンにとっては最高のゲームになったのではないだろうか?

P.S 明日の先発は山野ですね。個人的には、非常に意外なチョイスだと感じます。ここ数試合、全くと言っていい程結果を残せていない山野を、このタイミングで先発起用する意図が掴めていない。昨シーズンは、市川が先発した試合で同じような感情を抱いた記憶があるのだが、山野は結果を残すことが出来るだろうか?




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コメント

  1. 超匿名 より:

     吉村は終盤になっても球威が衰えませんでした。小川は不振で奥川は故障がち、高橋はまだ不安定さがあるとくれば、現状吉村が一番良い投手であるでしょうね。
     私は古い価値観の人間なので並木の走力は代走に留まって欲しくはなく、1番としてバリバリ盗塁を決め相手をかき回していく打者になることを期待しちゃいます。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      吉村は、見事な投球内容でしたよね。

      1番並木は、決して古い感覚ではないと思います。

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