12月にFAで楽天から茂木を獲得していたのだが、その茂木は人的補償が必要なBランクの選手だったため、ヤクルトからどの選手が楽天に移籍するのか注目されていた。ヤクルトは、これまでBランク以上の選手をFAで獲得したことはあったのだが、人的補償で選手が当該球団に移籍したことはなかった。ファン心理としては、「宝」である選手が放出されるよりは、金銭補償の方が心理的な痛手は少ないため、金銭補償になることを願っている部分もあったのだが、結果としては、楽天は、人的補償で小森を獲得した。来年高卒プロ4年目を迎える若手の有望株が楽天へ移籍してしまうことについては、私なりにショックを感じている。
過去記事はこちらから→「茂木栄五郎をFAで獲得 | ヤクルトファンの日記」、「相川の人的補償は奥村! | ヤクルトファンの日記」
過去記事でも触れているように、私自身は、人的補償のプロテクト枠が28名となっている以上、期待していてもプロテクトしきれない選手が複数人出てきてしまうことは致し方ないと感じている。だからこそFA戦線に参入するのであれば、人的補償の必要のないCランクの選手、もしくは、NPBを代表するような選手の時のみの方がヤクルトにはマッチしているのではないか?という考え方を持っている。このブログでも何度か触れているのだが、これまでFAで獲得した選手の中で、獲得が発表された際に個人的に高く評価したのは、成瀬(ロッテ)の時のみである(実際には、相川や大引の方がチームに欠かせない戦力として、チームの強化に大いに貢献してくれたのも事実だが…)。
近年数字を残せていない茂木を獲得して、小森という若手の有望株を失ってしまったことに引っ掛かりを感じている。
茂木に関しては、過去記事で触れており、その職人的な打撃技術が復活することを願うばかりである。
今日は、小森について触れておきたい。小森は、プロ3年目となる今シーズン終盤に初めて1軍に昇格し、消化試合ではあったのだが、プロ初スタメンも果たしてみせた。初ヒットはお預けとなったのだが、2軍では盗塁を含む走塁面でアピールし、高卒3年目にして、いよいよプロの世界のスピードに慣れてきたことを感じさせてくれていた。
高校時代から下半身ががっしりしており、「よく鍛えられた選手だな。」という印象を持っていたのだが、その体型も相まってか、ここまでスピード面で勝負出来るタイプの選手になるとは思っていなかった。もちろん元々身体能力には優れていたと思うのだが、盗塁をはじめとする走塁面に関しては、プロに入ってから格段に成長した部分でもあると思う。打撃面に関しても徐々にプロのスピードにアジャストして来ており、今後の成長が見込める選手だと思っている。2軍で実戦経験を積みながら、2026年シーズンにはレギュラーを狙える選手に成長してもらいたいと期待していた選手である。
正直楽天もヤクルトと比べて、二遊間の層が薄いという印象はなく、昨年のドラフトで宗山を獲得していることもあり、小森にとって出場機会が自然に増えるということはあり得ないはずである。そんな環境下で1軍定着を目指すには、とにかく実力を高める他ないはずである。身体つきを見れば、しっかり努力することが出来る選手だということは伝わってくる。コツコツ努力を続ける中で、いつか大きな花を咲かせてもらいたい選手である。
楽天に望まれて移籍するのだから小森にはチャンスが巡ってくるはずである。いつの日か楽天で活躍する姿を見せてもらいたいものである。
今オフは、ヤクルトと楽天との間で選手の行き来が多くあった。FAの人的補償については、本来であれば、このブログでもプロテクト予想などの記事も書きたかったのだが、昨年の山川がFA移籍した際の人的補償のゴタゴタもあり、明確にルールが守られているかどうかも不透明な部分があったため、人的補償のプロテクト予想の記事を書くことは控えることとした。
実際には、多少は両球団内で交渉のようなことが行われているのだろうか?今オフのヤクルトと楽天の動きを見ているとそういったこともあり得なくはないのかな?と感じてしまう部分もある。
P.S SNS上のコメントを見ていると、「小森は外野手の方が向いている可能性がある。」という主旨のコメントを何度か目にしました。個人的にはがっちりタイプの遊撃手として黄金時代の西武のショートを務めた田辺徳雄のような選手になってくれれば嬉しいなと密かに思っていたのですが、スピードを活かして外野へコンバートということもあり得なくはないのかもしれませんね。
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コメント
中堅選手を獲得して若手有望株を放出するのは考えものですね。
一軍の打席で思いっきりよく振ってレフトフライにはなってしまったけど、これは楽しみだなーと期待していただけに残念です
今年もヤクルトの記事を楽しみにしています!