ヤクルト5-6広島
先発の高橋が何とか粘り、山田、村上のアベックアーチが見られ、主力の活躍で勝利を手にするゲームになるかな?と思ったのだが、8回にリリーフ陣が掴まり、3点差をひっくり返されると、その後は、全く反撃することすら出来ず、5-6で敗れてしまった。ホーム神宮でのゲームということもあり、8回、9回の打線の反発力に期待したのだが、完璧に抑え込まれてしまった。どこか寂しさを感じる逆転負けとなってしまった。
先発の高橋は、ここに来て少し投球スタイルに変化を加えているように感じる。具体的に言うとカットボールの割合を多少増やしているように感じる。前回の登板時にも感じたのだが、今のボールの質では、打者を圧倒することは難しいため、手元で少しスライドさせるカットボールを投げることで、バットの芯を外したり、カウントを稼いだり出来るようにしていきたいという意図を感じることが出来る。この変化が今の所目に見えてプラスに働いているとは言えないのだが、前回の巨人戦に続いてQSは、達成してみせた。キレのあるストレートとカーブ、チェンジアップで圧倒することが難しくなっている以上、投球スタイルに変化を加えていく他ないということなのだろう。6回で114球を投げ、被安打7(被本塁打1)、与四死球2の2失点という数字は、褒められたものではなく、いつ崩れてしまってもおかしくないような投球内容だったのだが、それでも6回まで粘れたことはプラス要素ではないだろうか?来シーズン以降に繋げるためにも、「どういった投球で打者を抑えるか?」という部分を再度考えていってもらいたい。のらりくらりと打者を抑えて行くことも覚えていかなければならない時期に差し掛かっているのかもしれない。
リリーフ陣は、7回こそ清水が広島打線を三者凡退に抑えたのだが、8回に石山が先頭の秋山に四球を与えてしまうと、堂林、小園に連打を浴び、1点を返され、1アウトも取れずに降板すると、代わった木澤も1アウト後マクブルームに四球を与え、1アウト満塁とピンチが広がった所で、投手を山本にスイッチする。しかし代打の松山に押し出し四球を与えてしまうと、続く代打磯村に2点タイムリーヒットを浴び、逆転を許してしまう。本調子ではない清水が7回に回る中で、8回を抑えきることが出来なかった。9回にはシーズン通して好投を続けている田口が控えているだけに、最悪1点でもリードした形で繋げればよかったのだが、それすらできなかった。8回については、どういった継投をしたとしても厳しかったのかな?という印象が残ってしまった。いわゆる力負けだったのではないだろうか?
打線は、1点を先制された直後の2回に長岡の2点タイムリー2ベースで逆転すると、3回には山田、村上の連続ホームランで点差を広げることに成功した。山田にとっては、約1か月ぶりのホームランということで、ファンにとっても嬉しい一発となった。しかし山田は、4回の打席で代打を送られてしまった。大差が付いていた訳でもないため、やはりコンディションが整っていないことが伺える。明日以降、出場するのかどうか気になる所である。山田らしい豪快なホームランが見れた後だっただけに不安を感じる。その4回には、塩見にもタイムリー2ベースが飛び出し、リードを広げたのだが、ここから打線が沈黙してしまう。特に逆転を許した後の8回、9回に島内、栗林相手に何も出来なかったのは、寂しかった。島内も栗林も簡単に崩せる相手ではないことに違いはないのだが、1点差の8回、9回ということでそれ相応のプレッシャーは掛かっていたはずである。何とか1人でもランナーを出して揺さぶりたかったのだが、それすら出来なかった。この反発力のなさに今シーズンの低迷が重なってしまった。ここまでホーム神宮では、広島相手に大きく勝ち越せていたため、今日も勝って、マツダスタジアムで勝てていない分を取り返したかったのだが、最終的には嫌な形での逆転負けとなってしまった。
P.S 今日でCS進出も消滅してしまったようですね。リーグ2連覇を達成していたチームとしては、あまりにも寂しい結果となってしまいました。残りのゲームはどのように戦っていきますかね?
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コメント
山田の交代は武岡に機会を与えるという前向きな理由であって欲しいですが、ホームランを打ちながら体の問題でのものならガックリきます。
まだ二十代中盤の高橋が球威で押せない姿は寂しい。しかしスタイルを変化する事で勝ち易くなるならその方が良いですね。球数が多く必要そうなので完投は厳しく思えます。
試合は結局田口の配置転換による火消し役、信頼できる左腕リリーフ不在が響いた形になりました。
この敗戦でBクラス確定しましたか。開幕前に奥川復帰による何勝かの上積みを計算に入れ、三連覇の確率はそれなりにあり悪くても三位には入ると思っていたので、現状の成績を受け入れるのはキツイものがあります。
四番村上という大黒柱が存在するので一から出直しとまでいかなくても、試合後にあった監督コメントにあるようにやる事は多くありますね。
超匿名さんへ
山田は、コンディション不良っぽいですよね。来シーズンに向けてどこまで身体を作り直すことが出来ますかね?
火消し役というポジションは非常に難しい役割であり、高いスキルが求められますが、連覇を果たした21年、22年は、近藤、田口が見事に役割を果たしたため、高津監督とすると今年も火消し役を配置したかったのでしょうね。上手くは行きませんでしたが…