ヤクルト3-0DeNA
前回の広島戦で素晴らしい投球を披露した高橋なのだが、波の大きさが特徴の投手でもあり、今日のゲームは、期待しつつも、その期待を裏切られる可能性もあるという腹づもりで髙橋のピッチングを見守ることとなった。おそらくではあるのだが、私と同じような気持ちで髙橋の投球を見守ったヤクルトファンも多いのではないだろうか?ファンの期待と不安の両方の気持ちを背負った中で、今日も高橋は好投をしてみせた。「何か変わった。」ということではないのだが、良い時の高橋の投球を披露してくれた。
振り返ってみると、今日の高橋は、毎回ランナーを許す投球となってしまったのだが、それでも崩れなかった所に成長を感じさせてくれた(これまでも同じようなことを書いたことがあるので、「成長を感じさせてくれた。」という表記は、適切ではないかもしれないが…)。ランナーを出した後もストレート、変化球のキレはあり、DeNAの各打者に威圧感を与えることが出来ていたのではないだろうか?球質で打者を圧倒できるのが、高橋の一番の魅力である。そして今日は、ようやくカットボールを上手く使えたゲームになったように感じた。私の中の高橋のイメージは、ストレートとスライダー(カーブ)、チェンジアップという主に3球種で勝負するスタイルに特徴があると思っている。カットボールに関してもここ数年投げてきているとは思うのだが、中々効果的なボールになっていなかったように感じる。WBCでもこの球種を上手く使おうとしたのだが、物にするまでには至らなかった経過もあったように記憶している。しかし、今日は、右打者、左打者関係なく、このカットボールを上手く配して、DeNA打線を抑え込んでみせた。もし、今後も今日のようにカットボールの割合を増やしていけるようであれば、新しい高橋奎二の投球スタイルが見えてくるかもしれない。
7回で112球を投げ、被安打5、与四死球3の無失点というスタッツは、見事なスタッツである。
私は、この高橋に関しては、毎度「投げるボールは一級品」という言葉を使わさせてもらっている。しかし、現状「エース」という言葉は使い辛い。それは、あまりにも投球の波が大き過ぎるからである。今後高橋が「ヤクルトのエース」と呼ばれるようなこともあるのだろうか?そんな未来が待っていることを願いたい。
リリーフ陣も今日は、8回大西、9回小澤と完璧な投球を披露してくれた。3点のリードがあったとは言え、強力DeNA打線とヒッターズパークである神宮球場ということを考えると、プレッシャーもかかったと思うのだが、大西は、オースティン、牧、宮崎という強打者3人を完璧に抑えきり、小澤は、ストレート主体の投球で伊藤、戸柱、筒香をしっかり抑え、試合を締め括ってみせた。大西、小澤ともに頼りになるリリーバーである。
打線は、初回のチャンスを逃した時には、今日もルーキー石田裕の前にのらりくらりと抑え込まれてしまうのでは?と感じたのだが、3回に1アウトから西川がヒットで出塁すると続く長岡の打席でエンドランを成功させ、1アウト1,3塁という形を作ることに成功した。このチャンスでサンタナがきっちり犠牲フライを放ち、先制点を奪うと、続く村上は、センターバックスクリーンに飛び込む2ランホームランを放ち、リードを広げてみせた。
初回は、1,2番コンビが作ったチャンスを活かせなかったサンタナと村上が2度目のチャンスできっちり結果を残してみせた。初回のチャンスでの凡退があったからこそ、サンタナも村上もプレッシャーを感じていたと思うのだが、そういったプレッシャーを跳ね返せるのは実力があるからこそということが言えるのではないだろうか?
すでにシーズンは終盤に差し掛かっており、ここまで来てしまうと、流石にメンバーを固定して戦うということは、難しいと思うのだが、西川、長岡の1,2番コンビも面白いと感じた(もちろん結果が出たからこそという部分はありますが…)。個人的には2番長岡は昨シーズンから推していただけに、1番よりも2番でチャンスを広げる役割を担ってもらいたい気持ちがある。本当に「2番川端」のようなイメージで「2番長岡」が実現する可能性が出来たことに喜びを感じる。
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コメント
高橋には前回や今回みたいな好投を見せられるとエースへの期待を捨てられなくなります。
長岡は村上渡米以降は、塩見の復帰後の状態や澤井の成長度合い次第で、3番あたりを任されるのではと予想してます。
超匿名さんへ
髙橋は、素晴らしいボールを投げ込みますからね。いつかエースになってもらいたい気持ちはありますよね。
長岡のチームの顔になる日も近いですかね?