高橋宏を攻略。こんなにヒットを連ねるとは。

2025試合結果


ヤクルト6-4中日

ここ数年、高橋宏斗を称賛する記事を何度も書いてきた記憶がある。それ程までに高橋宏には抑え込まれてきた。今シーズンも神宮で対戦した時に抑え込まれてしまい、簡単には打てない投手であることは分かり切っていた。今日もロースコアのゲームに持ち込まなければ苦しいと予想していたのだが、打線が奮起し、高橋宏を4回途中でマウンドから引きずり下ろすと、その後も打線がヒットを重ね、最終的に17安打を放ってみせた。残塁も多く、得点は6点にとどまってしまったが、それでもバンテリンドームナゴヤでこれだけヒットを連ねることが出来たことは、自信に変えてもらいたい。「高橋宏の状態が良くないから、これくらい打って当たり前。」という見方もあるかもしれないが、苦手としていた相手をしっかり攻略したという事実を作ったこと自体が大事である。

今シーズンの高橋宏は、ここまでスタッツもイマイチであり、昨シーズンまでの勢いが影を潜めている。しかし、NPBを代表する本格派右腕であることに違いはなく、ピッチャーズパークであるバンテリンドームナゴヤで打ち崩すことは至難の業である。今日のゲームでは、初回に吉村が1点を許してしまい、追いかける展開となり、厳しいゲームが予想されたのが、3回に2アウトからヤクルト打線が高橋宏を崩してみせた。
この回先頭の赤羽が2ベースで出塁すると西川のヒットもあり、1アウト1,3塁とチャンスを広げたのだが、続くサンタナが三振に倒れてしまい、2アウトとなってしまう。1点も入らないと尚更嫌な展開になってしまうと思っていたのだが、ここでヤクルトベンチが積極的な仕掛けを見せる。2アウト1,3塁、打者は茂木カウント1-0からの2球目に一塁ランナーの西川がディレイドスチールを敢行する。中日捕手の加藤匠が2塁へ送球するとともに3塁ランナーの赤羽が果敢にスタートを切り、ホームに生還を果たしてみせた。西川がディレイド気味にスタートを切り、2塁ベース手前で一旦ストップしたことからもおそらくは、デザインされた(意図的な)ダブルスチールだったと思うのだが、それでもあのタイミングでスタートを切れる赤羽は立派である。少しでも判断が遅れれば、ホームで刺されてしまったことは間違いない。この思い切りの良い走塁が赤羽の魅力の一つである。価値の高いスチールであったと言えるだろう。打線は、ここからオスナ、長岡に連続タイムリーが飛び出し、試合をひっくり返すことに成功する。4回にはサンタナが押し出し四球を選び、もう1点追加し、高橋宏をKOしてみせた。
機動力で崩してからのKO劇という流れは見事だった。
打線は、その後もヒットを連ね、6回にオスナのタイムリー、7回に内山の犠牲フライで追加点を奪ってみせた。高橋宏降板後、中日リリーフ陣から10安打を連ねたのだが、2点しか奪えず、そこだけを切り取れば拙攻の連続ということになるのだが、それでも今日は、高橋宏相手にしっかり打ち崩して勝つことが出来たことを評価したい。

ヤクルト先発の吉村は、初回に上林に先制ソロホームランを浴びるなど、常に苦しい投球となってしまったのだが、何とか先発投手の責任イニングである5回までは投げ切ってみせた。5回を投げ終えた所で球数は92球を数え、このスタッツだけでも苦しんでいたことが伝わってくるのだが、その中でもよく粘ってくれたと思う。今シーズンは高橋宏の状態があまり良くないのでは?ということを書いたのだが、吉村もここまでボールのキレという意味では、昨シーズンの方が良かったように感じている。ボールのキレがイマイチであるため、相手打者に対応されてしまい、苦しい投球に終始することになってしまう。それでも何とか試合を作ることが出来た所に吉村の投手としての総合力の高さを感じることが出来た。こういったごまかしの投球が出来ることも良い先発投手の条件の一つである。今日のゲームでは味方野手陣のエラーもあったのだが、その中でもよく5回2失点でまとめてくれたと思う。
リリーフ陣は、6回から小澤ー田口ー荘司ー矢崎ー石山と繋いだ。9回を迎えた時点で4点のリードがあり、矢崎で逃げ切れれば理想的だったのだが、2アウト2,3塁のピンチを招いたところで石山にスイッチした。石山は、今シーズンここまで一人の走者も出さない完璧な投球を見せてくれていたのだが、今日は上林に右中間フェンスを直撃する2点タイムリースリーベースを浴び、ヒヤリとした。それでも続くボスラーを打ち取り、試合を締め括ってくれた。しっかり試合を締め括ったのだから、クローザーの役割は果たしたと言って良いのではないだろうか?

高橋宏を打ち崩しての勝利は、チームに勇気を与えるはずである。明日のヤクルトの先発は奥川である。登録を抹消され、個人的には心配していた部分もあるのだが、最短の10日で1軍のマウンドに戻ってきてくれた。結果に拘った投球を見せてもらいたい。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     塩見村上を欠く打線で高橋を攻略するのは不可能に近いとまで思っていました。足技で得点するというのも野球の面白さの1つですね。

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