ヤクルト3-3ロッテ(延長12回)
少し辛口かもしれないが、個人的には「負けに近い引き分け」という捉え方をしている。チーム状態が上がらない中で、ショックの大きい負け方の一つとして、安定していたクローザーが逆転を許して負けてしまうというパターンがある。今日は現在9連勝中でチーム状態の良いロッテ相手に押され気味のゲームではあったのだが、1点リードしたまま9回までこぎつけることが出来ていた。後は、石山が1イニングを抑えきれば、勝利出来るところまで来ていたのだが、ここで勝ち切れないのが、今シーズンのヤクルトである。「逆転負け」という最悪の結果は免れることが出来たし、押され気味のゲームを引き分けに持ち込んだという見方をするファンの方もいるとは思うのだが、私は、こういった競り合いのゲームで勝ち切れないことが気になっている。今日のゲームに関しては、もしサヨナラ勝ちを収めていたとしても「3-2で勝ちたかった」というブログタイトルを付けるつもりでいた。そういう勝ち方が出来なければ、中々上位に浮上することは出来ないだろう。
先発の小川は、今日もストレートの球速自体は出ていなかったのだが、多彩な変化球を使って、上手く試合を作っていった。今シーズンの小川はこういったスタイルで戦っていくのであろう。しかし、このスタイルだと相手打線を圧倒することは難しい。4回はソト、角中に連打を浴び、0アウト2,3塁のピンチを招くと、佐藤の内野ゴロの間に1点を失い、安田にはタイムリーヒットを浴び、逆転を許してしまった。結局小川は、5回2/3で83球を投げ、被安打8、与四死球2の2失点で降板となった。本来であれば、6回のピンチの場面でも、後1アウトは、小川に任せたい場面だったと思うのだが、高津監督は、ここで小川を諦め、山本をマウンドに送った。これが今の小川の精一杯ということになるだろうか?それでも新たなスタイルでこれだけ試合を作れるからこそ、ここまで長きに渡ってコンスタントに結果を残してきたのだと感じる。「らしさ」は見せてくれたのではないだろうか?
小川をリリーフした山本は、古巣ロッテ相手に、いわゆる「恩返し」となる好リリーフを見せてくれた。今日は山本のトレード相手であった坂本も古巣ヤクルト相手に結果を残してみせた。2人にとって、そして両チームにとって大きなトレードになったことを結果で示してくれた。
その後は、木澤、田口が1点のリードを守り、3-2というスコアのまま、9回に石山を投入する形を作ることに成功する。後は、石山に任せるのみという状況ではあったのだが、1アウトから小川、愛斗、ポランコに3連打を許し、同点に追い付かれてしまった。その後のピンチは凌いだものの、チーム状態が良くない中でこういった競り合いを勝ち切れないことは、やはりもどかしいものである。
10回以降は、大西ー長谷川ー星の粘りの投球で何とか無失点で凌ぎ、引き分けには持ち込めたのだが、私の中では冒頭に書いた通り「負けに近い引き分け」という捉えをしている。
打線は、「THE本格派」とでも形容したくなる好調種市を相手に何とか喰らい付いた。今日の種市もストレートの威力、フォークのキレは良かったのではないだろうか?その種市相手に初回に村上のタイムリーで先制すると1点ビハインドの5回には、青木のヒットからチャンスを作ると、西川の内野ゴロの間に同点に追い付き、続く長岡のタイムリーで逆転することに成功した。打撃好調の長岡は、種市の低めのフォークを上手く拾ってみせた。種市のあのコースのフォークを拾えるのは、ボールが良く見えている証拠なのだと思う。長岡は、今日も猛打賞と結果を残してみせた。この好調を出来るだけ維持してもらいたい。
延長に入った後は、常にサヨナラ負けのプレッシャーと戦うロッテバッテリー相手に、11回、12回とサヨナラのチャンスは作ったのだが、11回はオスナがサードゴロダブルプレー、12回は西川がサードライナーと惜しい当たりではあったのだが、チャンスを活かすことが出来なかった。
12回を総合的に振り返ると決して悪いゲームではなかったのかもしれないが、私は今日の段階では、この引き分けをポジティブに捉えることは出来ない。「3-2で勝てるヤクルト」になってもらいたい。
価格:6000円 |
にほんブログ村
コメント
なぜ勝てないのか分からない。勿論、チーム状況も小川と種市の状態も明らかにロッテに分があった。でも難攻不落の種市から逆転した段階(花火中断で中村に死球を与えたとき中村には悪いがここしか逆転出来るポイントは無いと思った)で勝つならこの試合しかない空気だったしクローザーまで繋いだのだから流れはヤクルトと言って良かった気がする。でも引き分け…。勝てる試合を逃した。私も負けに近い引き分けだと思います。
saboさんへ
そうですね。負けに近い引き分けと捉えるヤクルトファンは多いでしょうね。
打の長岡と投の山本の好調さが目に留まりました。特に清水に復調のメドがたたない状況なので、信頼できるリリーフは1人でも多くあって欲しい。でもそれより吉村か小川のどちらかで勝っておきたかったところでしょう。
超匿名さんへ
吉村、小川の投げるゲームはしっかり勝っておきたいのですが…中々難しいですよね。