当たり日山井を6回に打ち崩す

ヤクルト４－１中日

今日の中日先発の山井はいわゆる「当たり日」だったと思う。「当たり日」の山井を打ち崩すことは非常に難しいのだが、今日は6回に四球とエラーからチャンスを作ると一気に畳み掛け、一挙4点を上げて試合をひっくり返してみせた。昨日負けていただけに価値ある1勝となった。

先発の石山の調子はイマイチだった。ヒットと四球で毎回ランナーを出す非常に苦しい投球となった。5回で96球を投げ被安打８与四死球３の1失点という数字だけを見ても苦しい投球だったことが伺える。しかしそれでも5回1失点で粘り切ったのは石山の成長だと思う。昨シーズンまでは調子が良くても1イニングだけ崩れてしまい、勝ちを逃すこともあったのだが今日は調子が悪くても5回1失点でまとめてみせた。相手先発の山井の調子とは対照的な調子だったと思うのだが、勝ち投手になったのは石山である。「勝てる投手石山」に変身したと見て良いのだろうか？石山にとっても価値ある1勝である。

リリーフ陣は６回からロマンー秋吉ーオンドルセクーバーネットと1イニングずつきっちり無失点で繋いで見せた。先発投手が苦しい投球となり早めに降板してしまった試合でもリリーフ陣がきっちり抑えることで勝ちを拾うことが出来ている。まだ9回のバーネット以外はどういう繋ぎ方をするのか不透明な部分もあるのだが、今日のロマンー秋吉ーオンドルセクーバーネットというパターンが１つの基本線になって来るだろうか？それでもリリーフ投手の登板間隔や調子を見極めながら他の投手も配置していくのが今シーズンの起用法なのかもしれない。まだ分からない部分も多いのだが、今シーズンのヤクルトのリリーフ陣の起用法にしばらく注目していきたい。
ちなみに今日は9回にバーネットがヒットと四死球で0アウト満塁の大ピンチを招いてしまったが、そこから踏ん張り何とか逃げ切って見せた。クローザーに関しては、とにかくリードを守りきってくれれば良しと考えるタイプの人間なのであえて「ナイスピッチング」という言葉をかけたいと思う。

打線は5回まで山井の前にパーフェクトで抑え込まれてしまった。本当に調子の良い時の山井を打ち崩すのは容易ではない。映像は見ていないのだが、ストレートも変化球もキレが良くどの球種もコースに投げ分けられていたのではないだろうか？5回までは完全に中日ペースで試合が進んでいたのだが、6回1アウトから8番大引が粘って四球をもぎ取ると続く代打の森岡のセカンドゴロを亀澤が2塁へ悪送球し、チャンスが広がるとここで1番山田があと少しでバックスクリーンに飛び込むフェンス直撃のタイムリー2ベースで同点に追いつくと、今日2番ライトでスタメン出場となった上田がセンターに技ありの2点タイムリーヒットを放ち、逆転に成功すると雄平にもタイムリー2ベースが飛び出し、一気に山井を打ち崩してみせた。相手のミスを逃さずにビッグイニングを作るという見事な攻撃だった。
今日はようやくスタメンで起用された上田が勝ち越しタイムリーと好守を見せ存在感を見せつけてくれた。上田推しの私としては嬉しい活躍となった。

昨日は大野の快投の前に連勝が4で止まり、今日も山井の前に5回までは完璧に抑え込まれ嫌なムードが漂っていたのだが、それでも勝利することが出来た。明日の先発が新垣と吉見ということを考えるとどうしても勝っておきたいゲームだっただけに今日勝てたことは非常に大きかったと思う。


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