八木にもう1イニング投げてもらいたかった。

ヤクルト１－４巨人

杉浦の登録抹消によって八木にチャンスが巡ってきたのだが、安定感に欠け首脳陣の信頼を得るには至らなかった。球数的にも試合の流れ的にももう1イニング投げてもらいたかった。

今シーズン1軍初登板となった八木は、昨シーズンまでと同様良いボールと悪いボールがはっきりしており、打者を打ち取るのに苦労した。良いボールを持っているだけにもどかしいのだが、そろそろ一皮むけてもらいたい。まだフォームが固まっていないのだろうか？
初回は先頭の金城にヒットを許すと、ボークでランナーを進めてしまう。片岡送りバントの後橋本にタイムリー2ベースを打たれ、いきなり1点を失ってしまう。3回には片岡に高めのストレートをライトスタンドに運ばれ追加点を許してしまう。その後はピンチを何とか凌ぎ、5回を被安打６（被本塁打１）与四死球２の2失点という数字が残った。昨日のゲームで石川が完封していたとはいえ、球数81球、次の回に打順が回ってくることを思えばもう1イニングは投げてもらいたかった。八木が首脳陣に信頼されていないことが伺える投手交代だった。
完全な結果論だが、八木がもう1イニング投げていれば、ビハインドのまま試合が進んだ場合、古野2イニング、中澤1イニングというようなリレーも考えられたと思うのだが…（もしくはピンチの左バッターの場面でワンポイントでの中澤投入も考えられたと思うのだが…）。
結局5回で八木が降板してしまったがために古野ー中澤ー秋吉ーロマンを1イニングずつ起用するような継投となってしまった。秋吉は2失点してしまったが、起用法が固まらない中での登板が続いており、少し気の毒に感じてしまう部分もある。

打線は巨人のルーキー高木勇の前に今日も抑え込まれてしまった。正直前回東京ドームで対戦した時の高木勇は、そんなに調子が良くなかったのではないだろうか？コントロールがアバウトで噂ほど怖さを感じなかったのだが、今日の高木勇を見て、やはりいいピッチャーだと感じた。
ヤクルトは上田、森岡、武内と左バッターを起用し、高木勇を攻略しようとしたが、高木は威力のあるストレートと変化量の大きいカットボール（スライダーに近いかな？）、ストレートとそれほどスピード差のないシュートとフォーク、タイミングを外す緩いカーブを駆使して右左関係なく打者を打ち取っていった。これだけの投球をされてしまうと中々打ち崩すのは難しい。4回には先頭の上田がセーフティーバントを決めてチャンスを作るがその上田も高木勇の素早い牽制球に刺されてしまい、チャンスすら作れなかった。5回の畠山のホームランと7回の雄平の大飛球で多少はヒヤッとさせることは出来たかもしれないが、「勝てる投手」の要素を持った投手と感じた。タイプ的には現在の広島黒田に似ているだろうか？
このブログでは今シーズンのボールが低反発球なのではないか？との仮説を立てているが、もし反発係数が低くない中でこの数字を残しているとしたら驚異的である。また1人嫌な投手が現れた。


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