小川撃沈

ヤクルト4-7ソフトバンク

小川が先発する試合はどうしても勝っておきたいのだが、今日はソフトバンクの「個の力」に撃沈してしまった。先日「2015交流戦はどうなる!?」という記事で名前を挙げさせてもらった柳田、内川、イ・デホ・松田の4選手全てにホームランを浴びてしまった。どのホームランも素晴らしいホームランだった。

先発の小川の調子はイマイチだったと思うのだが、それでも何とか試合を作れるのが小川である。しかし今日はソフトバンクの中軸4人にホームランを浴びてしまい、6回を被安打9(被本塁打4)無四球の7失点という数字が残ってしまった。ソフトバンク打線の恐ろしさをまざまざと見せつけられてしまった。
初回は2アウト3塁という場面で内川にホームランを浴びてしまうのだが、小川が上手く追い込み決め球のフォークで内川のタイミングを崩したように見えたのだが、内川の抜群のバットコントロールと下半身の粘りによって打球をレフトスタンドまで運ばれてしまった。内川を誉めるしかないような見事なホームランだった。これで気落ちしたわけではないと思うのだが、続くイ・デホには初球を右中間スタンドへ運ばれてしまった。このボールも決して失投ではなかったと思うのだが、イ・デホの柔らかいスイングで上手くボールを捉えられてしまった。
その後も小川は失点を重ね、柳田には低めのストレートをレフトスタンドに松田には甘く入ったフォークをこれまたレフトスタンドに運ばれてしまった。エース小川がこれだけ完璧に打ち込まれてしまうと明日以降にも影響を及ぼしそうである。

打線はDH制が採用されるパリーグ主催のゲームで多少オーダーをいじってきた。
1番山田、2番藤井、3番川端、4番雄平、5番畠山、6番デニング、7番今浪、8番中村、9番三輪と並べて来た。DHにはデニングを起用し、外野は雄平の他に藤井、三輪をスタメン起用してきた。荒木ではなく藤井、三輪をスタメンに起用してきたことには少し驚いた。
ソフトバンク先発の摂津は、やはり今シーズンはそんなに調子が良いとは言えないようだ。今日も細かい制球に苦しんでいた印象が残る。しかしヤクルト打線が上げた得点はデニングと今浪の2ランホームランによる4点のみだった。まあ摂津相手に4得点ということであれば十分健闘したとも言えるのだが、2回の攻撃がもったいなかった。この回デニングの2ランホームランで1点差に迫り、その後も今浪の2ベースと三輪の四球で1アウト1,3塁と攻め込み、打席には山田を迎えるという最高のシチュエーションがあったのだが、1塁ランナーの三輪の盗塁失敗で一気にチャンスが萎んでしまった。ここはベンチからどういうサインが出ていたのか分からないのだが、非常にもったいないプレーだったのは間違いない。完全に結果論となってしまうが、そのまま山田のバットに期待しても何ら不思議ではない場面だっただけに終わってみればやはりもったいないと感じた(完全に結果論であり、9番に三輪を起用した以上あの場面で積極的に仕掛ける采配自体は何も間違っていないと思う。多少のリスクを背負ってでも思い切って仕掛けることは個人的には必要だと感じている。もし盗塁が成功していれば一気に試合の流れを持ってくるチャンスだったと思う。)。
結局は摂津ー森ー五十嵐ーサファテという継投の前に6安打に抑え込まれてしまった。森、五十嵐、サファテにほぼ完璧に抑えられてしまったことも明日以降に響いてくるような気がする。

P.S それにしてもシーズン序盤に比べてボールが飛ぶようになっているような気がする。もちろん印象だけでものを言っているので真実は分からないのだが、広くなったストライクゾーンに打者が慣れてきただけにこんなにホームランが増えるものなのだろうか?ボールの反発係数というものに振り回されてはいけないのだが、個人的にはどうしても気になってしまう。

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コメント

  1. sabo より:

    小川が打たれたのもショックですけど、主軸打者が完全に抑えられてしまったのも……
    しかも五十嵐サファテに5三振の完全リリーフを決められていて、もうどうしろという感じです。

  2. k より:

    三輪の盗塁失敗で流れがソフトバンクに行ったまま戻って来なかったですね、おそらくサインだとは思いますが・.・・(三輪を使っているなら、たまには意表をついてスクイズも試しです欲しいですがね)
    この試合から細川が復帰してきたのも大きいですね、リードが上手いから投手が最後の最後で大きく崩れない(なんでヤクルト戦からなのか運がない、ソフトバンクの弱点は細川がいない間の日替わり捕手だったのに)

    どのチームも投手が打たれだしてますね、前田・菅野・大野といった球に力のある真のエースじゃないと抑えるのは難しくなってきました、中途半端な速球派より成瀬みたいな軟投派の方がパ・リーグ相手には結果いいのかもしれませんね、なので今日の石川はそこそこ期待は出来そうです。(やっぱりサブマリンの山中を起用して欲しい)
    あと打つ方ですが雄平・畠山は絶好調にはならないですね、打率が上がってこないのはボール球に手を出し過ぎだし川端も内野安打が多く3番というより1番とかの方が向いてるかもしれません、やっぱり4番を固定出来ないと打線は繋がらないですね。
    交流戦が明けたらケガ人が何人復帰してくるのかが気になりますね。

  3. 久保田 より:

    まったく同感です。100パーセント以上の確率がなければ盗塁すべき場面ではありません。山田選手と三輪選手なら併殺もなかったでしょうし。2アウトになってしまえば、山田選手も打ち方が変わるでしょう…。三輪選手のミスなのかベンチの采配なのかは分かりませんが、こんな野球をやっていては勝てるワケがありませんね…。小川投手は、責める気にはならないです。相手打線が巧みすぎでしたから。

  4. でぶちゃん より:

    ソフトバンクにボコられるのは毎年の事じゃん。他はそんなにボコられないんだけどな。相性なんだよな、小川がマウンドに合わなかっただけでしょう。5月もあたま以外、毎週末に地方とビジター何処の表ローテだってこの日程はキツイわ

  5. trefoglinefan より:

     こういうことは勇気を持って仕掛けていいと思います。ただカットできない所に投げられたのと、スタートが良くなかったでしょうか。問題はその裏で失点したことで、ヤクルトは足を使えない試合にしてしまいました。それでは三輪が盗塁を失敗してまで「いつでも走るぞ」という雰囲気を作っていながら、それが無効になってしまいました。
     とりあえず走りまくろうという雰囲気がチーム内に出てきたのは良いことだと思います。そしてこれからは盗塁失敗をしない取組みを打者も含めたチームとしての工夫が、できるようになっていけばいいのではないでしようか。
     ヤクルトは走ることでプレッシャーをかけ続けない限り、総合力ではどうしようもなく劣ったチームだと思います。三輪の失敗が恐縮につながらないと願いたいです。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    今日は主軸がしっかりやり返してくれましたね。畠山のホームランはとても気持ち良かったです。

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    個人的には、三輪の盗塁企画自体は悪いことではないと感じています。しかし結果的には非常に痛い盗塁失敗に終わってしまいましたね。

    石川は上手くソフトバンク打線を料理しましたね。確かに山中の投球はちょっと見てみたい気がしています。

  8. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    個人的には三輪の盗塁企画自体は、悪いことではないと思っています。しかし昨日のゲームはあの場面の盗塁失敗が非常に痛かったですね。

  9. FIYS より:

    > でぶちゃんさんへ

    こういう環境を乗り越えてこその「エース」ですかね?小川にはそれくらいのピッチャーになってもらいたいですね。

  10. FIYS より:

    >  trefoglinefanさんへ

    私も昨日の三輪の盗塁企画自体は悪くないと思っています。三輪はここ数年おそらくチームの方針もあってのことだと思いますが、盗塁の企画数自体が減っていたのが気になっていました。相手バッテリーに足でプレッシャーを掛けることを常に意識してもらいたいですね。

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