ヤクルト11-3中日
6回まではどう考えても負けパターンのゲームだったのだが、7回以降に11点を上げて大勝となった。ヤクルトがどうこうというよりも中日のリリーフ陣の出来の悪さが目立ったゲームなのではないだろうか?
昨日のゲーム終了後は一旦セリーグ全チームから貯金が無くなるという珍現象が起きたのだが、どのチームも決め手に欠ける状態が続いているようだ。
今日も一球速報を追っただけなので簡単にまとめたい。
先発の成瀬は6回を被安打2与四死球4の3失点という数字が残った。味方守備陣に足を引っ張られた部分もあるのだが、2アウトランナーなしから四球を出してピンチを招くと今日浴びた2本のヒットがいずれもタイムリーという何とも効率の悪いピッチングで失点を重ねてしまった。成瀬ももうベテランと呼ばれる年齢に差し掛かり始めている。2アウトランナーなしからの四球が絡んだ失点は頂けない。被安打2での3失点というのもベテランらしからぬ数字だと思う。これでは中々勝ち星は伸びていかない。6回を被安打2で抑えたのだから勝ち星を増やしたかったと思うのだが…もったいない投球となってしまった。
昨日はリードを奪った7回からロマンーオンドルセクーバーネットとシンプルに繋いだリリーフ陣は、今日は2点ビハインドの7回は松岡、1点リードを奪った8回は秋吉、大量リードを奪った9回は中澤と無失点リレーを見せてくれた。8回は昨日当番のなかった秋吉を起用し、おそらく僅差のリードのまま9回を迎えた場合はバーネットを投入する予定だったと思うのだが、打線の大量援護がありバーネットは温存する形となった。
昨日の勝利が今日の継投にもつながったのかもしれない。起用された投手がしっかり結果を残したことが一番大きいのだが、今日は良い継投を見せてくれたと思う。松岡、秋吉、中澤と今日に関しては地味な役回りではあったが良い投球を見せてくれたと思う。
打線は、6回までは中日の若手成長株若松の前に沈黙していたのだが、7回に雄平に久々の一発が飛び出すとそこからにわかに試合の流れが変わり始めた。若松が降板した8回には又吉から山田のホームランで追撃を開始するとその山田から四球を挟んでの5連打で一気に逆転に成功する。調子の上がらない又吉相手とはいえ見事な集中打だった。連敗中はチャンスで打てない場面が続いていたのだが、今日は畠山、森岡がしっかり結果を残してみせた。
9回には福谷、祖父江から8安打で7点を奪い、試合を決めてみせた。6回までの重い雰囲気を考えると7回以降の試合展開は信じられないような展開となった。ヤクルト打線もよく繋がったのだが、昨シーズン中日投手陣を支え、リリーフとしてフル回転した又吉、福谷、祖父江の不調ぶりの方に目が行ってしまった。やはりリリーフ投手という仕事は非常に厳しい仕事なのだと感じることが出来るゲームとなった。リリーフ投手の起用法というものは12球団全てが悩んでいるのではないだろうか?中日の岩瀬や巨人の山口のような鉄腕リリーバーはそうそう現れるものではない。一瞬でも輝けるのであれば太く短いプロ野球人生を送るということも仕方ないことなのだろうか?
明日の先発は古野と大野である。今の打線の調子では大野を打ち崩すのは難しいと考えられるため古野の投球に期待したい。打線では何と言っても主軸の山田、川端、畠山、雄平のバットに期待したい。
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コメント
実力というよりは相手の(リリーフの)弱いとこをついて勝った感じですね。
成瀬はいいピッチングをしていただけに連続四球はもったいない。ストライクを投げたら打たれたかもしれないけれど打ち損じの可能性もあるのでもっと攻めても良かった。
ただビックリするほど若松から打てない野手のせいで長打を打たれないように慎重にさせられたのもあります。しかも畠山のエラーでおまけの失点に加えて6回には盗塁を刺そうと中村の悪送球でランナーサードまで進塁されて四面楚歌だったかも。
まあ今日の調子を保てればそのうち勝ち星も得るはずでしょう。
それにしても今日もまさかの森岡スタメン起用には驚きました。いくら相性が良いとはいえ昨日ノーヒットで怠慢守備とくれば懲罰交代かと思ってましたから。
結果的に勝ち越しタイムリー打ってくれましたしきっと反省したとは思うのですが、真中監督はちょっっっっっと甘いような。青木も昔怠慢守備でセンターはく奪されたりしましたし、原監督なら即二軍だろう状況でも使うのが真中監督のやり方なのか、と。不調の今は使い道の無い田中浩を1軍に残しておいたり、上げた谷内を使わなかったり、うーん。。。そもそも森岡って1試合ショートを守り切れる身体じゃないんじゃないかという気すらします。
昨日は中日の守備のミスで今日はセットアッパー・クローザーの出来の悪さに助けられた感じですが結果的には勝利になりましたので明日の大野と調子落ちの巨人戦を控えて勢いがつく試合になって良かったですね。(成瀬はなかなか勝がつかないのは気になりますね)
雄平は少し足を上げてタイミングを取るようになり引っ張ってのホームランは状態が変わる要素があるかもしれないですね(しばらくは7番固定でいいと思います)
それと三輪がいい繋ぎをして流れがいいので左右関係なく、しばらく2番センターで我慢して起用して欲しいですね。
あと松岡は今日は良かったですが連投は効かないので首脳陣は考えてやりくりして欲しいですね。(出来れば松岡・山本哲はビハインドのみで起用で)
2軍の試合でミレッジが出てないみたいですが、もしかしたら1軍に帯同していて明日は大野なのでデニングと入れ替えしてくれたら3連勝を期待したいですね。
結果的に勝ちましたが、ひとつ考えて起きなくてはいけないのは、逆転されるまで引っ張り、逆転されてからようやく高橋聡につなぎました。これを「継投ミス」と捉えられる可能性はありますが、ヤクルトとして考えなくてはいけないのは、そう単純なものではないことだと思うのです。もし雄平が5番だったら、畠山に打たれたところで谷繁監督はどうしたでしようか。私は間違いなく高橋に代えたと思います。それは雄平が怖いからではありません。雄平には代打を送られない安心感があるからです。
もしデニングのところで高橋を送ったら、間違いなく代打で荒木か田中浩が来ます。それよりはデニング、森岡にそのまま打たせた方が抑えられる、と判断したのではないでしょうか。つまり「雄平には絶対代打がない」ことを見透かされていてこその投手起用を相手がしたことを、真中監督はどの程度把握しておられるのかが気になるところです。
秋吉は実に危なっかしいと思いました。私はロマンかオンドルセクに行くべきだと思ったのですが、火曜日に投げていない秋吉を選択したのでしょう。私は秋吉がロマンやオンドルセクと同等とは思えず、むしろ松岡や山本哲と同等かと思っています。だからこそこうした選手がピンチを招いた時に備えて、火消し役を用意すべきだと思っているのです。今のところはロマンでしょうが、もしオンドルセクがクローザとして使えるのであれば、バーネットこそが火消しになり得ると思います。
一方で松岡はテンポ良く3人で片付けました。そういう意味ではビハイドは勿論のこと、同点の場面でもテンポの良い日本人投手を使って、攻撃に入るリズムを作るのに良いのかも知れません。
私は昨日正直、3点差だと勝てないと思っていましたし、だったら中日がもっと点を取って、真中監督がロマンやオンドルセクを使わせるのを諦めさせてくれ、と願ったくらいでした。ビハイドでこの2人が出てくることを、本気で怖れていましたから。ファンにこのような思いを、決してさせないで欲しいと思います。
> saboさんへ
今日の勝利も実力というよりは相手のミスに助けられたゲームとなりましたね。3連勝しましたが、チーム状態が上がっているようには見えませんね。
> kさんへ
両チームともにプロらしからぬミスが目立った3連戦だったのではないでしょうか?これだけすっきりしない3連勝もあまりないような気もしますが…
> trefoglinefanさんへ
連日熱いコメントありがとうございます。ロマン、オンドルセク、バーネットを起用して勝てるゲームはしっかり勝ちたいですね。しかし3人の疲れが気になりますね。
書き忘れましたが若松に対して、西武は6回で130球、ロッテは3回で78球も投げさせています。ヤクルトもこのくらいやれば、もっと楽に勝てた試合かと思います。
> trefoglinefanさんへ
若松は交流戦ではそんなに球数を投げさせられていたのですね。私の若松評はキレの良いボールを投げ、コントロールもまとまった好投手という印象なので、簡単に打ち崩せる投手ではないと感じていました。