オンドルセク崩れる。明日からが正念場だ!

ヤクルト4-5広島

序盤で4点のリードを奪い、完全に勝ちパターンのゲームに思えたのだが、石川が2本のホームランを浴び、点差を縮められると8回に勝利の方程式の1人オンドルセクが広島打線に掴まり、逆転負けを喫してしまった。これまで何度もチームを勝利に導いてきたオンドルセクだが、疲れが溜まっているのは明らかなようである。これからが正念場である。

先発の石川は序盤は完璧な投球を見せてくれた。3回までパーフェクトで広島打線を抑え、このまますんなり行ってしまうのではないかと感じさせるようなピッチングだった。しかし4回に菊池とグスマンにソロホームランを許すと、6回にもピンチを招いてしまった。6回のピンチは新井を併殺打に打ち取り無失点で凌いで見せたのだが、ベンチはここで石川を諦めた。球数は83球ということでもう1イニング行っても良いかな?というところだったのだが、6回の投球を見ると交代もやむを得なかったというところだろうか?
結局石川は6回を被安打4(被本塁打2)与四死球1の2失点でまとめてみせた。ランナーを出してもしっかり粘れるのが石川の持ち味であり、今日もその持ち味は発揮してくれたと思うのだが、終わってみれば4回の2本のホームランが非常に痛かった。様々な球種をコーナーに集める石川らしいピッチングが出来ていただけに何とももったいないゲームとなってしまった。
7回からはロマン、オンドルセク、バーネットと繋いで逃げ切りを図る予定だったと思うのだが、8回にオンドルセクが崩れてしまった。7回を任されたロマンも先頭打者に四球を与えるなどイマイチの投球内容だったのだが、8回を任されたオンドルセクは1アウトしか奪うことが出来ず、4本のヒットと1つの四球を与えて3点を失ってしまうという大乱調となってしまった。松山の2ベースに関しては守備の上手い外野手であれば捕球できたのではないかと感じるような打球だったが、それでも打たれ過ぎである。やはり調子は下り坂と見て良いのではないだろうか?おそらく首脳陣もそのことを分かっているのではないだろうか?リリーフ陣の登板間隔から行くとここ3日登板がなかったオンドルセクを7回に持っていき、試合展開によってはロマンを休ませると考えるのが普通のようにも感じるのだが、7回にロマンを持ってきたということはオンドルセクの調子が下降気味だと判断したのではないだろうか(完全な憶測ではあるが…)?
あまりにも痛いオンドルセクの3失点だったが、これまでの登板数を考えると夏場に疲れが表れるのはある意味想定内である。これからが本当の勝負である。
オンドルセクの今後の登板内容にも注目していきたい。

打線は広島のルーキー薮田から比屋根、川端の連打でチャンスを作ると山田のサードゴロの間に1点を先制すると畠山には2ランホームランが飛び出し、今日も幸先よく初回に得点を奪ってみせた。山田のバッティングはカウント3-0からボール球に手を出すという誉められた内容ではなかったのだが、畠山の2ランホームランに関しては、前半戦の畠山のホームランをリプレイで見ているような外角のボールを上手く引っかけるようにして運ぶ技ありの一発だった。山田に負けじとホームラン量産態勢に入るのだろうか?
打線は3回にも山田のヒットと盗塁でチャンスを作ると雄平がタイムリーを放ち、追加点を奪ってみせた。このまま今日も一気に試合を決めてしまうかと思ったのだが、4回~9回までは広島投手陣の前に1安打に抑え込まれてしまい、得点することが出来なかった。3回までの攻撃を見ていると4回からの攻撃は別のチームになってしまったかのような大人しさだったが、そこは広島投手陣を誉めるべきなのかもしれない。山田の盗塁失敗なども終わってみればもったいないように感じるのだが、積極的に仕掛けられていることは肯定的に受け止めたいと思う。明日以降も打線には期待したいと思う。
しかし明日からは鬼門となっている甲子園での阪神戦である。そして明日の先発は藤浪、おそらく日曜日の先発はメッセンジャーと思われる。その中で好調な打線がどこまで得点を奪えるだろうか?正念場である

中日、広島との神宮での6試合は4勝2敗で切り抜けてみせた。正直中日に3連勝していただけに今日勝って5勝1敗としたかったというのが本音だろう。それでも勝ち越せたことはプラスに捉えたいと思う。しかしこの6試合は地元神宮でのゲームであり、先発投手の巡り合わせも悪くなかったためヤクルトに追い風が吹いている中での6試合だったと感じる。明日からの阪神との3連戦でヤクルトの現在の本当の実力が見えてくると思う。正直1勝できれば御の字かな?という気もするのだが、どうなるだろうか?

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コメント

  1. つば十九郎 より:

    結果論ではありますがリリーフ陣のこれまでの酷使を考えたら、6回裏に打席がなかった石川を7回も続投させるという選択肢があったはずです。先発を引っ張ってやられるのを何度も見ているので納得できない采配ではありませんし、降板は石川本人とベンチのコミュニケーションがあったはずですが、エースであればもう一回行って欲しかったのがファンとしての本音です(しかも130キロ後半!の球速あったし)。ベンチが善かれと思った継投が裏目に出る結果となり残念でした。ただ勝ちパターンにはめたのに、逆転されたというゲームが7月という早い段階で出てしまったことを逆にポジティブに捉えて、明日からは石橋を叩くのか、行けそうな先発投手を引っ張るのか、上手く見極めたベンチワークを期待します。でも次のゲームは成瀬なので早めのベンチワークが必要なんでしょうね。それを思うと石川はやっぱりもう少し引っ張るべきだったと思っちゃいます。
    何言っても結果論ですから、甲子園での成瀬のと藤浪を打ち崩す打線に期待です。
    ここからが正念場ですが、中7日の先発投手はもっと頑張ってリリーフの負担を少しでも減らすことが大事なのは誰でもわかることだと思います。

  2. sabo より:

    中3日でオンドルセクが崩れるとは予想外でした。まして1アウト3失点降板なんて……
    ロマンもぎりぎりな状態でしたし、秋吉も松岡も味方のファインプレイでしかアウト取れてない。
    正直今日の調子では勝つためには広島から10点ぐらい取らないといけないくらいリリーフの調子が悪いです。
    本当ならファームから誰か入れ替わりでやりくりしたいところですが…いい投手いませんかね?

    もしも広島のヒース大瀬ら中崎が今日の投球をキープするなら最強リリーフ陣の称号は奪われてしまいます。

    今はビハインドゲームに秋吉松岡使ってしまい、大量リードの勝ち試合の時には連投になって崩れてロマンオンドルセクバーネットに後処理してもらうという状況になってしまうので、敗戦処理レベルだろうがなんだろうがリリーフの枚数だけひたすら厚くすべきだと思います。そして本当に抑えてほしい日に秋吉松岡が休み明けになるようにした方が良いかと。まあそれを狙って行えるほど予定通りにゲームは進まないんですけどね。

    それかもう投手事情は解決しようが無い気がするので野手が10点取る野球するしかないです

  3. 真中監督… より:

    今日の石川は調子は良かったと感じました。おっしゃるとおり、4回のホームランがあまりにも痛かったと思います…
    特に2本目のホームランが大きかった…
    もし3点差だったら、石川に7回も行かせていた可能性が高いと思うので、悔やんでも悔やみきれないホームランになってしまいました…
    オンドルセクはここのところ不安定な投球が続いていて、いつも不安になって見てしまっていたのですが、遂に捕まってしまいましたね。
    やはり、球威もコントロールも最高の時より落ちてきていてますね…
    それでも、オンドルセクを攻めることはできないですね…
    ここまで、ずっとリリーフ陣を支えてくれていたので!
    外国人3人とも疲れが溜まっていると思うので、少し休ませる展開に持って行ってくれると助かるのですが…
    松岡や久古や徳山に期待したいですね!
    それやりも、先発陣!
    もうちょっと粘ってくださると助かるんですが…

  4. ケマル より:

    痛い敗戦ですね。実に痛い。

    途中までは勝ちゲームだと安心して見ていたのですが。

    先制点、追加点を鮮やかにあげた所は良かったのですが、
    欲を言えばもう少し追加点がほしかったですね。

    いまだに上位にいることには変わりないですが、今後の試合を楽観視は
    できないですね。

    厳しい戦いが続くと思いますが、好調打線を武器にして、
    なんとか乗り切ってほしいです。

  5. k より:

    2点差の勝ちパターンでの敗戦は痛かったですがリーグ最多登板のオンドルセクは責められないですね。球速もキレもオープン戦並みになってましたね、疲れきてますから変化球でかわす投球にしないと球威だけでは抑えられないですね。
    ポイントは2本のホームランですけど積極的にくる菊池への初球の入り方と内角に苦しんでいたグスマンへ外の真っ直ぐ2球続けた石川-中村の配球ミスですね、一方的な展開になると中村は油断する事が多いですから、そういう時こそ慎重な配球をして欲しいです。
    次は阪神・巨人と何度も優勝争いしている経験豊富なチームとの上位争いですがヤクルトは2年連続の最下位なので挑戦者の気持ちで思い切って投手も打者も攻めて欲しいですね。
    阪神戦は江越がポイントですね、打つとチームに勢いつきますからね。プルヒッターで四球を選ばない超積極的なのでストライク勝負はいりませんね、横の揺さぶりより高低で勝負して欲しいですね。
    投手が抑えて勝つのは難しいので打ち合いに持ち込めればいいですけどエース級相手ですから足を使った攻撃に期待です。

  6. trefoglinefan より:

     誠に呆れました。勝った負けたではなくて、どうしてロマンが先なのでしょうか。ご指摘の通りです。29日は明らかに松岡を先に使うべきですし、同様の理由で30日の試合もオンドルセクを先に使うべきです。オンドルセクが7回に投げて、前の日に投げているロマンは8回に使わずに済む可能性があるからです。信頼度云々ではなく休ませるべき投手がどちらなのかを、ベンチは真剣に考えていたのでしょうか。勝敗は時の運ですが、継投の手順は誤ってはいけないと思います。
     それよりロマンは火消し固定でいいと思います。そうすればオンドルセクが不調ならすぐに交代できるのですから。6回のピンチで松岡と秋吉が肩を作っていました。だったら7回はどちらかに投げさせて、8回オンドルセク。ロマンは火消しに温存で良かった筈です。
     この敗戦を機に、中継ぎ投手の役割り分担を見直ししたらどうでしょうか。これから夏場で中継ぎ投手も消耗していきますので、いつもになく突然崩れる投手も予想されます。そうしたなかで絶対的な火消しがベンチに1人居るだけで、随分と余裕のある投手起用ができるのですから。いつまでも勝ちパターンは一律3人でやっていたら、必ず破綻を来たすことが目に見えています。

  7. trefoglinefan より:

     アウトになったら非難されるかも知れませんが、恐れずにどんどん走って欲しいと思います。そうすることで畠山も打ち易くなるのですから。1番にいる時よりも3番に居る時の方が、盗塁が効果的であることが立証されたと思います。

  8. FIYS より:

    > つば十九朗さんへ

    石川は調子が良かっただけに出来ればもう1イニング行ってもらいたかったですよね。しかしベテランに差し掛かる石川にそこまで求めるのは酷なのでしょうかね。
    今後の継投にも要注目ですね。

  9. FIYS より:

    > saboさんへ

    本当に10点獲らなければ勝てないゲームとなってしまいましたね。

    投手陣に関しては、苦しいやりくりが続きそうですね。

  10. FIYS より:

    > 真中監督…さんへ

    先発陣が粘れませんね。今日の成瀬は論外ですが…

    オンドルセク、ロマンを休ませられませんね。

  11. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    嫌な形での連敗となってしまいましたね。どこまで上位に踏ん張れますかね?

  12. FIYS より:

    > kさんへ

    藤浪を打つ崩したんですけどね…それでも勝てませんでしたね。嫌な形での連敗となってしまいましたね。

  13. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    ついにオンドルセク、ロマンが打たれて試合をひっくり返されてしまいましたね。今後の継投策はより一層難しくなりそうですね。

  14. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    連敗してしまっても積極的に仕掛けることが出来るかどうかに注目してみたいと思います。

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