ヤクルト5-4中日(延長11回)
古野、新垣に続いて今日は石山が4回で降板となってしまった。それでもタイトルの通り勝ちゲームのリリーフ陣を惜しみなく起用し、試合をひっくり返してみせた。リリーフ陣に最大級の賛辞を送る必要があるゲームだったと思う。
前回はチームを救う好投を見せてくれた石山だったが、今日は4回を被安打7(被本塁打1)与四死球2の4失点(自責点3)とゲームを作ることが出来なかった。ボールの走り自体はそこまで悪くなかったと思うのだが、コントロールが少しずつ甘く入ってしまったのかもしれない。ある意味石山らしいもったいない投球となってしまった。いいピッチングが続かない所が石山の課題である。
リリーフ陣には本当に頭が下がる。このリリーフ陣がいなければ今の成績はない。
まずは秋吉が5回6回の2イニングを無失点で抑えてみせた。今日で50試合目の登板となるが、様々なシチュエーションで本当によく投げてくれている。昨シーズン、今シーズンとフル回転してくれているのはこの秋吉だけである。昨シーズンもそうだったと記憶しているのだが、疲れが溜まってくる夏場になっても力強い投球を継続している。頼りになるサイドハンドである。助っ人外国人投手3人衆が脚光を浴びているがこの秋吉の奮闘ぶりも無視できない。どのような場面にも起用され、精神的にもかなりの負担がかかっていると思うのだが、それでも黙々と仕事をこなしている。タフな投手である。
7回は52試合目の登板となったオンドルセクがマウンドに上がった。後半戦に入ってから疲れも目立ち始め、打ち込まれるゲームもあったのだが、その後もゲーム終盤の大事な場面を任され続けている。今日は7回の1イニングをしっかり三者凡退で仕留めてくれた。オンドルセクもメジャー時代からコンスタントに50試合ほどの登板を続けているようだが、今シーズンは怪我明けのシーズンでもあり、身体に不安がないと言えば嘘になるのではないだろうか?そんな中慣れない異国の地で奮闘するオンドルセクにも頭が下がる思いである。
8回はここ数試合失点を続けてしまっているロマンが登板した。ロマンは今日で48試合目の登板となるのだが、素人目から見るとこのロマンのボールはそこまで疲れが溜まっているようには見えない。今日もヒットと四球でランナーを出してしまったが、牽制球で荒木を刺すなど器用な所を見せてくれた。まだ防御率は1.93と1点台を保っている。ヤクルトに入団してからチーム事情に合わせて本当にタフな起用法をされているが、そのたびに期待に応えてくれている。昨シーズンは怪我で長期離脱してしまったが、今シーズンは昨シーズンの分まで働いてくれている。このブログでも何度か書いているのだが優良助っ人外国人である。
同点に追いついた後の9回、10回は守護神バーネットがマウンドに上がった。1点でも取られたらサヨナラ負けとなる厳しいシチュエーションではあったのだが、2イニングをしっかり抑え込んでくれた。今シーズンのバーネットは凄過ぎる。41試合に登板して防御率は0.60である。まだまだシーズンは残っているためあまり誉め過ぎてもいけないのかもしれないのだが、1シーズン単位で見れば「ヤクルト史上最強のクローザー」ではないだろうか?バーネットの気迫がチームの士気を高めている。
勝ち越した後の11回を任されたのはベテランの域に差し掛かっている実績十分の松岡だった。勤続疲労もありここ数年本来のピッチングが影を潜めており、今シーズンも前半戦は出遅れていたのだが、ここの所疲れのたまってくる助っ人外国人投手3人衆と秋吉をフォローする役割を担っている。今日は久々のセーブシチュエーションでの登板だったのだが、しっかり中日打線を抑え込み、5シーズンぶりのセーブを上げてみせた。ナイスピッチングである。
今日はリリーフ陣5人に大拍手を送りたい!
打線は犠牲フライ3本と相手のエラーによる得点で5点中4点を奪うという何とも渋い得点シーンだったのだが、よく粘り強く戦ってくれたと思う。
初回は最年長記録を更新し続ける山本昌からチャンスを作ると4番畠山の犠牲フライで先制して見せた。同点に追いつかれた後の4回には大引の浅いレフトフライで3塁ランナー山田が好走塁でホームに返ってきてみせた。あのフライでスタートを切って返ってくる山田のスピードはやはり素晴らしい。終わってみれば非常に大きな1点となった。
逆転を許した後は中日投手陣の前に抑え込まれていたのだが、8回に川端のホームランで1点差に詰め寄ると9回には雄平の3ベースなどでチャンスを作るとデニングの犠牲フライで土壇場で同点に追いついて見せた。
そして延長11回、リリーフ陣の好投に応えるように大引、中村のヒットでチャンスを作ると2アウト後比屋根のピッチャーゴロを中日の高橋聡が弾いている感に1点を奪い、勝ち越しに成功して見せた。記録は高橋聡のエラーだったが、心情的には比屋根の内野安打でも良かったかな?と思うような執念のバッティングだった。
3連敗となっていてもおかしくないゲームだったのだが、何とか勝ちを拾ってみせた。ここ2年間最下位に沈んでいたヤクルトにはあり得なかったような勝ち方である。延長戦に強いヤクルトの姿は後半戦も健在である。投打が噛み合ったナイスゲームだった。
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コメント
確かに今日みたいな勝ち方は、この2年では有り得ない逆転でしたのでまだ優勝争いに踏みとどまりそうですね。それしても5人のリリーフには頭が下がりますね(山本哲も過去2年間は頑張っていたので期待してるのですが)。
試合は山本昌の急遽降板で中日の中継ぎ陣に負担が掛かったお陰で勝ちが転がってきた感じですね、石山は川端のエラーがなければ全然違った展開になっていた気がするので古野・新垣とは評価は異なるので来週も期待していですね(その後に川端がホームラン放つ猛打賞だったのでチャラですけど)
来週から巨人に3連勝して勢いある広島ですがホームのナイトゲームにあまり勝敗がよくありませんし蒸し暑いマツダで中6日の黒田や中5日のジョンソンが来ても完璧に抑えられることはないと思うので先発の山中・小川・石川が踏ん張って前回神宮で負け越してる相手にやり返さないといけませんね。今、広島は大瀬良と中崎の状態がいいので彼らを出さない展開に持ち込まないといけませんね。
あと2軍で荒木が思ったより早く復帰したので川崎か森岡と入れ替えですね、そろそろ2軍で結果が出ている(ミレッジ・西浦・西田あたり、あと川上?)選手と入れ替える事で新陳代謝も図れるので見極めは早くして欲しいですね(寺田も下で先発していたので初物に弱い相手に投げさせたら、たまたま結果を残すかもしれませんね)
リリーフ5人には頭が上がりません。ほんとに素晴らしい投球です。
投手野手ともに今日は絶対に勝つという気迫があったように思えます。
野手レギュラー陣も疲れが出ているとは思いますが、必死に1点づつ得点してくれました。彼がヒーローという選手はいませんでしたが全員が得点に絡んで12安打ですからね。疲れでもう一人として好調というわけでは無いかもしれないですが、実力と気合でなんとか点を取るしかないです。
11回のあの場面で勝ち越しエラーをもぎ取ったのは比屋根の成長の成果だと思います。なんというか雰囲気が出てきましたもんね。比屋根は飲まれて無かったけど高橋はちょっとプレッシャーに飲まれてましたし。
このままのペースで行くと「先発に10勝投手がいないのに優勝」という珍事がおきるかもしれません。それ だけ、今年の燕は中継ぎ陣が頑張っているという証ですね。ロマン投手は、昨年で解雇の話も出ていましたか、今さらながら残しておいて大正解でした。バーネット投手は、本当に、井原・高津・林投手以上のストッパーです。オンドルセク投手も、十分な働きをしてくれています。この3人に秋吉・松岡投手、そして山本投手の頑張りがあっての今の順位なのは確かですね。ミレッジ選手は、上げたいです。ただ、デニング選手も意外性があるので首脳陣も悩むところでしょう。川崎・森岡選手は、上田選手らが使えるなら、早く入れ替えてほしいですね。
> kさんへ
石山は次回に期待ですね。リリーフ陣には本当に頭が下がる思いです。
山中、小川、石川でどれくらい粘れますかね?
個人的にはミレッジは守れるなら1軍で見たいですね。
> saboさんへ
リリーフ陣は本当によく頑張ってくれていますね。
比屋根も1番に定着するチャンスですよね。
> 久保田さんへ
リリーフ陣は本当によく頑張ってくれていますね。
ミレッジとデニングの起用法は迷う所ですよね。個人的にはミレッジを見てみたいのですが…