世界陸上と織田裕二

陸上競技

私は幼い頃からスポーツ観戦が一番の楽しみだったし、一番の趣味だった。世界陸上を初めてみたのは1991年の東京世界陸上だった。まだ小学校3年生だったのだが、毎日楽しみに見ていたのを覚えている。日本のメダルは男子マラソンの谷口の金と女子マラソンの山下の銀のみであり、その他の競技では世界との差を感じてばかりだったのだが、世界一流の選手達の動きに目が釘付けになった。100mのカール・ルイスVSリロイ・バレル、走り幅跳びのマイク・パウエルVSカール・ルイスなどは名勝負だった。
この時はまだ日本テレビ系列で放送しており、その後シュツットガルト大会、イエーテボリ大会と日本テレビ系列で放送していたと記憶している。

そして97年のアテネ大会からはTBS系列での放送となるのだが、この時からメインMCが織田裕二氏と中井美穂氏の2人が務めるようになった。当時私は中学3年生となっており、深夜の放送も見ることがあったのだが、この2人の掛け合いが何とも軽妙で楽しく観戦できたことを覚えている。
織田氏に関しては、「お金がない」や「踊る大捜査線」が好きだったため好きな俳優だったのだが、この世界陸上のメインMCでの奮闘ぶりを見てより好きになった。陸上の素人でありながら競技の面白さを熱く伝えようとする姿はアテネ大会から今回の北京大会まで変わることなく続いている。
陸上競技に関しては、ファイナリストになれる日本人選手も多くないため、本当に興味のある人でなければ観戦しないスポーツの1つだと思うのだが、織田氏は、外国人選手の素晴らしさを自分の言葉で伝え続けてくれた。おそらく織田氏自体も徐々に陸上競技の魅力にはまっていったのではないだろうか?その織田氏の姿を見て陸上競技を観戦することの面白さに気付いた人も多いのではないだろうか?
TBS系列の放送に関しては、織田氏のテンションの高さ含め、選手のニックネーム、競技のタイムテーブルを示さないまま放送するなどの事に関して批判が集まることもあった。個人的には競技の予定時間を伝えないまま「この後すぐです。」と伝えたことについては大いに不満があったし、選手のニックネームについても回を重ねるごとに「ちょっと強引になって来たな。」と感じてはいたが、織田氏のテンションに関しては、中井氏が上手くフォローすることもあってか全く気になることはなかった。自分が推している選手がいるとそのことを包み隠さず伝え、時に大喜びし、時にがっくりする姿はスポーツ番組のMCとして異彩を放っていたと思う。しかしその姿が個人的には大好きだった。97年のアテネ大会が終わってしまう時に次も織田氏と中井氏のMCで世界陸上を見たいと感じたのだが、そのまま今回の北京大会まで18年(10大会)に渡って2人のコンビで放送を続けている。嬉しい限りである。
今となってはオリンピックなどのスポーツイベントで芸能人がMCを務めるのは当たり前のことになっているが、その中でも織田氏中井氏のコンビは自分の中では別格である。なんで自分がここまでこのコンビが好きなのかは説明が付かないのだが、本当に陸上競技が好きなことが伝わってくるという所が1番の理由なのかもしれない。
91年の東京大会の時には考えもしなかった競技での日本人メダリストも複数現れた。97年のアテネでの女子10000m千葉真子の銅、01年のエドモントン、03年パリ、11年大邱での男子ハンマー投げ室伏の銀、銅、金、03年パリでの男子200メートル末續慎吾の銅、01年、05年ヘルシンキの男子400mハードル為末大の銅、09年ベルリンの男子やり投げ村上幸史の銅など意外と様々な種目でメダリストが誕生している。どのシーンも思い出深い。
今回の北京大会でも織田氏、中井氏のMCの中で大会が見られることは嬉しい限りである。仕事で見れないことが多いが、昨日の男子100mのボルトVSガトリンは名勝負だったと思う。今後の放送も出来る限り楽しみたいと思う。

P.S ちなみに山本高広氏の織田裕二氏の物まねも大好きです(笑)。織田氏は快く思っていない部分もあるとの噂も聞きますが…

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