ヤクルト１１－８阪神
１１－１から１１－８まで詰め寄られるという内容的には誉められるようなゲームではなかったが、もうこの時期になったら内容よりも結果である。前カードの巨人戦3連勝に続いて、甲子園での阪神との3連戦も2勝1敗で勝ち越してみせた。明らかに戦力は不足しているが何とか粘ってもらいたい。
先発の館山は今日も細かい制球が出来ず苦しい投球となった。復帰後の登板を見ているとまだまだ自分の身体の使い方が馴染んでいないようだ。それでも5回1失点で何とかまとめてみせた。復帰後の登板に関しては、毎回同じような印象をこのブログで記しているような気がするのだが、今日も復帰前の安定感は戻ってこなかった。それでも長年ヤクルトスワローズのマウンドを守り続けてきた意地と経験で阪神打線を抑え込んでみせた。
5回で92球を投げ、被安打４与四死球４の1失点という数字が残った。どうしても球数が多くなってしまうが、今の館山にこれ以上を望むのは酷なのだろう。それでも数字以上にヤクルト投手陣に与える影響は大きいと思う。マウンドでの立ち振る舞い、調子が悪くても決して諦めない気持ちなど参考にすることはいくらでもあるのではないだろうか？
リリーフ陣は、大量リードがある中で6回、7回と中澤、松岡が無失点で切り抜けてみせたのだが、8回は古野、9回は久古と大量リードがあるのにもかかわらず1イニング投げ切ることが出来ず、結局秋吉、バーネットを投入して何とか逃げ切る形となってしまった。先日の阪神戦での松岡もそうなのだが、実力不足ということだけでなく、気持ちの部分でも追い込まれているように感じる。松岡にしろ古野にしろ久古にしろ1軍で通用するだけの力は持っているはずなのだが…少しでも調子が悪かったり、疲れが溜まってくると自分本来の投球をすることが出来なくなってしまう。1試合1試合の持つ意味が非常に大きいシーズン終盤は本来であれば使える投手と使えない投手の見極めをしなければならないのだが、今のヤクルトにはそれだけの投手陣を擁していない状態である。調子が悪い投手でもやってもらうしかないのである。そんな時に参考にしたい投手が館山であり、小川なのではないだろうか？1軍のマウンドに上がっている以上「負けん気」を全面に押し出して戦ってもらいたい。
打線は今日も阪神の若手サウスポー岩崎の前に苦しんだが、4回にビッグイニングを作り試合の流れを一気に引き寄せてみせた。4回は川端のヒットと相手エラー、四球で0アウト満塁のチャンスを作るものの雄平、ミレッジと打ち取られてしまい、2アウトを取られてしまうのだが、ここで大引が走者一掃となる逆転タイムリー3ベースを放ち、嫌な流れを断ち切ってくれた。正直センターが大和だったら捕られていたのでは？と感じるような打球だったが、大引が大事な場面できっちり仕事をしてくれた。その後中村敬遠の後、ピッチャーの館山が内角低めのストレートを上手くすくい上げるとその打球がグングンと伸び、そのままレフトスタンドに飛び込む3ランホームランを放ってみせた。館山もバッティングはかなり下手な部類に入る投手だと思うのだが、当たればパンチ力はある選手である。打てなくても気持ちで負けないことが大事なことをピッチングでもバッティングでも見せてくれる小川や館山の存在は本当に貴重である。
今日のゲームは山田、畠山、雄平のクリーンアップは雄平の1安打のみに抑え込まれてしまったが、山田、畠山は犠牲フライを放ち、最低限の仕事はしてくれた。そしてクリーンアップが封じられても14安打を放ち11点を奪えたことはプラスに捉えて良さそうである。川端の猛打賞は流石の活躍なのだが、上記の大引の逆転3ベース、比屋根のタイムリーを含む2安打、代打や途中出場組の荒木、三輪、田中浩のヒットなど脇役陣が渋い活躍を見せてくれた。
これで今週の巨人、阪神との6連戦は5勝1敗で切り抜けてみせた。これで首位阪神とのゲーム差は１まで縮まった。まだまだ楽しませてくれそうである。
しかし巨人も下位に沈む中日相手に全く取りこぼすことなく3連勝と流石の力を見せつけてきている。火曜日からの巨人との2連戦も非常に厳しいものとなりそうだ。それでも何とか喰らいついてもらいたい。
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館山がバットで魅せる！ドタバタ劇でも勝ちは勝ち！
2015試合結果
コメント
お久しぶりです。
いつも更新を楽しみにしております。
前々回は山田の３発の試合、前回は巨人戦先発が粘り2対0の試合と行く試合行く試合様々な勝ち方をしてくれています！
これで今季神宮に観に行った試合は8勝2敗1分なので、実は勝利をもたらすファンなのではないかと勘違いしております！笑
さてさて、今日は試合内容は酷かったですが、とりあえず勝てました。
これで上位対決を5勝1敗で乗り切ってみせました！
次の巨人２連戦を最低1勝してくれれば、ヤクルトにとっては地獄と思われた上位との８番対決を良い形で終われるので、石川と小川に期待したいですね！
確かに選手層は薄いですが、ここまで来たらなんとか優勝してほしいですね！
また神宮に行って、全力で応援したいと思います！
館山は本調子に戻せていないとしても4勝2敗ですからね。よくやってくれています。
贔屓のファンだからかもしれませんが、上位3チームの中で優勝という目標へのモチベーションが一番高いのがヤクルトだと感じてます
来週からはめぐみの日程という週5日試合ですからなんとか勝ちぬきたいです
寺田はかなり強気の投球を見せていたので負けん気を買ってリリーフに上げるのもありかもしれません
接戦で使うのは恐いですが大差のゲームで1イニングでも消化するのに仕事をしてくれるのではないでしょうか
この勝利で来週からの巨人と広島の５試合は優勝に向けて大事な週になりますね。
９月は阪神は落ちると思っているので（藤浪は別格ですけど他の先発3本柱が30才以上でシーズン通して投げているので疲れがくる時期なので）巨人と戦いに全力をぶつけて欲しいので地方球場での2試合を1勝1敗で乗り切りたいですね、前回3タテされてる巨人は必死にくると思うので石川・小川で勝負ですね（東京ドームじゃないので、まだヤクルトに流れがあるかな）
あと館山は今年はこんな感じでしょうね、ただ勝ち星が先行してるので先発としては充分なので９月は巨人と中日以外での登板して欲しいですね。
それと中継ぎでは古野は残念ですけど2軍へ行ってもうらしかないですね、交流戦あたりは戦力でしたが今の状態ではチームに貢献するのは難しい。寺田や山本哲あたりと思いますが八木や新垣を中継ぎ起用なんかいいかもしれませんね。
ミレッジにタイムリーが出てくれて良かったです、試合勘がだいぶ戻ってきたと思うので来週の広島あたりで長打かマルチヒットが出れば、さらに状態が上がると思うのですが。
昨夜はタテヤマンdayだったのかな(笑)まさかのチーム初安打に３ランまでかっ飛ばし、投げては調子悪いなりに最少失点で抑え４勝目をマーク！贅沢言えば行けるとこまで投げて欲しかったかも…正直中継陣も不安だったし、高校野球じゃないけど甲子園のゲームはセフティリードなんて無いと思っていたもんで(笑)
中澤とマツケン…とりあえず０で押さえたから良し
古野…今日の出来次第でもしかして谷間の頭で使えたらと思ったけど、もう通用しないかな？
９個…最近良かったのに褒めたらこれか…でも左居ないから次ラスチャンかな？
しゅうきち、バネ…まさかの出番もしっかり抑えたのは流石！
まあとくさんと雄鶏は休めたから良かった！
へーやん…今日は斬込み隊長としては合格！この調子で頼んます。
しんご…タイムリー含む猛打賞に四球でチャンメー出来たので満点。本当この前の脚釣りには青ざめたけど、何事も無くて良かった！
テツ、ハタケ…二人仲良く打点１、とりあえず打点王争いで切磋琢磨してくれればチームとしてはＯＫ！
雄平…２ベース一本だけ？あのさあ、君がチャンスで打ってれば、今日は左団扇だったに…
ミレ…タイムリー出たけど、これからはもっと打って下さい。
だいひき…２アウトからのタイムリーはデカカッタ！今浪の頑張りで火が着いたのかな？
中村…今年一番必要な選手だと改めて認識しました(笑)
雅彦…今日のリードは？ 彼だけの責任では無いと思うけど…
ジャスティス、荒木、ヒロヤス…とりあえず存在感は示したかな？
まあ虎も八点取って勝てなかったのは、無抵抗で負けるよりダメージデカイと自分では思っています。この３連戦の結果次第では目標もＣＳ進出に切替えなければならなかったことを考えれば、甲子園で勝ち越したのは上出来♪優勝を夢観ても良いのかな？残り少ない中、とにかく怪我には注意して戦って下さい。
※それにしても兎さんチームはしぶといなー(笑)やっぱり侮れん…
勝って良かったです。ほっとしました。
今日の勝利は大きいですね。
ただ、勝ちパターンの投手でないと簡単に失点してしまう印象がありますね。
大量リードしているときには、休ませるためにも他の投手も一回一回を投げきってほしいです。
巨人や阪神にとっては毎年の優勝チャンスの一つかもしれませんが、
スワローズにとっては10年に一度のチャンスです。
ここまできたら是非とも優勝してほしいです。
６連戦を５勝１敗ですから、嬉しいです。今後、飯原選手を上げたいですね。ミレッジ選手よりはマシな気がします。久古投手の代わりに新垣投手、古野投手の代わりに山本哲投手もアリかと思います。しばらく６連戦はないですし、まず来週は全試合とも勝つつもりで先発陣に頑張ってほしいです。あとは山中投手が戻ってくれることを願っています。山中投手が戻れたらロマン投手を中継ぎに戻せますし。まぁ、ここまで来たら優勝するしかありません！
この甲子園３戦勝ち越したのは大きい。
もうビジター３連戦が無い（明日からの北陸が中止になったらわからないが）
チームにとっても選手にとっても精神的に楽かも２連戦のうち１つ獲ればOK
２つ負けてもダメージ少ないし、ホームでは対戦相手とのチームのモチベーションも違うから
前半劣勢でも終盤逆点（サヨナラ勝ちとか）する試合が9月は多くなる様な気がします。
> 真中監督！さんへ
お久しぶりです。
きっと勝利を呼び込むファンなんですよ！今後ともよろしくお願いします。
巨人もやはり強いですが、何とか1勝1敗で乗り切りたいですね。
> saboさんへ
日程的な余裕を上手く使ってもらいたいですね。
寺田はリリーフで起用できると面白いですね。
> kさんへ
そうですね。9月は全てが大事な試合になりそうですね。まずは巨人との2連戦ですね。
どういう形でも良いのでリリーフ陣を少しでも整備してもらいたいですね。
> つばくろまてさんへ
選手一人一人への愛を感じるコメントありがとうございます。優勝という喜びを一緒に分かち合えると良いですね。
> ケマルさんへ
一応2011年以来になるので４，５年に1度のチャンスですかね？
優勝の喜びを分かち合いたいですね。
> 久保田さんへ
確かにロマンをリリーフに戻せるようならそれが一番良いかもしれませんね。なりふり構わず戦ってほしいですね。
> でぶちゃんさんへ
予定通りいけばビジター3連戦はないんですね？日程的な余裕を上手く活かしてもらいたいですね。
勝負の9月ですね！
９月１日に球場へ足を運びましたが、大人しかった天気が試合直前に急変して、一転中止になってしまいました。何年かに１度というヤクルト戦の観戦をし損ねてしまいました。
ところがその「富山のヤクルト戦」がなくなったことが大問題ですよね。ヤクルトはアルペン・スタジアムができてから無敗だとやかましい報道が盛んに行われていましたが、それどころかアルペン・スタジアムができる前も、県営球場で行われていた時から、ヤクルトは殆ど勝っていました。それどころか父の話によれば、国鉄時代からどういう訳か富山では必ず勝っていたということです。本当に不思議です。
私の記憶では巨人の北陸シリーズ対ヤクルト戦、富山では勝ち石川で負けるパターンが目立ちます。アルペン・スタジアムに初めてヤクルトがやってきたのは93年で、古田を巡って乱闘騒ぎになったことで有名です。この試合は巨人に圧勝だったのですが、翌日の石川での試合は、伊藤が三振記録を作りながらのサヨナラ負けでした。この２連戦は年配のヤクルト・ファンだったら誰でも覚えておられると思います。富山と石川で明暗を分けるのが北陸シリーズの常。果たして今年はどうなるでしょうか。苦手の石川でもし勝つようなことがあれば、ヤクルトには勢いがつこうかと思います。
> trefoglinefanさんへ
それは残念でしたね。そして富山でヤクルトがそんなに勝率が良いことを初めて知りました。93年は記憶が薄れていたのですが、大乱闘と篠塚のサヨナラホームランは同じ年の北陸シリーズだったんですね。
今日は何事もなくバーネットで逃げ切ることが出来ましたね。