小川で負けると苦しい。厳しい戦いが続く。

ヤクルト２－３中日

決して悪いゲームではなかったと思うのだが、阪神、巨人に比べて明らかに先発の数が足りないだけに小川が先発したゲームを落とすと痛いのは確かである。
今日の時点で首位はヤクルトと阪神が同率で並び、巨人が1ゲーム差の3位、広島が3.5ゲーム差の4位となっている。優勝争いは、まだまだ全く分からない状況が続いている。

先発の小川は、本来であれば火曜のDeNA戦に登板予定だったのだが、雨で流れ、スライドして翌日の水曜日のゲームに登板予定となったのだが、そのゲームも雨で流れ、結局今日のナゴヤドームでの中日戦での登板となった。調整の難しさもあったのかもしれないが、今日の出来は良くなかったのではないだろうか？
ストレートの走りがイマイチだったため、ごまかしのピッチングになってしまったのではないだろうか？「ごまかしのピッチング」と言ってもけなしている訳ではなく、どちらかというと誉め言葉のつもりである。調子が悪くてもそれなりに試合を作れるのが小川の武器の1つである。今日も悪いなりに丁寧なピッチングを見せ、6回で114球を投げ、被安打７与四死球３の3失点という数字で収めてみせた。ボール球を上手く使いながら悪いなりに最低限のピッチングは見せてくれたと思う。
6回の投球に関しては、1アウト１，２塁からのエルナンデスへの四球があまりにも痛かった。桂は三振で切り抜けたものの代打小笠原にしっかりタイムリーを打たれてしまった。先日今シーズン限りで中日を戦力外となるというような報道がなされたが、ここぞという場面での集中力は流石小笠原である。ああいった緊迫した場面でも冷静沈着に投げられる小川に対する代打の打者は打席に入りづらい部分もあると思うのだが、百戦錬磨のベテラン小笠原は小川に気持ちで負けることがなかったようだ。この場面に関しては、小笠原を誉める他ないだろう。
リリーフ陣は、7回ロマン、8回秋吉と1点ビハインドの場面で投入し、無失点で凌いだのだが、味方の反撃がなくそのまま逃げ切られてしまった。今日のゲームに関しては、どうしても勝ちたいゲームだったのでこの継投も仕方ないのだが、ロマン、秋吉ともに非常にタフな使われ方をしている。秋吉は、シーズンを通して様々なシチュエーションでの登板が続いているし、ロマンはロマンで来週以降は先発起用の可能性も残されている。そんな中でこの投球は素晴らしい。チームの勝利には繋がらなかったが、2人ともにしっかり仕事を果たしてくれた。

打線は今日も苦手のネイラーにやられてしまった。ネイラーは今日で3勝目を上げたのだが、全てがヤクルト戦である。いいピッチャーだと思うし、今日は攻撃陣も機動力を積極的に使うなど工夫も見られたが、3連敗はやられ過ぎである。正直中日は戦い辛い相手ではないと思うのだが、このネイラーが加入してからは苦戦が続いている。
今日は1番センターで上田を起用してきた。相手先発が力強いシュートを投げ込むネイラーだっただけに当然の策だったと思う。上田は、3打数2安打1四球1盗塁と役目は果たしたが、勝利に繋げることは出来なかった。それでも先制点を許した後の4回、勝ち越し点を許した後の5回に同点に追いつくなど粘りは見せてくれた。
4回は1アウト１，２塁から畠山がタイムリー、5回は2アウト２，３塁から川端がタイムリーと主軸がしっかり仕事をしてくれたのだが、ここまでヤクルトを引っ張ってきた山田がノーヒットに抑え込まれてしまった。山田はこのネイラーを少し苦手としているようだ。今日は守備でも4回の藤井のタイムリーはアウトにできる打球にも感じた。少し調子が悪かったのだろうか？明日の先発若松も好投手だが、明日は何とかしてもらいたい。

とりあえず阪神と同率首位で入るのだが、巨人が1ゲーム差に迫ってきており、順位は関係ないような状況になってきている。とにかくどんな形でも良いので勝利が欲しい。


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