FIFAクラブワールドカップ2015準決勝が16日に行われ、サンフレッチェ広島とリーベル・プレート(アルゼンチン)が対戦した。
開催国枠で出場したサンフレッチェ広島は、初戦でオークランドシティ(ニュージーランド)、準々決勝でマゼンベ(DRコンゴ)を破り、今日のリーベル・プレートとの対戦にこぎつけた。3年前にこんな記事を書いていたので一応貼り付けておきたい。→「佐藤寿人とサンフレッチェ広島」
この頃からサンフレッチェ広島のサッカーは面白いなと感じていたのだが、この時のクラブワールドカップはアフリカ大陸代表のアル・アハリ(エジプト)に敗れてしまい、南米代表、ヨーロッパ代表との対戦は叶わなかった。しかしサンフレッチェはその後も森保監督の下チーム力を高め、今回開催国枠ではあるものの3年ぶりにクラブワールドカップの舞台に戻ってきて見せた。チャンピオンシップでのガンバ大阪との激闘から間をあけずに迎えたクラブワールドカップだっただけにフィジカル面は万全ではなかったと思うのだが、モチベーションを高く保ち、準々決勝のマゼンベ戦では高い身体能力を活かしたサッカーを見せる相手に対して普段どおりのDFラインからパスで繋ぐサッカーを展開し、3-0というスコアで快勝して見せた。マゼンベのプレッシャーをもろともしないサンフレッチェのサッカーは素晴らしかったと思う。
そんなこともあり、今日の試合をとても楽しみにしていた。仕事の関係で後半からのテレビ観戦となったのだが、前半は決定的なチャンスも何度か作り、リーベル・プレートと互角に渡り合ってみせたようだ(終わってみればここで得点できなかったのがあまりにも痛かったのだが…)。
後半はサンフレッチェの疲れも徐々に見られ始め、72分にFKからピンチを招き、アラリオに頭で先制点を奪われてしまった。その後もリーベル・プレートの堅いディフェンスを崩せず、そのまま0-1で敗戦となってしまった。サンフレッチェのサッカーが世界の中でもそれなりに通用する部分は見せることが出来たと思うのだが、勝利を手にすることは出来なかった。正直言うとリーベル・プレートを倒してバルセロナとの決勝戦を見たかったので残念な気持ちは残るのだが、それでも爪痕を残すことは出来たのではないだろうか?
毎年のように主力選手が移籍による退団を繰り返してもチーム力を保っていることに驚きを感じている。サッカーがチームスポーツだということを改めて感じさせてくれるチームである。チームの中で戦術、役割がしっかり浸透していることが伺える。
サッカーは詳しくないので専門的なことは分からないのだが、「もう少し見てみたい。」と思わす魅力がサンフレッチェにはある。今後も注目していきたいチームである。
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コメント
オフト氏が全日本の監督をしていた時に、その選出に最も驚かされたのが森保一でした。今でこそボランチはチームの花形になりましたが、ディフェンシヴ・ハーフと言われていた当時は、重要性の割に注目されていないポジションでした。そしてそのディフェンシヴ・ハーフは1人でしたが、そこに職人肌の森保が抜擢されたのです。
当時のサンフレッチェも森保が全日本に抜擢されたから知られているだけで、他の選手も無名に近かったのですが、そのなかで組織的なプレイで2年目の前期に早くもステージ優勝して、世間を驚かせたことは今でも覚えています。
そして何より変わらないのが、当初からファウルが断トツに少ないこと。こうしたフェア・プレイ精神がずっと続けられているところが、何より好感を持てますね。相手あってこそ試合ができるということが、ずっと受け継がれているのかと思います。
> trefoglinefanさんへ
「森保一」、「ディフェンシブハーフ」なつかしい言葉のように感じます。森保一ってどこまでが名字でどこからが名前か分かりませんでしたからね。
高木、森保、風間、柳本、ハシェック、ノ・ジュンユン辺りが主力でしたかね?
ユース世代の育成であったり、フェアプレーであったり、ディフェンスラインからのつなぎであったり非常に見所のあるチームですよね。