オープン戦
ヤクルト1-8広島
今シーズン初となる神宮でのオープン戦は、良くも悪くも色んなものが見えたゲームだったのではないだろうか?
館山に関しては、右肘の再断裂から復帰後、制球に苦しむ場面が目立っているのだが、今日も突如四球を連発し、押し出し四球を与えてしまうなどコントロールが定まらなかった。肘の断裂以前には血行障害を患っていたこともあるため、感覚的には全盛期の時とは全く違った感覚の中でピッチングをせざるを得ない状況なのではないだろうか?それでも1軍のゲームで十分通用するだけの投球を見せてくれるところが館山の凄さなのだが、今シーズンもギリギリの投球が続きそうである。
幸いにも現在のヤクルトの先発陣は館山を除いても6枚は揃えられそうな状況にある。開幕時点では2軍で調整しても問題ないのでは?と感じる。首脳陣がどのような判断を下すのか分からないが、慌てる必要はないのではないだろうか?
リリーフ陣ではサウスポーのペレス、竹下がともに制球に苦しんだ。ペレスに関しては、キャンプ以降何度も書いているようにボール自体はいいものを持っていると思うのだが、やはりコントロールが安定しない。ここの所もう1人のリリーフ候補の新外国人ルーキがしっかり結果を残し始めているだけにペレスにとっては正念場を迎えている。出来れば久古以外にもう1人左のリリーフが欲しいというのが首脳陣の本音だと思うのだが、その1人が中々出てこない状況にある。ペレスが1軍に残れる可能性が高くないということもあって、竹下にもう1回チャンスを与えたと思うのだが、その竹下もピリッとしない状況である。こうなると右左に拘らず、使える投手を登録するしかないのではないだろうか?特に竹下をこれ以上使い続けるのは怖過ぎる(村中辺りがなりふり構わずリリーフで再生してくれたら嬉しいのだが…)。本当にリリーフの左不足は深刻である。
打線は広島の福井ー仲尾次オスカルージャクソンー今村の前に5安打1得点に抑え込まれてしまった。今年の福井はやりそうな予感がするのとルーキー仲尾次が中々キレのあるボールを投げ込んでいるのとジャクソンが1軍枠に残ってくるのかが気になった。今日はそれくらい広島投手陣が良いピッチングを披露したのではないだろうか?
それにしても広島は外国人枠をどのように使うのかが注目される。投手3人、野手3人が在籍していると思うのだが、6人ともに実力者揃いである。広島はリリーフ陣に弱さがあるように感じるためジャクソンは1軍に残ると思うのだが、相手チームからすると嫌な存在になるのではないだろうか?力強いストレートと三振が奪える変化球があるためリリーフには持って来いの投手ではないだろうか?広島のチーム事情にマッチしている選手だと感じる。
ヤクルトの野手陣はバレンティンが左脇腹に軽度の肉離れを発症しているとのことで、開幕スタメンが微妙な雰囲気になってきた。畠山もいまだに実戦復帰を果たせていないため少し心配である。バレンティン、畠山の2枚を欠くとなると迫力不足は否めない。そんな中で森岡、今波、田中浩という中堅からベテランに差し掛かった選手が結果を残して見せた。畠山、バレンティンが欠けるとなると開幕スタメンのチャンスもある面々だと思う。特に森岡、田中浩はバットで結果を残せばチャンスは広がってくるだけにアピールを続けて欲しい。
そして今日のゲームではいわゆる「コリジョンルール」で判定が覆るシーンがあった。判定の基準があいまいなためおそらく今年1年は、このルールで揉める事が多くなるのではないだろうか?今までブロックをしてきた捕手がブロックせずに走者にタッチするということは私たちが想像している以上に難しいことなのだろう。身体に染み付いた動作を直さなければならないだけに咄嗟に今日の中村のようなプレーに走ってしまうことはあるのではないだろうか?やはりこの「コリジョンルール」どちらかというと攻撃陣に有利なルール改正に感じる。今日の広島の走塁もそうだったのだが、昨シーズンまでならホームに突入しなかった場面でも強引に突っ込ませる場面は増えそうである。
またホームでのクロスプレーにビデオ判定が用いられるようになったことにより、今日のように一旦ベンチに戻った後で判定が覆ることも想定しなくてはならない。昨シーズンまでなら3アウトチェンジで終わる場面が1点を許してしまい、再度マウンドに上がらなければならないことを考えると投手の精神的、身体的負担も大きくなる。色々と難しい場面が出てきそうだが、オープン戦のうちにこのような場面を経験できたのはプラスに働くのではないだろうか?
ヤクルトだけでなく12球団全てのチームがルール改正にアジャストするまでに苦労しそうな雰囲気がある。
にほんブログ村
コメント
館山はゆっくり仕上げてもらって、6月くらいに1軍に上がって貰えばいいかなと思います
今の段階ならローテは小川石川原成瀬デイビース杉浦(山中)でしょう
足りないのはリリーフですね
とにかくストライクゾーン付近にすら投げられない投手は困ります
昨日今日の試合を見る限り古野徳山はまあまあ安定しそうです
坂口は想像をはるかに超える良い選手ですね
バットコントロールの良さはもちろんあんなにスイングスピードが速いとは思いませんでした
上田比屋根どころか雄平畠山と打順を争ってもいいかもしれないとすら感じます
昨年から楽しく拝見させていただいております。
お忙しい中、更新してくださり、本当に楽しみにしております。
コリジョンルールの件ですが、ブロック禁止というルールなので、昨日の得点は当然だと思いました。
また、中村選手が咄嗟にあの様なプレーをしてしまったのは、まだ不慣れな点もあり致し方無いかと思います。
ただ、審判はあれをアウトと判断するのは未熟であると言わざるを得ないかと。
ルールが改正される時はいつも付いて回る問題ですが、審判団にはもう少し厳正に判断してほしいですm(_ _)m
コリジョンルールに関してはビデオ判定まであるとなると試合の中断で間延びしたり、警告二回で退場とかで判定での不服が出たりと何か面倒なルールになりそうですね。単純に走者のタックル禁止だけでいいような気がしますけどね。
それと館山はGWぐらいから出てくればいいと思うので、寒い時期に負担かけないようにしてもらいですね。
あとバレンティンが軽度の肉離れの離脱は痛いですね、畠山もまだですが2人とも無理して再発の長期離脱はシーズンが終わってしまうので4月10日くらいからの復帰でもいいと思いますね(それまでは投手陣の踏ん張りで五割か借金3以内で収めてくれればですかね)
> saboさんへ
どちらかというとやはりリリーフ陣の駒不足は気になりますね。
坂口はオープン戦でしっかりアピールが出来ていますね。
> トムモリーさんへ
初めまして。
コリジョンルールに関しては、審判の基準をある程度一定にしないと混乱を招きそうですね。疑わしきプレーは全て「セーフ」と判断するくらいでないと曖昧になりますかね?
今後ともよろしくお願いします。
> Kさんへ
警告2回で退場というのは厳しいですね。今回の中村のブロックの件は警告とみなされたのですよね?
館山にしろ、バレンティンにしろ、畠山にしろ無理は禁物ですよね。