今日はリオオリンピックに向けた記事を書いてみたいと思う。今回は男子短距離の代表争いにスポットを当ててみたい。
過去記事はこちらから→「桐生祥秀」
過去記事は3年前の記事である。桐生が高校生ながら10秒01をマークし、当時20歳の山縣も10秒0台を記録している。このまま一気に日本人初に9秒台突入か!?とも思われたのだが、現在もまだ9秒台に突入した日本人選手はいない状況である。しかしである。その記録が期待できる選手は増え続けている。そして200mでも日本人初となる19秒台が狙える選手が出てきている。非常に楽しみな状況である。
100mに関しては、上記の桐生が大学生となり、安定感のある走りを見せてくれている。スタート、中間走、終盤と大きな穴がなく、年齢的にもまだ若い。昨年は怪我に苦しんだのだが、現在は順調な調整ぶりを見せてくれている。100mと4×100mリレーでの活躍に期待したい。しかしその桐生が確実に代表に残れるかどうかも分からないほど、混戦模様になってきている。
ここ数年怪我に苦しみ本来の走りが出来なかった山縣もここに来て一気に復調してきており、先日の東日本実業団選手権では派遣標準記録を上回る10秒08というタイムを叩きだしてみせた。桐生同様スタートからぐんぐん加速する様は魅力十分である。
この2人以外にもすでに2人が派遣標準記録を突破している。高瀬は昨年の北京世界陸上の代表である。華奢な身体ながら走りがスムーズであり、大舞台でもしっかり自分の走りが出来るメンタルの強さも持ち合わせている。昨シーズンほどの調子ではないのかもしれないが、日本選手権に向けて調子を上げてくるはずである。
そしてジャマイカ人の父を持つケンブリッジ飛鳥も先日の東日本実業団選手権で10秒10を記録し、参加標準記録を突破して見せた。ケンブリッジ飛鳥に関しては、まだ波が激しく、ダメなときは全くダメなのだが、ハマれば爆発力のある走りを見せてくれている。
参加標準記録を突破している4人の他にも水戸で強い向かい風のレースながら10秒29を記録して一躍注目された竹田、北京世界陸上のリレーメンバー大瀬戸、長田、谷口辺りも一発を狙っている。これだけ層が厚くなったのは初めてなのではないか?と感じるほど面子が揃ってきている。
そして100mよりも世界との距離が近い200mでも上記の高瀬、藤光といったベテランが昨シーズンの好調を取り戻すべく調整を続けているのだが、そこに2010年の世界ジュニア優勝者の大型ランナー飯塚が復調して来ているし、昨年世界ユース100m、200mで2冠を達成したサニブラウン・ハキームも伸びしろは無限大である。
日本選手権まではまだ1ヶ月以上時間があるのだが、100m、200mのレースは要注目である。是非100mでの9秒台、200mでの19秒台を見てみたい。タイムが出るかどうかは条件によっても違うのだが、勝負自体も非常に熾烈なものとなりそうである。
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