ヤクルト６－４ソフトバンク
最悪のチーム状態で最強チームソフトバンクと戦わなければならないという試練の神宮3連戦なのだが、その初戦はシーソーゲームを制してみせた。チームの不振、自身の打撃不振から今シーズンは批判にさらされることが多い中村が今日は2回に同点タイムリー、8回に勝ち越し2点タイムリー2ベースとバットで勝利に貢献してみせた。打率は低いものの今シーズンは勝負強さを発揮してくれている。
せっかくなので今日は中村の活躍から書いていきたい。冒頭にも書いたように今年の中村は打撃不振で苦しんでいるのだが、その割にヒーローになることが多いイメージである。サヨナラ打、決勝打など試合を決める場面での活躍が目立っている。代打で結果を残す今浪とこの中村の殊勲打が不思議と多くなっている。
３－４とリードを奪われた中で8回の攻撃となったのだが、ソフトバンクのパワー型助っ人右腕スアレスから川端のヒットと山田の四球でチャンスを作ると1アウト後雄平がタイムリーを放ち同点に追いつくことに成功する。しかし相手がソフトバンクということを考えるとこの回で一気に逆転したいところである。2アウト１，２塁で打席が回ってきたのが中村だった。スアレスの154キロの低めのストレートを振りぬくと打球はセンターの頭上を越す、勝ち越し2点タイムリー2ベースを放ってみせた。最近は少し打たれる場面も目立つスアレスであるがえげつないストレートを投げる投手に変わりはないだけに今日は重要な場面で雄平、中村がよく打ってくれた。特に中村は2アウトからだっただけに勝負強さが際立った。昨シーズンは日本シリーズで惨敗を喫してしまったのだが、今日はその悔しさを晴らすようなゲームとなった。
その他では今日はソフトバンクの先発がサウスポーの山田であり、畠山が怪我で抹消されてしまったことも重なり、オーダーを切り替えてきた。1番大引、2番坂口、3番川端、4番山田、5番バレンティン、6番にライトでジェフン、7番にファースト西田と起用してきた。4番山田に関しては苦肉の策という感じもするが現状仕方ないだろう。6番、7番についてはジェフンのスイングの速さと西田のパンチ力に期待しての起用ということなのだろう。ジェフンは打撃では結果を残せなかったが、西田は2点ビハインドで迎えた第1打席であわや逆転3ランかというようなフェンス直撃のタイムリー2ベースを放ってみせた。このパンチ力は魅力的である。先日の楽天戦の記事で西田の将来像について触れたのだが、今日のようなパンチ力を活かしてファーストで起用するというのも１つの選択肢になることを自ら示してみせた。ナイスバッティングだった。
4番山田についても今日は3つの四球を選びチャンスメイクし、レフトの守備に付いたバレンティンも2安打と気を吐いてくれた。兎にも角にも2回と8回の集中打で勝利を手にしてみせた。
そんなゲームだったのだが、古巣ソフトバンク相手に中5日で先発マウンドに上がった新垣は悪い意味で「新垣らしい」投球になってしまった。初回からどの球種もコントロールが定まらず、先頭の今宮にいきなり四球を与える立ち上がりとなってしまう。その今宮は牽制で刺し、2アウトまでこぎつけたのだが、柳田の3ベースと内川のタイムリーで先制点を許すと松田、中村に連続死球を与えてしまい、その後暴投で追加点を与えてしまう。2回は何とか無失点で抑えたのだが、2回裏の自身の打席で代打を送られここで降板となってしまった。2回で50球を投げ、被安打２与四死球４の2失点ということで全くピッチングになっていなかった。これでは1軍のマウンドに上がり続けることは難しいだろう。
打線が逆転した後の3回のマウンドに上がったのは成瀬だった。しかし出鼻を挫かれ、柳田、内川の連打であっさり同点に追いつかれてしまう。しかしこの後は何とか粘ってみせた。とにかく変化球を散らして交わしていくという姿はやはりリリーフというよりは先発タイプかな？と感じさせた。7回に吉村に勝ち越しホームランを浴びてしまったのだが、大荒れになってもおかしくないゲーム序盤だっただけに4回１／３を被安打６（被本塁打１）与四死球１の2失点という数字であれば一定の評価を与えても良いのでは？と感じた。
勝ち投手となった村中は出来自体はイマイチだったが、何とか無失点で8回を切り抜けると9回は前回救助に失敗したオンドルセクが1番からの好打順を三者凡退に仕留めて試合を締めくくってみせた。今日は逆転した直後のマウンドということで球場全体の良い雰囲気を味方に付けて投げることが出来たのではないだろうか？ナイスピッチングだった。
ソフトバンク戦は3連敗もあり得ると感じていたのだが、何とか初戦を取ることに成功した。こうなるとファンとしては欲が出てきてしまうものである。日本シリーズの仕返しをしっかりしてもらいたいと感じる。
P．S 今日のジェフンの上林の2ベースを阻止した返球と今宮のセンター前ヒットでもおかしくない打球をしっかり捕球し、セカンドゴロに仕留めた山田のプレーはお金の取れるプレーでしたね。素晴らしいプレーで成瀬を助けましたね。
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不思議と勝負強い中村が決勝タイムリー
2016試合結果
コメント
渚…死球×２に暴投で失点じゃ、もう先発いや一軍のマウンド自体ダメよ～ダメダメ(涙)もういい加減他のピッチャーにチャンス与えた方がマジ良いのではないか？
ダメ瀬…昨日に関しては中継ぎ登坂でも腐らずに最低限の仕事してくれたから評価しましょう？(笑)
るぅ木…昨日はナイスＰ！しばらく休めたのが良かったのかな？
偽さかな君…また昨日もダメっぽそうだったのに、なんで勝ち投手になったのかなぁ？(笑)
雄鶏…なんか久し振りに素晴らしい雄鶏神を見た気がする(笑)
シンゴにバレ…マルチ打ってもチャンスでダメダメだったのはいただけないなぁ(怒)特にテットがマークされていたんだから貴方方が何とかしないとね！
テット…昨日は敬遠攻めに遭う中、守備で貢献してくれました♪
じぇふ…見事なレーザービ～～ムぅ！痺れたねぇ!!
西田君…いきなり代役ファーストをやらされた中で良く頑張ったで賞！はっきり言ってあの場面でアラポン、たけ～ちじゃ多分ダメだったと思うから、昨日の真中采配は当たりだったのかな？(笑)
雄平…昨日は途中出場でマルチ、しかも貴重な同点タイムリー！これからもこの調子で打って欲しいんだけどね(笑)
イマナミン…また君の愉快なヒーイン見れると思ったんだけど、６、８回の場面はちょっと残念だったね(笑)
悠平…ところで君のマルチっていつ以来？まあ何はともあれ良く打ってくれました！後は頼りない投手陣のリードをしっかりしてちょ(笑)
初回に先制され、逆転しても追いつかれ、打線はチャンスを潰しまくり、挙げ句の果てにダメ瀬がお約束の一発浴びてしまう…っていう昨日もまた負け覚悟の試合展開だったからねぇ…
たったひとつ勝っただけなのに嬉しくて♪久し振りだよ、こんなに長いコメ書いたのは(笑)
これからも昨日のような試合してくれれば、まだ何とかなるさ！だから今日以降もしっかり戦ってちょーだい！
正直、マグレに近い勝ちだったと思います。とはいえ、スポーツには勝ちこそが最高の良薬。この逆転勝ちをキッカケに、なんとかチームに立て直ってほしいです。新垣への見切りの付け方は今までの采配らしくないナイスな決断だったと思います。ただ、成瀬投手は６回までで良かった気がします。もし攻守がなければ、もっと失点していた内容だったと思いますし、４回１失点というところで降ろしてあげたほうが本人も今後、より乗れた気がします。中村捕手は、昔の巨人・山倉的な意外性の男の感じでいいのでしょう。首脳陣が中村捕手にこだわるのは、やはりキャッチャーとしては、ほかの捕手より優れているからなのだと理解します。畠山選手の抹消は痛いですが、これを機に西田選手が打者として開花してくれるように期待します。村中投手はハラハラさせられますが、失点してないので持ち味だと思いましょう。山田選手の４番は必然でしょう。私はあくまでもバレンティン選手４番派ですが、首脳陣がバレンティン選手に４番を任せたくないのなら、山田選手しかいないでしょう。ジェフン選手はまだ分かりません…。ディビーズ投手とどちらがチームに必要な存在なのでしょうね？川端選手は、８回のヒットが大きかったです。よくぞチャンスを作ってくれたものです。雄平選手は途中出場ながら腐らずに２安打！これもさすがです。ところで、相手投手が左だと雄平選手がスタメンから外されることが増えてきましたが、どうなのでしょうね…？川端選手などは、むしろ左投手のほうが打率もいいし、雄平選手も左をそこまで極端に苦手にはしていないと思うのですが…。
この試合のポイントは新垣を２回で諦めて代打に飯原で勝負に出たところですかね。
もう先発に関しては１、２回で失点してるような悪い内容なら打席回ってきたら早めに交代していくのも手ですね、そのぶん中継ぎを1枚増やせばいいのと今の弱いヤクルトでは中10日ローテーションは現実的かなと感じました。
中村に関しては調子に乗るところがあるので明日からは気持ち切り替えて、この試合のようにバットを短く持ってコンパクトなスイングで力負けしない打撃を心がけて欲しいですね（この低打率の割には打点が多いですね、それだけ彼にチャンスで勝負をされている証拠なのでチームの勝敗を左右してますね）
気になったのはソフトバンク打線が途中から淡白になって大振りが目立ってましたし攻撃も雑になりましたね、弱いヤクルトで気が緩んでいる印象を受けました、雑な試合は次に影響しそうですね。あと中田賢と東浜のローテ変更は王者ソフトバンクらしからぬ弱気ですね、交流戦優勝のためだと思いますが相手チームに寄ってローテを変えるのは相手に隙を与えるので交流戦初の勝ち越しありそうですね（それにしてもヤクルトにしか勝ってないオリックスに３連敗は未だに悔やまれますね）
それと畠山は長期離脱だと思いますがファースト西田は悪くないですがジェフンと雄平の肩は魅力なので坂口がファースト出来ないかなと、阪神の西岡もセンターやってあるので交流戦終わって少し空きますのでチャレンジして欲しいですね。
ピッチャー以外はベンチ含めて全員がヒーローです
もともと今年は打倒ソフトバンクを掲げてただけあって相手の研究対策がしっかりしてあって緻密な攻撃が出来ているように見えました
投手陣は・・・成瀬は結果は良いものの内容は結構酷いような。頭の良い投手ですけどちょいちょい失投があるのがうーむ。常に冷静に投げれたのはよい。当分第二先発扱いでしょうね
村中、オンドルセクも明らかなボール球になってしまってまだ怖いなと。リリーフの立ち上がりが良くなれば終盤は安心出来るんですけど。
チーム全員で勝ち取った勝利。選手、監督、コーチ、スコアラーみんな褒めたいです
中10ローテーションは、とてもいいアイデアだと思います。ただ、一軍のことだけを考えれば…、の話でしょう…。今のヤクルトの二軍の投手状況を見てください。連日のように投げさせられている投手が何人もいます。中10日にした場合、その間、どういう調整をさせるのですか？まったくの休みですか？それとも二軍で投げさせるのですか？一軍のことだけを考えれば、理想論かもしれませんが、今の二軍の実情を考えれば、私は非現実論としか思えないです。徳山・山本哲投手らが戻り、他球団のように育成&三軍投手があまっているなら、十分にあり得る手段なのは確かですけれども…。
中10日の場合は、以下の曜日の登板になります。
（一軍）
火土水日木火
一軍での中10日の間で、二軍での登板が最低１回はできますので、私はどれだけでも調整がつくと思うのですが。一軍で１試合、二軍で１試合交互に投げることになるのですが、それでも投手が足りないでしょうか。
投手の内訳で考えると、
一軍専：１１名
中10日：最大８名
二軍専：残り
これで二軍の試合ができないようですと、考えなくてはいけないのですが。
成瀬が７回を投げ切らないなら、ソフトバンクが代打を送ってきた時点で、ルーキに代えるべきではなかったと思います。この試合勝てたから良かったのですが、もし負けていたら、私の一番嫌う「わざわざリードを許した直後を見計らったかの如く勝ちパターンの投入」ということになっていたことになります。勝ちパターンはリードを許す前に使わないと価値がないのですし、リードを許したら勝ちパターンは使わないくらいに割り切らないと、勝ちパターンの投手が疲弊するだけで、何も残らなくなってしまうと思います。
新垣の見極めに関しては大いに反省して欲しいと思います。中５日の間、貴重な中継ぎの枠を使ってまで一軍登録をさせていたのに、２回で降りられると新垣には勿論がっかりですが、こんなことで平気なベンチの馬鹿ぶりにもっとがっかりさせられます。むしろ先発が余りにも早く降りてしまうのだから、中継ぎを順番に休ませられるくらいに、頭数を揃えなくてはいけないのではないでしょうか。
数日前に全体の打率と得点圏打率をコメントしましたが、中村や雄平は得点圏打率が高いです。特に中村はリードで相当に気を使っていることが伺えるのではないでしょうか。
交流戦は残り試合が神宮だけになりましたが、バレンティンが守備につかないと集中できいようでしたら、１試合くらいリフレッシュの為に、中村をＤＨに使ってみたら、案外成績が良かったかも知れません。
> つばくろまてさんへ
昨シーズンは神宮でのこのようなゲームをことごとくものにしていた印象ですよね。しかしどんな形であれソフトバンクに勝てたことは良かったですね。
> 久保田さんへ
新垣に関しては、2回で見切りを付けざるを得ないくらいの状態だったということなのでしょう。非常に残念なピッチングでしたね。
> ｋさんへ
中10日に関しては、面白いアイディアだと思いますが、現実的には館山と由規（由規が復活できない場合は他の投手）をセットで中10日で回す事くらいしか考えられないような気もします。
> saboさんへ
ソフトバンク相手では3連敗もあり得るかな？と感じていたのですが、何とか1つ勝てましたね。
> 久保田さんへ
ヤクルトは投手の育成が全く持って上手く行っていないのですが、プロ野球チームが今以上に育成に力を注ぐためにどの球団も3軍機能のようなものを持つ時代になるかもしれませんね。
> trefoglinefanさんへ
首脳陣が採用するかどうかは置いておいてたとしても面白いアイディアだと感じます。
> trefoglinefanさんへ
そうですね。新垣の見極めについては、このゲームだけを見た場合にはよく2回で見切ったという味方も出来ますが、中5日でマウンドに上げてこの投球ということは反省する部分もありますよね。
> trefoglinefanさんへ
捕手に関しては、勝って初めて評価されるポジションと言っても過言ではないため、中村も批判を浴びる形になっていますが、勝負強い打撃は昨シーズン以上ですよね。