ヤクルト2-1巨人
悪天候に強風が重なった秋田でのゲームはデイビーズと菅野の投げ合いとなった。そんなゲームを決めたのは山田の一撃だった。強烈なアゲインストの風が吹く中でのホームランは「圧巻」の一言である。
今日の山田は、3安打1ホームランと気を吐いた。初回の2ベースは得点にはつながらなかったが、6回には0アウト1塁からライト前にヒットを放ち、0アウト1,3塁とチャンスを広げると雄平のサードゴロの間に先制点を奪ってみせた。菅野相手に非常に大きな役割をこなしてくれた。そして同点に追いつかれた後の8回には宮國からレフトスタンドに弾丸ライナーで叩き込む勝ち越しソロホームランを放ってみせた。7回に追いつかれ嫌な雰囲気が漂う中で一気に試合を決めるホームランを放ってみせた山田はやはりスーパースターである。
今日のゲームは記事の冒頭でも書いた通りものすごい強風がセンターからホーム方向に吹いており、長打が出づらい環境だったのだが、そんな環境下で物凄いホームランを放ってみせた。これで27号である。セリーグでは2位に大差をつけてホームランダービーのトップを独走している。ただホームランを放つだけではなく今日のように状況に応じたバッティングも出来る山田はやはり球界の宝である。今日のゲームは間違いなく山田がいなければ勝てなかったゲームである。
先発のデイビーズは強烈な追い風を味方につけて、巨人打線を7回1失点で抑えてみせた。初回のピンチを凌いでからは、6回まではほぼ危なげない投球を見せてくれた。コントロールが安定していたのは確かなのだが、今日は天候に助けられた部分もあったと思う。ギャレットの2ベース、坂本のセンターフライは風向きが違えばスタンドインしていてもおかしくないような打球に感じた。前回の神宮でのゲームでは3本のホームランを浴びてしまったのだが、やはり全体的にボールが高いため、長打を浴びてしまうリスクが高い投手のように感じる。カーブとチェンジアップで上手く緩急は使えていると思うのだが、それだけにボールをもう少し低めに集めたいところである。
7回の2アウトランナーなしから同点打を浴びてしまったシーンは非常に残念だった。代打大田のタイムリー2ベースに関しても代打で登場してあれだけフルスイングできる大田を誉めたほうが良いのかもしれないが、それでも打たれたボールが甘く入ってしまった。7回1失点であれば十分合格点は与えられるのだが、次回以降も楽観視できるような出来ではなかったように感じた。
ちなみに7回の失点の場面なのだが、2アウト1,2塁で大田に右中間を破られてしまったのだが、その後のライト雄平のクッションボールの処理と中継プレーは完璧だった。正直中村のタッチが少し甘いようにも見えたため判定が覆ってしまうのではないかと心配したのだが、判定通りアウトとなった。あのシチュエーションで逆転を許さなかったのは大きかった。
リリーフ陣は同点の8回をルーキ、1点リードした9回を秋吉と現状での勝ちパターンでしっかり勝ちきってみせた。秋吉に関しては、長野と村田のヒットで一打同点、逆転のピンチを招いたのだが、最後はギャレットをショートゴロダブルプレーに仕留めてみせた。今日のゲーム展開であれば8回は平井の可能性もあるのかな?と感じたのだが、昨日1日予備日があったこともあり、少し日程的に余裕があったことから同点でもルーキ投入となったのだろう。
相手の先発が菅野だったこと、同点でルーキを投入したことを考えても今日のゲームをしっかり獲れたことは大きいと思う。山田ありきのゲームではあったのだが、ナイスゲームだった。
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コメント
ケガさえなければ、今年の山田選手は三冠王&盗塁王を獲得しそうです。こんなタイプの、そしてこんなスゴイ選手、これまでのプロ野球界にいましたかね?ホームランと盗塁は、対極的なものかと思っていましたが、山田選手はすべてを超越している打者です。
徳山投手が落とされました…。この間のリリーフの結果でのファーム行きなら、ちょっとかわいそうです。
まぁ、それはともかく、2位が見えてきました。ディビーズ・杉浦・山中・村中投手に、小川・館山・石川投手が戻ってこれたら、後半戦は巻き返せる気がします。なんとかCSは勝ち取りたいです!
山田1人で試合をしていた感じで、監督もいらないゲームでしたね。
山田に関しては何も言うことはないので三冠王はもちろんですが40-40を目指してもらいたい(さすがに4番座ってから盗塁がなくなってるのが心配)
デイビーズは相手が巨人だから、これで済みましたが内容は球が高いし100球前後でのスタミナしかないのは今後も不安でしかないですね(ペレスの方が夏場はいいと思うのですが)
あと今浪がケガの影響か状態が悪いので西田スタメンでいいと思うのでが・・・・、調子いい時に使わない理由が分からないですね(こういう起用方法を含めてオンドルセクが不満をぶつけるんでしょう)
それと気になったのはヤクルトは山田と中村以外は30才オーバーばかりですね、もう1人2人は20代がいないと勢いつかないですね。
明日はマイコラスですが復帰戦のDeNA戦も去年と比べたらスピードがないのとケガ明けで球数制限だろうと思いますので粘りと足を使った攻撃はして欲しいですね。
山田の一振りには思わず笑い声が出てしまいました
本当にとんでもない選手ですね。スーパースターです
他の野手も菅野相手に粘ったりと楽をさせなかった
とはいえやはり山田ですね
かなり風が強かったですね。そのせいかどうかは分かりませんが、巨人の守備ミスを誘い少しラッキーな試合だったなぁとも思います。まぁ何はともあれ、勝てば良いのです。山田さんは凄いですね。ほぼ毎試合打ってますよね。今年は50は超えるんではないかなと思います。
秋吉さんは、最後はとてもヒヤヒヤしましたが、何とか点を入れられることなくしっかりと抑えてくれました。
あと、個人的にはコリジョンルールは要らないです(-_-)普通に『キャッチャーへのタックル禁止』で良い気がするのですが…(^_^;)
ルールに戸惑いというのはあるでしょうが、追いタッチしないと怪我してしまうような状態では、野球にならないと思います。本塁は通り過ぎてもセーフなのですし、突起がないのですから、正直ブロックなしにまともにタッチできる訳ないのです。しかも普通のグラブならまだしも、重いキャッチャーミットで。どうして却って危険になっていることに、気付けないのかと思います。本当に馬鹿げたルールではないでしょうか。
> 久保田さんへ
山田は球界の常識を覆すような選手になってきましたね。CSのチャンスは十分にありそうですね。
> kさんへ
若手の育成はこれからのヤクルトの課題ですね。廣岡、渡邊、奥村、山崎、西田辺りに頑張ってもらいたいですね。
> saboさんへ
逆風を切り裂く物凄いホームランでしたね。とんでもない選手です。
> スワローズ愛が止まらないさんへ
強風の影響もあって巨人のミスが目立ちましたね。菅野は勝ち星が伸びてきませんね。
秋吉は苦しいチーム事情の中毎年よく投げてくれていますよね。
> trefoglinefanさんへ
そうですね。正直あのプレーで判定が覆ってしまったらキャッチャーは相当苦しくなるだろうと感じました。コリジョンルールは最終的にはどういった形になるか気になりますね。