ヤクルト2-8中日
試合としては大敗である。それでも今日は由規が戻ってきたことに「お帰りなさい。」の言葉を掛けたいと思う。ようやく再スタートのスタートラインに立てたところなのだが、そのスタートラインに立てたこと自体に拍手を送りたい。本当によく戻ってきてくれたと思う。
過去記事はこちらから→「由規支配下登録なるか!?」
1771日ぶりに1軍のマウンドに戻ってきた由規は5回0/3で94球を投げ、被安打10与四死球2の6失点(自責点5)でマウンドを降りた。球数が80球を超えた6回は中日打線に3連打を浴びるなど疲れが見え始めていたが、5回までは何とか3失点で凌ぎ、試合は作って見せた。1軍の先発ローテでやっていくには物足りない数字ではあるのだが、それでも今日は由規がこの場に戻ってきてくれたことが最も重要である。
かつての150キロ後半~160キロを超えるインパクト抜群のストレートの球速は出ないのだが、コンスタントに140キロ台中盤のストレートを投げ込み、そのストレートで中日打線からしっかり空振りも奪えていた。ストレートとスライダーを中心に相手打者と対峙して行く姿は怪我前となんら変わっていなかった。もちろん150キロ後半とか160キロという数字には夢があるし、以前はそれが由規の大きな魅力の1つだったのだが、そんな数字が出なくても1軍のマウンドに立つことは可能である。自分のミスから失点してしまったり、球数が増えてきた6回に掴まってしまったり、押し出し四球を与えてしまったりと悪い意味での由規らしさも出てしまったのだが、そこはこれから実戦経験を積む中で補って行ってもらいたい。
1軍のマウンドで100球近く投げたことによる披露、ダメージはどんなものなのだろうか?自分の身体とよく向き合って無理をしないようにしてもらいたい。今日はようやく再スタートのスタートラインに立てたのだが、出来ることならばここから徐々に前に進んで行ってもらいたい。私のブログで初めて由規の登板試合を記すことが出来たのだが、今後は勝ちゲーム含めて多くの記事を書いてみたいものである。
昨シーズンの館山復帰試合もそうだったのだが、ファン、選手の由規の復帰ゲームを何とか白星で飾りたいという気持ちは伝わるゲームだったのだが、6回に由規が追加点を奪われ降板してからは、完全な負けゲームとなってしまった。そんな中今シーズン支配下登録された中島がプロ入り初登板を果たした。試合の大勢は決まっている中での登板だったのだが、1回1/3をしっかり無失点で投げ切って見せた。力強いストレートを軸に自分らしい投球を披露してくれたのではないだろうか?いわゆる「敗戦処理」的な役割からのスタートとなると思うのだが、しっかり首脳陣にアピールしていきたいところである。
打線は由規が失点をする中でも初回に西浦が同点弾を放ち、3回には雄平が同点タイムリーを放つなど序盤は中日先発の若松に喰らい付いたのだが、その後は拙攻の連続となってしまい、11安打で2得点という効率の悪い攻めとなってしまった。初回の雄平のダブルプレー、2回の由規のバント失敗でのダブルプレー、5回の川端のショートライナーでのダブルプレーと決して調子の良くなかった若松を助けてしまったのが痛かった。特に1点ビハインドで迎えた5回裏については上記のダブルプレーもあり、3安打で無得点と攻めきれなかった。映像を見ていないため分からない部分もあるのだが、5回のダブルプレーはライナーゲッツーということで防げるものだったのだろうか(エンドランがかかっていたようですが…)?もし坂口の走塁ミスだったのであれば痛いプレーだったのではないだろうか?
由規の復帰ゲームということでどうしても勝ちたいゲームだったのだが、こればかりはそう上手くは行かないものである。またしっかり明日のゲームから立て直していきたいところである。
P.S 甲子園のスターで怪我での長期離脱から復帰したという意味で今回の由規の姿と荒木大輔氏の姿を重ねるヤクルトファンの方々も多いのではないだろうか?私は荒木氏の高校時代はリアルタイムで見ていない世代だし、ヤクルト入団後も怪我前の姿は全く見たことがないのだが、92年に1541日ぶりに神宮のマウンドに戻ってきたゲームのことはしっかり記憶している。あの時の神宮球場の雰囲気も物凄かったと記憶しているのだが、その荒木氏が1541日ぶりのマウンドだったと言うことは、由規の1771日ぶりという数字がより際立ってくる。本当に長い期間リハビリに費やしていたと思うと何とも言えない気分になってくる。
由規の仕事はマウンドに立って相手打者を抑えることである。仕事が出来なかった期間は想像を絶するような苦しい思いを味わったのではないだろうか?そんな苦しさや悲しさがいつか抑えきれない喜びに変わる日が来ると良いのだが…
荒木氏の復活劇はその後チームに勢いを与え、92年、93年とヤクルトはリーグ制覇を果たすことになる。現状では由規の復活がチームに勢いを与えられるかどうか?と言われるとちょっと厳しいかな?と感じるのだが、それでも少しでもチームの雰囲気が良くなればと願っている。
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コメント
由規投手の復活は本当に嬉しい限りです。来週も投げられるのなら、再度、チャンスをあげてほしいです。それとも、中10日をメドに抹消ですかね? ただ昨日は5回までで良かった気がします。精神的にも6回は無理があったように思えます。
中島投手は、いい印象です。平井投手とともに育成コンビで活躍してもらいたいです。
久古・ペレスは…。ほかに投手がいないと言えばそれまでですが…。
由規は球速がなくなったけど下半身がしっかりしてコントロールが良くなったかなと印象です。ツーシームやチェンジアップを投げていましたが精度がまだまだ低いですかね長く現役続けるためにもツーシームが重要かなと、ただスライダーはブレーキ効いてましたし真っ直ぐも力ないバッターには当てられないので今のヤクルト投手陣の中ではローテに入る投手かなと。次回は打てない巨人か阪神なら抑えられそうですし課題は先頭打者を出さない事と早く軸になる球種を見つける事ですかね(やっぱりスライダーが生命線かなと感じました)
あと中島や奥村が一軍デビューで良かったですね、若手の起用は来年以降に繋がるので積極的に使って欲しいですね。(正直オンドルセクなしではAクラスは無理なので)
あとペレスには期待したのですが右打者へのクロスファイヤーがないんですね、被打率が高すぎで厳しいですね。
それと試合は相変わらずの併殺と残塁でしたね、阪神もですがバントしない監督同士が最下位争いですけど初回からバントしろとは言いませんが接戦の中では序盤でのバントは相手に考えさせてプレッシャーも与えるので必要だと思いますがね。
五回の坂口は飛び出したのでボーンヘッドですが、今年の川端は併殺が多いのでオールスター明けは1番川端にして欲しいですね。
相性いい中日相手に神宮で連敗はキツいですが試合を見ても中盤以降になるとオンドルセクがいない弱さが見えてしまいますね。相手チームは回を追うごとに勢いを増して諦めないし、ヤクルトは追い詰められていく感じを受け、これで勝つ確率は低いですね。
由規は想像していたよりも球速、制球ともに良かったです
押し出しの場面もストライク取ってくれてもいいだろう(というかストライクだったろ)という球を投げていたので。
あとは変化球の制球さえなんとかなれば3周り目も抑えられるでしょう
カーブかチェンジアップが使えればなぁ
絶対勝つという気持ちで見ていたしチームもやる気十分、流れ的にはヤクルトだったのに負けたのはショックです
まあ仕切り直しですね
勝つことは出来なかったけど、復帰戦にしては十分な結果だと思います。由規君を見てましたが、決して調子が悪いとは思わなかったし5年ぶり140キロ後半の球を投げ、5回3失点は今は文句ないでしょう(^-^)本当は勝ってほしかったけど、今は『お帰りなさい!!』という気持ちの方が強いので、これから試合を経験していき、また160キロを投げる強い由規君が見たいですね。
まだまだこれから、頑張れ!!
昨日はテレビ観戦で、試合には負けてしまいましたが、本当に感動できたので満足です。特に由規の森野への全球ストレート勝負にはしびれました!もちろんこれで終わりじゃないですし、やっとスタートラインに立てたわけですから、無理せず頑張ってほしいです!
> 久保田さんへ
由規は本当によく帰ってきてくれましたね。来週はオールスター休みとなるので中10日もしくはもう少し間を開けますかね?
> kさんへ
由規に間しては、やはり支配下登録されただけのことはありますよね。しっかりとしたボールを投げ込んでいましたね。後は肩のダメージの確認ですかね?
> saboさんへ
森野の打席は全力投球でしたね。気持ちのこもった投球でしたね。
> スワローズ愛が止まらないさんへ
復帰登板としてはまずまずの出来でしたよね。本当によく戻ってきてくれましたよね。
> DAIJIROさんへ
本人にとってはもちろん特別な試合なのですが、ファンにとっても特別なゲームですよね。私も感動しました。