毎年行っているので今年も昨年末に挙げていたポイントに沿って前半戦の振り返りを行ってみたい。昨シーズンの前半戦振り返り記事はこちらから→「2015シーズン前半戦FIYS的振り返り」
まずは昨年末に挙げていたポイントを見てもらいたい。→「2016年シーズンのポイントは?」
1つずつ私なりに点数を付けながら振り返ってみたい。
①リリーフ陣の整備 60点
・2015年シーズンのリーグ優勝の立役者は秋吉、ロマン、オンドルセク、バーネットというリリーフ陣だったことは間違いないと思うのだが、その中からロマン、バーネットが退団してしまった中でリリーフ陣の整備は必要不可欠だった。しかしやはり昨シーズンのようなリリーフ陣を形成することは難しかった。
それでも秋吉、ルーキ、オンドルセクがそれなりの投球を披露し、踏ん張ってくれていた部分もあるので一応60点という点数を付けさせてもらった。しかし先発陣が総崩れという状況の中で秋吉、ルーキは起用法が安定せず、オンドルセクはセーブシチュエーションでの登板が少なくなってしまう状況もあり、この3人を効果的に使うことが出来ていないと感じる前半戦でもあった。そして6月末にはオンドルセクがチームに対する不満を爆発させ、登録抹消されてしまうという事態も起きてしまった。その後肩の故障から復帰した平井が力強い投球を披露するという光明も見え始めたのだが、やはりオンドルセクを欠く中ではリリーフ陣を整備しきれない印象である。松岡や村中も登板数は重ねてくれたのだが、出来はいまひとつである。後半戦はどこまで立て直すことが出来るだろうか?
②山田、川端、畠山、雄平、中村が長期離脱をしない 70点
・シーズン前に1人でも欠けると厳しくなるという内容の記事を書いたのだが、前半戦は畠山が長期離脱となってしまった。ベテランになってから打撃技術が向上し、勝負強さ、長打力にも磨きがかかってきていた畠山の離脱はやはり痛かった。バレンティンの脚の状態も思わしくなく、守備、走塁に課題を抱えているため、試合終盤にはベンチに下がってしまう試合が非常に多くなっている。そうなると一層畠山の不在が響いてくる。やはり長距離砲は希少価値の高さがあるため中々代わりの選手がいないというのが現状である。
それでも畠山以外の山田、川端、雄平、中村は長期離脱することなく試合に出続けてくれた。山田は超一流のプレーを見せ、川端もまずまずの数字を残している。雄平、中村には物足りなさも感じるのだが、まずは長期離脱しないことが大切になってくると考える。雄平も中村も打撃に相当苦悩している様子が伺えるのだが、後半戦に数字を伸ばすことが出来るだろうか?
③外国人選手の活躍 50点
・リリーフの一角として期待していたルーキに関しては、私が期待していた程度の活躍は見せてくれている。力強いファストボールとフォーク、カーブのコンビネーションはいかにもリリーフ投手らしい。試合を崩してしまった事もあったが、及第点は付けられる投球内容だったと感じる。
オンドルセクも今シーズンはクローザーとして前半戦は調子の上がらない投手陣を鼓舞するような投球で孤軍奮闘していたのだが、現在は上記の通り1軍登録を抹消されている。今後どうなっていくのか分からないのだが、チームにとって必要な選手であることに違いはない。
ペレス、デイビーズに関しては、長所も短所も見えてきたのだが、今のところ安定感がないため使いづらい状況にある。
野手陣はバレンティンがそこそこの数字は残しているのだが、コンディション面が上がってこない中で守備、走塁面には相当の不安を感じる状態である。後半戦はどういった起用法になっていくのか注目である。
シーズン途中に加入したジェフンはこれからの選手である。スイングスピードの速さ、身体能力の高さは見せてくれているがまだまだ荒削りである。
50点以上の点数を付けるのは難しいと感じる前半戦だった。
④杉浦稔大 15点
・杉浦は開幕時はチーム事情もあってリリーフからのスタートとなったのだが、全くと言っていい程状態が上がらず、すぐに登録抹消となってしまった。フィジカル面の不安が顔を覗かせた部分もあったようだが、6月からようやく先発ローテーション入りを果たし、先日今シーズン初勝利を上げて見せた。個人的には2桁勝てるだけのポテンシャルを秘めている投手だと感じているのだが、フィジカル面とスタミナ面の課題が解消出来ていないため中々勝利を手にすることが出来ない状況である。それでも先日の1勝で気分的には少し楽になった部分もあるはずである。これを期に後半戦は勝ち星を重ねていってもらいたい。
今シーズンのポイントもシーズン前に挙げたものなのだが、今シーズンに感しては最下位に沈んでしまっている一番の要因はポイントには挙げていなかった先発投手陣の崩壊にあったと感じている。ここまで先発陣が試合を作れない試合が続くとは思っていなかった。結局先発陣の崩壊がリリーフ陣に負担を掛ける形になってしまい、投手陣全体、チーム全体も悪循環に陥ってしまったように感じる。
ここまで38勝49敗1引き分けの最下位という数字が残っているのだが、CS進出ラインまでは3.5ゲーム差である。正直首位広島の背中は見えなくなってしまったが、3位争いであればまだチャンスがありそうである。
kさんから頂いたコメントの中で「後半戦の予想は?」というものがあったので最後に少しだけ触れたいと思う。先発投手陣が揃いつつあることからここから大崩れしてしまうことは考えづらいのではないか?というのが私の予想なのだが、大勝ちできるチーム状況ではないため、残り55試合を28勝27敗くらいの数字が基準になってくるのではないか?と感じている。出来れば借金を完済して71勝71敗1引き分けくらいの数字でシーズンを終えられればと感じているのだが…ちょっと高望みしすぎだろうか?現実的には66勝76敗1引き分けくらいの数字で落ち着いてしまう可能性の方が高いだろうか?
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コメント
既定打席到達者の打率と得点圏打率は以下の通りのようです。
山田 .350 .309
川端 .307 .278
坂口 .295 .273
バレ .290 .278
雄平 .277 .316
中村 .196 .275
こういうのを見ると、雄平をホームラン打者の後に置きたくないですね。山田は四球も多いですから、山田の後でもいいのかも知れませんが、バレンティンの後は良くないと思います。
投手に関してはランク付けして下から順番などという、サルでも分かるようなことをやっていては話しになりません。ランナの居ないところからロングリリーフもできるのか、本当にワンポイントで使う投手なのかなど、適正主義に切り換えて欲しいと思います。
それから僅差の負けでは経験を積ませるような投手起用も必要で、間違っても肝心なところで火消しを使わないで逆転されてから、わざわざ勝ちパターンでリレーする、といったふざけたことは本当に腹が立ちますから、やめてもらいたいですね。
私はヤクルトの二軍で一番必要なのは畠山の後継者だと昨年から言ってきました。ですから廣岡をサードで使うのかと思っていたところ、ショートに使って万能型に持って行こうとしています。最強のサードにする為に英才教育しているのでしたらそれはそれで分かりますが、もっと打撃型の選手に育てていいのではないでしょうか。今のところ打率は二軍でも最低ランクですね。どういうつもりなのかさっぱり分かりません。
廣岡をショートで使うのでしたら、どうして黒瀬を指名しなかったのかが、大いな疑問とし浮かび上がってきます。そして何の為に渡邉を指名したのかも。今年こそ畠山の後継者というべき高卒の一三塁手を、是非発掘して欲しいと思います。
真中采配、高津の投手リレー、それぞれ何点でしょうか?私は、現在、最下位なのは、選手以上にこの二人の眼力の無さによるものが大きすぎると感じています。
①と③に関しては外国人への依存度が順位にも表れていますよね、その中でもルーキは年俸の割には登板数も最多なので当たりでしょうね(少し安定は欠けますが)ペレスは技術不足でデイビースはコンディション不良が多すぎで外れでしょうね。問題はオンドルセクで彼なしでは良くて5位か普通に最下位でしょうね。
②は畠山が誤算ですよね、彼はサボリ癖もあるし年齢的にもオフシーズンの過ごし方を間違えたら来年も活躍は難しいかもしれませんね(今シーズンの復帰はないでしょうね)今度は誰がファーストやるか問題が出てきそうですね。
④は杉浦にはがっかりですが入団から2,3年目の選手が1軍にほとんどいないという絶望感ばかりですね、2年後には負の遺産だけが残りそうなのでAクラスがなくなった時点で早めにに若手起用に切り替えて欲しいですね。
それと後半の予想は今のメンバー構成やチーム状態なら良くて5割前後でしょうから妥当な予想ですね。71勝は厳しいと思いますよ(笑)
AS明けはDeNAで前回3タテ食らってますしやりかえさないといけませんね、去年ヤクルトに3タテされて最下位に沈んだ経緯があるので相手も最重要と捉えているでしょうね。
ただ先発が石川・小川・館山の故障明けに任せるのはちょっと疑問で不安でしかないですね???私なら山中・杉浦・由規にしますけどね。助かるのはDeNAの主力投手がAS選出やケガでいなく久保・熊原・ペトリック?なので打ち合いになりそうな予感ですね、救援陣の出来が重要ですがオンドルセクがいないのが・・・・・・球団はチームの勝利が大切なのか、あくまでも首脳陣批判を徹底的に許さないのか分かりませんが早く結論をだして欲しいですね、選手も戻ってくれば「勝てそうだ」といモチベーションも上がるしファンもずっと勝てると期待してしまんですよね。
前半はやはり井野をいかにも差別したような起用でガッカリでした。私はヤクルトファンですが、今年はあえて最下位希望です。何故なら首脳陣が変われば井野にも出番が増えるだろうと思うからです。井野に限らず、不憫な扱いの選手はたくさんいるので、救われるならば今年は優勝は犠牲にした方がいいと思います。
オンドルセクが不満を爆発したように、井野も真中監督に、「私ももう少しマスクを被らせてもらいたいね。いくら中村さんが正捕手でしっかりしてるからといっても、私だって優勝に貢献したいですよ。西田だって出場してるし、一体私のどこが悪いですか?」と言った方がいいと思います。
私はついに井野と直接お会いすることができました。かなり優しい好青年でした。これでますます井野の出場を増やして欲しいと思いました。
極端な話、総理大臣や天皇陛下が「井野選手をもっと起用させなさい」と真中監督に言っていただけたら最高です。
> trefoglinefanさんへ
オーダーの組み方、投手の継投については今後も注目ですね。
> trefoglinefanさんへ
廣岡に関しては、まずはショートで。ということなのでしょうかね?廣岡、渡邉と非常に魅力的な素材の内野手だけにしっかり育ててもらいたいですよね。
> kさんへ
昨シーズンはオールスター明けのDeNA3連戦から一気にチーム状態が上向いて行ったんですよね。今シーズンはどうなりますかね?
> 井野ファンさんへ
差別ではないですよ。試合に出たい選手は他にも数多くいますからね。
> 井野ファンさんへ
おめでとうございます。井野ファンさんは井野の何に惹かれたのでしょうか?
後半戦目標としては理想はAクラス、現実的には最下位脱出でしょうか
野手に関していえば怪我さえなければ安定して成績残せてるし、あとは後進の育成でしょう
上田比屋根荒木西浦西田谷内と控えとしては十分といえると思いますから誰かがレギュラーに飛び抜けるか、もしくは広岡たち新人が追い抜いてくるか。
今年も最大の課題は先発。開幕時はそこそこ粒ぞろいと思いきや怪我離脱もあって誤算でした。
ただそもそも高齢組に頼り過ぎはあったかな
よそのチームは谷間とかで生きの良い若手が出てきますがヤクルトは、、、
もっとも素人には打つ手も分からんのでとにかく怪我に気をつけることをお願いしたい
小川石山杉浦は期待にまだまだ遠いもの最低限はこなせるでしょう
もう中5とか言わず中6で続けてくれれば今年は良いし、なんなら中7でもいい
あとさっさと古野復帰しろ
あとあと助っ人外国人先発はシーズン投げ通せる奴呼べと
> 久保田さんへ
私は試合をほとんど観戦出来ていない事もあり、この辺りは何とも言えないのですが、今後もオーダーや継投には注目していきたいと思います。
> saboさんへ
川端が長期離脱となってしまいましたね。ハングリー精神を持った若手の台頭に期待したいですが、ちょっと期待薄ですかね?