山田の第30号先制3ランホームランを活かせず

ヤクルト3-5阪神

うーん。という感じである。山田に先制3ランホームランが飛び出し、先発石川が3回まで無失点で立ち上がるという理想的な展開だったのだが、4回に石川が阪神打線に掴まり、追いつかれてしまうと8回にルーキがゴメスに勝ち越し2ランホームランを浴びてしまい逆転負けとなってしまった。中日戦3連勝の勢いも山田の3ランの勢いも活かすことが出来なかった。

石川は、7回を被安打8与四死球2の3失点ということで最低限のピッチングは披露してくれたのだが、打たれ出すと止まらないという悪い意味での石川らしさが4回に顔を出してしまった。1アウトから福留、原口、ゴメス、新井の4連打で1点差に迫られると大和には同点犠牲フライを浴びてしまった。
この4回以外はストレート、変化球を内外角、高低に投げ分ける丁寧な投球を披露していただけに非常にもったいない投球となってしまった。石川はいわゆる技巧派タイプの投手であり、相手打者を圧倒するタイプではないため、7回3失点であれば悪くはないのだが…それでも点の獲られ方は良くなかった。試合展開的にも石川には持って来いの展開だったと思うのだが、リードを守りきれなかった。

ルーキに関しては、前回の登板でも不安定な出来だったのだが、今日も1アウト後に原口にヒットを許すと続くゴメスに甘く入ったシュートを完璧に捉えられてしまった。連投続きで非常にタフな起用法が続いているのだが、この展開では投げざるを得ないチーム状況である。最近長打を浴びる場面が目立つのが気になるところである。おそらくはファストボール系のボールのキレが落ちていると思うのだが、どうやって回復を図っていけば良いのだろうか?チーム事情も苦しい中で厳しい状況におかれている。そんなルーキを責める気にはなれない。

打線はシーズン序盤の勢いは失われている岩貞から初回に大引、西浦の連打でチャンスを作ると1アウト後山田がライトポールを直撃する先制3ランホームランを放ってみせた。調子が落ちているとは言え、岩貞の外角のストレートをライトポールまで運ぶ山田のバッティングはやはり驚異的である。浜風吹く甲子園のライト方向に右打者が放り込むということは非常に難易度が高い。それをいとも簡単にやり遂げてしまう山田という打者の凄みが凝縮されたようなホームランだったのではないだろうか?「凄い」という言葉しか出てこない。
そんな山田の3ラン以降も得点を重ねられれば良かったのだが、ここから打線は沈黙してしまう。2回以降は岩貞が降板する7回までわずか1安打に抑え込まれてしまった。岩貞の状態も悪くなかったと思うのだが、初回に3点奪っていただけに淡白に映っても仕方ないような攻撃だったかもしれない。それでも岩貞のピッチング褒めるべきだろうか?
8回には代わった藤川から2本のヒットでチャンスを作ったのだが、バレンティンが三振に倒れてしまい、勝ち越すことは出来なかった。

3連勝で迎えた最下位阪神とのゲーム、序盤に3点のリードを奪っていた事もあり、一気に4連勝と行きたかったのだが、そう上手くは行かなかった。今シーズンのヤクルトを象徴するようなゲームだったかもしれない。

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コメント

  1. k より:

    同点の場面でもルーキ登板は責められませんね。先発はケガ人が戻ってきて徐々にゲームを作れるようになってきましたがオンドルセクが抜けてから、こういう展開で任せられる投手が現状いないですね。
    成瀬や平井あたりが安定してくれるといいのですがリリーフ陣が頼りない状況なのは変わってないのと残り試合とゲーム差を考えたら当面は中日・阪神との4位争いですね。
    山田が30本で到達で盗塁さえクリアすらばトリプルスリーは確実でしょうね、あと三冠王にもなってもらいたいのでチームも、そこを目標に試合をして欲しいですね。
    気になるのはバレンティンで契約延長の話しも出てますが複数年や高額年俸は慎重になった方がいいかなと感じます。今日もですが藤川のストレートに遅れてましたし、以前に比べたら下半身の影響か速い真っ直ぐは、ほぼファウルになっていてホームランが減っているのも分かりますね。減量して鍛えないと来年はもっと成績が下がると予想します(守備でも以前より打球の反応も鈍く感じますしね)
    あと阪神戦は3連敗ですね、リリーフ陣は阪神に分があるので能見・青柳から早めに点を取らないと勝ち目が低くなりますね、7回3点リードくらいないと今のリリーフ陣では抑えられないですね。

  2. 井野ファン より:

    ビジターでは勝ってない石川がついに勝てるかと思う試合に見えましたが、それが叶わず不憫な結果になってしまいました。
    敗因はルーキではなく、追加点を取れないところだったと感じました。
    頼むからたまには井野をスタメンで使ってみてほしいです。かつては楽天で田中のマー君ともバッテリーを組んでいた井野ですから、何かの役にたつと思いますよ。

  3. 久保田 より:

    1回が終わった時は、10対0ぐらいデ勝てるかと思いましたが、甘い考えでした…。5回ぐらいまでに追加点を取れていたら、展開も変わっていたかもしれません。
    ルーキ投手に関しては、正直、私は良く分かりません…。防御率以上に打たれているのは確かなので、個人的には松岡投手をもう少し使ってもいい気がします。
    今年は、もう本当に山田選手の個人記録・三冠王&トリプルスリーorトリプルフォーの達成だけが楽しみです。トリプルフォーを達成させるためにも、1番か3番にしてあげたらいいんじゃないですかね?

  4. sabo より:

    去年のリリーフが出来過ぎだったと思い知らされますね
    今のリリーフ陣ならルーキ投入し続けざるおえないですが、やはり疲労が溜まって打たれるという悪循環は感じます

    そして坂口雄平も故障とは暗黒の雰囲気が

  5. trefoglinefan より:

     雄平の故障は余りにも痛いですね。得点圏打率で3割を超えているのは他に殆ど居ないですし、そもそもヤクルトの打者で打率より得点圏打率の方が高い打者など、皆無に等しかった訳ですから、雄平は極めて貴重な選手だった訳です。これで打線の得点能力ががた落ちになることは、間違いありません。
     そう思っていたところに、雄平を除けば唯一チャンスに強い選手を見つけました。それは大引ですね。以下に打率と得点圏打率を示します。ついでに出塁率も記述しておきます。

    山田 .347 .322 .460
    川端 .307 .278 .351
    坂口 .292 .259 .373
    大引 .288 .355 .363
    雄平 .284 .328 .318
    バレ .283 .276 .371
    中村 .190 .276 .267

     大引は得点圏打率が異常に高いです。ということはその裏がもの凄く重要な事項で、得点圏にランナが居なかったら、打率よりも打てない理屈になる訳で、こういうことをどれだけベンチは深刻に考えているのでしょうか。出塁率で1番打者の役割りを果たしているから、こうした馬鹿馬鹿しさは目につきませんが、ランナの居ない場面で大引を使うというのは、みすみすヒットを打つ機会をなくしてしまっているということにもなるのです。そのことに是非気付いて欲しいです。
     坂口は抹消されていませんからそのうちに戻ってくるでしょうが、雄平は当面戻ってこないと思います。ですからこういう時だからこそ打順を組むうえで、印象ばかりに頼らないでデータをしっかり分析して、頭を使って欲しいと思うのです。
     規定打席に達して居ない打者はあまりデータとしてあてにならないかも知れませんが、何もないよりはマシでしょう。

    (打率、得点圏打率、出塁率)

    西浦 .225 .222 .313
    西田 .262 .161 .311
    ジェ .250 .100 .289
    今浪 .280 .390 .366
    上田 .211 .080 .220
    飯原 .256 .111 .360

     こうして見ると飯原や西田やジェフンは実は1~2番または8番向きだったりします。西田は8番が現実的でしょうか。大引は3番の一択。能見ですから以下のような打線がいいでしょうね。

    1.西浦
    2.飯原
    3.大引
    4.山田
    5.バレンティン
    6.中村
    7.西田
    8.ジェフン
    9.杉浦

  6. trefoglinefan より:

     攻撃が特にいかにも雑でしたが、雄平だって異変を感じた時点でベンチに下がるべきです。きっちり守備ができていたら、4回は1失点で済んでいた筈です。その異変が相手の3塁コーチにバレたからこそ、大した当たりでもなかったのに、犠牲フライで鈍足ゴメスを自信満々で本塁に突っ込ませることができたみたいです。それくらい酷い状態なのに、ヤクルトのベンチは気付かなかったとでも言いたいのでしょうか。そういう意味ではベンチだって雑だったと言わざるを得ません。それからルーキの投球も実に雑だったとしか言いようがありません。
     昨年は圧倒的実力で優勝できたとでも思っているのでしょうか。だとしたら勘違いも甚だしく、ヤクルトは戦力的に実に乏しいチームなのですから、雑な野球をやって勝てる訳などないのではないでしょうか。

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    バレンティンは気になりますね。今シーズンはキャンプ前から身体を絞り込むなどかなり気合いが入っているように感じたのですが、気持ちが入っていても身体が付いてこない状況でしょうか?来シーズンに向けてここからアピールできますかね?

  8. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    この展開であればビジターであれ石川にはしっかり勝ってもらいたかったですよね。残念です。

  9. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    山田の2年連続トリプルスリーは可能性が高くなってきましたかね?流石にトリプルフォーは難しいですが、40-40の可能性はありますかね?

  10. FIYS より:

    > saboさんへ

    昨シーズンは強力なリリーフ陣がいたからこその優勝でしたよね。改めてロマン、オンドルセク、バーネットの偉大さを感じますよね。

  11. FIYS より:

    > trefoglinefan

    今日のオーダーはどう映ったでしょうか? 

  12. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    昨シーズンはやはりロマン、オンドルセク、バーネットの頑張りが大きかったですよね。野球自体はここ数年粗くなっていますよね。 

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