山田にアクシデント！？現有戦力で戦うしかないのだが…

ヤクルト１－２ｘ中日（延長10回）

試合前に中日の谷繁監督の休養が発表されたゲームということで、相手チームのゴタゴタに付け込んで一気に勝負を決めたかったのだが、ヤクルトも2回の守備から山田が退くという大きなアクシデントが発生し、結局試合もサヨナラ負けとなってしまった。山田がこのまま離脱となるとチームとしてあまりにも痛いし、ファンにとっても山田の個人成績を楽しむ事さえ許されなくなってしまうという何とも言えない事態となってしまう。

そんな荒れ模様のゲームだったのだが、石川ー吉見の両ベテラン先発投手が試合を作り、締まった試合展開となった。石川は、初回からストレート、変化球を上手く散らして、中日打線を打ち取っていった。3回に大島にタイムリーを浴びて、先制されてしまったのだが、その後は落ち着いたピッチングを披露してくれた。
3回以降はノーヒットピッチングを見せ、7回に3つの四球で満塁のピンチを迎えたものの大島をしっかりセカンドゴロに打ち取ってみせた。7回を被安打3与四死球５の1失点という数字は、今シーズンビジターゲームを苦手としていた石川にとっては良い内容の投球だったのではないだろうか？
やはり右バッターのインコースにカットボール系のボールをしっかり制球出来ると効果的である。このボールでカウント稼げるとだいぶピッチングが楽になるのではないだろうか？今日のような投球がコンスタントに出来ると良いのだが…

リリーフ陣は同点の8回からルーキー松岡ー岩橋ー平井と繋いだ。ルーキ、松岡としっかり無失点に抑えた後の10回のマウンドに上がったのは岩橋だった。先頭バッターが左の大島だったことや現在のヤクルトの戦力を考えると岩橋起用は仕方ないのだが、いかにも苦しいリレーとなってしまった。結局岩橋は大島に四球を与えてしまうと、続く堂上に送りバントを決められ、ピンチを招くとナニータを打ち取ったところでヤクルトベンチは岩橋から平井にスイッチしてビシエドを抑えにかかる。しかし平井がカウント１－２と追い込みながらもビシエドにサヨナラヒットを浴びてしまった。ギリギリの継投だったのだが、中日の攻撃を凌ぎ切る事ができなかった。

打線に関しては、兎にも角にも山田のアクシデントのことを書かざるを得ない。どうやら7月30日の巨人戦で田原から死球を受けてからずっと背中に痛みを感じていたようだ。確かに調子が良くないとは感じていたが、先日の阪神戦でのホームランも含めて山田らしいバッティングも見せていたため徐々に状態は上がってくるのかな？と思っていたのだが…（逆にそんな状態でもあれだけのバッティングができる事に凄さも感じてしまうのだが…）。怪我の状態が軽症である事を願いたい。
川端、畠山、雄平を欠く中で山田まで欠いてしまった打線では迫力に欠けてしまう。今日はベテラン吉見の前に上手く交わされてしまった。5回に相手のミスも絡んだ中で西浦のタイムリーで同点に追いついたのだが、その後は8回のチャンスを逃すなど勝ち越し点を奪う事ができなかった。
石川が粘りの投球を披露する中で今のヤクルトにとっては理想的なゲーム展開に持ち込んだのだが、打線がもう1点を奪う事ができなかった。明日以降山田が出場できるのかどうか分からないのだが、この打線では大量得点は期待できない。今日の石川のように先発の小川に粘ってもらわなければ勝負にならなさそうである。おそらく今のセリーグの中で最も戦いやすい相手が中日だと思うのだが、その中日に勝てないようでは、再び大型連敗に陥ってしまっても全く不思議ではない状況である。


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