やっぱり今年の広島は強い。個人的には2003年の阪神を思い出す。

ヤクルト2-5広島

神宮での広島戦、4回までは石川がランナーを許しながらも無失点で粘り、打線は4回に荒木のホームランと鵜久森のタイムリーで2点を先制するという試合の流れとしては完全にヤクルトペースに感じたのだが…5回に2アウトランナーなしから石川が広島打線に掴まり、新井に逆転3ラン、続く鈴木にもホームランを浴び、あっさり試合の流れを手渡してしまった。
もう今年は広島の年である。6月に広島が10連勝を記録したときにも書いたのだが今年の広島の雰囲気はファンの勢い含めて2003年の阪神を彷彿とさせる。強い。

前回の登板で好投し通算150勝を達成した石川が中5日で今日の広島戦のマウンドに上がったのだが、初回から苦しいピッチングとなってしまった。それでもピンチでしっかり粘ることが出来、4回まで得点を許さず、味方が2点を先制するという理想的な展開に持ち込んだかに思えたのだが…5回に2アウトランナーなしから菊池、丸に連打を許すと新井に低めのスライダーをスタンドまで運ばれてしまった。あのボールを打たれてしまっては仕方ないだろう。決して失投ではなかったし、打った新井を褒めるべきだろう。そして続く鈴木にもスローカーブをレフトスタンドに運ばれてしまった。結局石川はここで降板となってしまった。石川云々というよりは広島打線の集中力の高さに脱帽である。
特に上位打線の繋がりはシーズン通して素晴らしいものがある。圧倒的な戦力という感じはしないのだが、田中、菊池、丸の不動の1~3番は相手チームからすると嫌らしく感じるし、4番新井はこの年齢に達して間違いなく打撃技術を高めてきている。そこに高卒4年目で大ブレイクを果たした鈴木が勢いに加速力を与えている。正直前半戦に一旦エルドレッドが離脱したことによって広島は少し厳しくなるのでは?と思ったのだが、交流戦での西武戦、オリックス戦での6連勝で一気に波に乗り、そのまま突っ走っている印象である。特にオリックス戦でのあり得ないような逆転3連勝は印象的である。いわゆる「神ってる」快進撃である。若手、中堅、ベテランが本当に良く噛み合っている。勝負所を逃さない集中打で広島ファンを熱狂させ、相手チームを窮地に追い込む。やはり2003年の阪神を思い出す。

ヤクルト打線はまたしても野村に白星を献上してしまった。今シーズン4敗目である。今日の野村も内外角にストレートと変化球を散らし、タイミングを外すカーブ、チェンジアップも効果的に使ってヤクルト打線を抑え込んで行った。4回に荒木のホームランと鵜久森のタイムリーで2点を先制したときにはこのまま崩せるのでは?と感じたのだが、その後のチャンスをあっさり潰してしまうと、その後は野村ー今村ージャクソンー中崎の前にほぼ完璧に抑え込まれてしまった。結局4回以降はヒットを1本も放つことが出来なかった。
広島の先発投手陣については、ジョンソンという圧倒的な存在が1枚いることは確かなのだが、それ以外は明確に他球団に勝っている部分はないように感じる。それでもこの野村は安定した投球を披露しており今シーズンは13勝を上げている。この野村の存在も大きいと感じる。
リリーフ陣も数字的には圧倒的と感じる訳ではないのだが、昨シーズンに比べて抑えの中崎をはじめ頭数は揃っている印象である。

野手陣にしても投手陣にしても「個の力」に関してはそこまで圧倒的だとは感じないのだが、チームとしての強さがセリーグの中では頭1つ2つ抜けている。それでも神宮で簡単に負けるわけには行かない。明日以降喰らい付いて行ってもらいたい。

P.S 9回に死球を喰らってしまったバレンティンの状態はどうだろうか?ここの所ボールが良く見えているようにも感じていただけにここでの離脱は避けたいのだが…

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コメント

  1. K より:

    今の広島はセ・リーグのチームでは勝てないですね。
    試合は審判の酷い誤審もありましたが2点を先制した後の無死12塁で(走者がバレンティン・鵜久森でしたが)、もう1点が欲しい場面ですからバントの選択はなかったのかなと思ってしまいますね(あれで流れが広島に行ってしまい逆転に繋がりましたね)、細かい野球が出来ない限りは3位はないでしょう。
    それとサード谷内は、また送球エラーしてましたが谷内を使うならショートでサードは西浦を固定ですね、外野手監督なので内野の守備なんて分からないと思うので三木ヘッドが起用を考えてあげないとですね。
    あとローテを変更してきましたが石川は中5日で前回に比べたら明らかに球威やキレがなかったですね。石川は来週も中5日で苦手な浜スタですし、DeNAの初戦は由規ですが左の被打率が4割を超えていて筒香を含めて左に主力が多いDeNAにはおそらく通用しないですね、また次週は中5日で小川と石川がDeNAになると思うのですが大反対ですね、今年の高津コーチの起用は全く当たらないのと、せっかく上手くローテが回っていたのに変えた事で、おそらく勝てないでしょうね。山中と由規の順番を入れ替えて欲しいですし、石川も小川も中6日で休養十分でいける方が勝つ確率もあがると思うのですが・・・・・去年の日本シリーズも正攻法で惨敗しているのに・・・・・この首脳陣の起用方法は去年から好きにはなれませんね。

  2. スワローズ愛が止まらない より:

    石川さん、決して調子が悪いわけではなかったと思うんですけどね…だからと言って、勝てる試合かと言われれば、そうでもなかったように思います。正直、今の広島に勝てる気がしません( ̄△ ̄;)3タテ覚悟で1勝出来ればかなり良い方だと思います。
    広島は投打共に強い自信に満ち溢れていますよね。もうその雰囲気だけで負けています。まぁ他のカードで頑張ってもらえれば良いので(^◇^;)
    あと、バレンティンのデッドボールはショック!!((((;゜Д゜))))山田さんが戻って来たと思ったらバレンティン離脱とか、こんな大事な時期にマジで勘弁して欲しいです!!(>_<)
    とりあえず、この広島戦だけは気持ちを楽にして応燕しましょう(^_^;)

  3. 久保田 より:

    小川投手の中5日での起用失敗が何も活かされていなかったとは…。石川投手の中5日起用を知った瞬間、正直、5回まではもたないな…、と思いました。確かに4回までは無失点でしたが、内容は石川投手らしいものではなかったです。どうして、今年はこういう無茶な起用をするのでしょうかね?仮にディビーズ投手にアクシデントがあったとしても、中継ぎ投手で繋ぐとかして、石川投手は中6日で投げさせるべきでしょう。逆にディビーズ投手は土曜日の当番…。なんなのでしょうね、この起用方法は…。
    谷内選手は、サードは無理なようです。三輪選手のほうがいいかもしれないです。
    新井には、打点を上げてほしくないのに…。でも、見送ればボール球でしたかね?あの低めの球をよくホームランにしました。敵ながらあっぱれです。
    バレンティン選手、大したことがなければいいのですが…。
    やはり、死球にはもっとキビシイ罰則を設けるべきでしょう。私は、死球を食らった選手が抹消になったら、死球を出した投手も同期間の出場停止にすべきだと前から思っています。
    単に一塁に行けるだけで済むのなら、明日は新井に死球を差し上げていいんじゃないですかね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    昨シーズン終盤はそのローテが功を奏した部分もありますからね…来週のDeNA戦の結果はどうなりますかね?

  5. FIYS より:

    > スワローズ愛が止まらないさんへ

    やっぱり広島は強いですね。それでもデイビーズの好投と西浦の決勝打で1つ獲れましたね。ポジティブに捉えましょう。

  6. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    死球に関しては、確かにそういった感想を持つこともありますよね。ただ報復はしないほうが、良いかな?という部分もあるかとは思います。

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