広島優勝の陰で山田が3発5打点！

ヤクルト９－１阪神

もう勝ち続けるしかないのだが、そんなゲームで今日は山田のバットが火を噴いた。「調子が悪い。」と言われながらも1試合3ホーマーを放てるということは実力が突出しているということだろう。それだけに死球での離脱が悔やまれるのだが、そんな中でも40本塁打が視野に入ってきた。改めて凄い男である。

山田の1本目は1点リードを許した直後の初回に飛び出した。坂口、川端の連打で０アウト1，2塁のチャンスで打席が回ると能見の低めのストレートをしっかり叩き、打球は左中間スタンドに飛び込む逆転3ランホームランとなった。能見も長打だけは避けようと低めに投げ込んでいたのだが、そのボールをしっかり捉えるのが山田である。見事なホームランだった。
2本目は3回の第2打席に飛び出した。1アウトランナーなしの場面で今度は能見の高めの変化球をレフトスタンドに運んで見せた。このホームランは甘めのスライダーをミスショットせずにホームランにした印象である。
3本目は7回の第4打席に代わった岩田の外角高めのストレートを今度はライトスタンドへ運んで見せた。今シーズン山田のライト方向へのホームランはあまり見られなかったのだが、あのコースをライト方向へ運べるのであれば来シーズン以降まだホームラン数が増える可能性があるだろうか？しっかり力を加えられている。この3本目のホームランでスコアは５－１となり、その5得点の全てを山田が叩きだしていたのだが、この一発で阪神の心を折ることに成功したようだ。その後鵜久森のタイムリーと西浦の2点タイムリーで加点し、勝負を決めると、9回にも荒木のタイムリー2ベースが飛び出し、９－１での快勝となった。
何度も同じようなことを書いているのだが、1人で試合を決めてしまう山田はスーパースターである。過去の1試合3本塁打の記事はこちらから→「スーパースター山田哲人！異次元の3連発！」、「山田哲人！！！」

投手陣は先発の杉浦が悪いなりに試合を作り、今シーズン3勝目を上げてみせた。「悪いなりに」と書いたのだが、これが今の杉浦の実力だろう。5回を被安打５無四球の1失点と言うことでピンチも多く、決して安心してみていられるようなピッチングではなかった。1年目、2年目のブログ記事の中でも何度か杉浦の「調子が悪いなりに試合を作れる投手としての総合力の高さ」を評価する文書を書いてきたのだが、もうこう言う書き方は控えた方が良いのかもしれない。もちろん杉浦の潜在能力の高さは評価しているのだが、フィジカル面、スタミナ面での課題が未だに解消出来ていないため、コンスタントに自分の投球が出来ないシーズンが続いている（と言うよりしっかりとしたシーズンを送れたことがまだないのだが…）。先発ローテを守る中で調子の悪いゲームがあり、今日のような投球を披露したのであれば「悪いなりにゲームを作ってくれた。」と言えるのかもしれないが、今の杉浦の場合は「運よく試合を作ってくれた。」と言う表現の方が適切なのかもしれない。
まだ大卒3年目の若手である。ベテランのようなごまかしのピッチングが続くようでは先々が心配である。本来の威力あるストレートと切れ味鋭い変化球で打者を牛耳るような姿を見てみたい。

リリーフ陣は6回～久古ー松岡ールーキー秋吉と無失点リレーで繋いでみせた。7回裏の4得点で勝負を決めたのだが、6回の久古と7回の松岡は1点でも返されてしまえば試合の流れが変わってしまうような場面での登板だったのだが、しっかり無失点で自分の仕事をしてくれた。久古にしても松岡にしてもCSに向けてはフル回転してもらいたい投手だけに、明日以降も奮闘してもらいたい。

DeNAとのゲーム差は３．５のままということでどう考えても厳しいのだが、今日の山田3発での大勝を明日以降につなげてもらいたい。落とせない戦いが続く。


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