ソフトバンクVS日本ハム　今日の試合は痺れた！

日本ハム２－１ソフトバンク

ヤクルト以外の試合を久々にしっかり観戦させてもらった。王者ソフトバンクに日本ハムが挑むという構図で良いと思うのだが、日本ハムの切り札大谷が8番投手で先発出場し、見事に勝利を手繰り寄せて見せた。ソフトバンクのマジック点灯を阻止し、首位の座を奪還して見せた。

もちろんリアル二刀流大谷の姿を見たいという気持ちも強かったのだが、その試合展開、球場の雰囲気に酔ってしまった。大谷の160キロを越す速球に150キロ近いフォークボール、スライダーは、王者ソフトバンク打線を苦しめた。昨シーズンまではソフトバンク相手には苦戦していた印象なのだが、今シーズンは投手としても打者としてもソフトバンクを苦しめている。今日は5回に自らのエラーから1点を失ってしまったのだが、8回を1失点でまとめてみせた。アウトを獲るたびに雄たけびを上げるなど今日の試合にかける気持ちが伝わってきた。
大谷はもちろん凄いのだが、その大谷相手でも柳田を欠く中でもプレッシャーをかけ続けるソフトバンクもやはり王者の風格のような物を感じさせてくれた。
先発の千賀は大谷と比べると流石に見劣りするのだが、150キロを超えるストレートに落差抜群のフォークボールを武器にレアードの2ランホームラン以外はしっかり無失点にまとめて見せた。特に5回のピンチで近藤、中田を三振で仕留めた場面は鳥肌ものだった。NPB屈指の「フォーク使い」である。リリーフ陣も1点も与えられない試合展開の中で森福ー岩嵜ースアレスと自分の役割をしっかり果たしていた。

そんなヒリヒリするような試合展開の中で、これぞプロのプレーを見せてくれたのが、日本ハムの陽だった。7回に代打で登場した時は、あっさり三振に倒れてしまったのだが、その後センターの守備に就いた中でビッグプレーを連発して見せた。7回裏には先頭の今宮の大飛球をフェンスに激突しながらもキャッチし、ピンチを未然に防いでみせた。このプレーも凄かったのだが、それ以上のプレーが9回裏に飛び出した。9回から登板したバースが1アウト２，３塁のピンチを招くと、ここで日本ハムベンチは谷元を投入する。その谷元が高谷を三振に斬って取り、2アウトまでこぎつけるのだが、今日1番センターで先発出場した江川がセンターに大飛球を放つ。センターの陽は前進守備を敷いており、逆転サヨナラか？と思われたのだが、陽は江川の放ったセンター後方の飛球を必死に背走し、最後はフェンス間際でしっかりキャッチして見せた。外野手として非常に難易度の高いプレーなのだが、あの場面でこのようなノーミスのプレーを見せられる辺りが「プロ」である。いわゆる「お金の取れるプレー」だったのではないだろうか？もしあの江川の打球がサヨナラ打になっていたとしたら、ソフトバンクに最高の形でマジックが点灯し、リーグ優勝に向けて最高潮の雰囲気になったはずである。それを阻止した陽のプレーは超スーパープレーではないだろうか？

もしこのまま日本ハムがソフトバンクに競り勝ってリーグ優勝を果たすようなことがあれば今日の陽のプレーは日本ハムファンが語り継ぐような伝説のプレーになるはずである。

ソフトバンクと日本ハムとの超ハイレベルなマッチレースを制するのはどちらのチームになるのだろうか？最強ソフトバンクに他球団が挑み続けることでパリーグのレベルは間違いなく高くなっている。シンプルに面白い！


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