2017年シーズンのポイントは?

毎年恒例となっているヤクルトスワローズの来シーズンのポイントを独断と偏見込みで挙げてみたい。昨シーズンの記事はこちらから→「2016年シーズンのポイントは?

2017年シーズンのポイントは…

①先発陣の整備
・私は基本的には現代野球において重要視すべきはブルペン陣だと考えているのだが、ヤクルトの場合2016年シーズンは前半戦を中心に先発投手陣が全くと言って良いほど機能していなかったため、2017年シーズンの最重要ポイントとして挙げさせてもらった。しかし来シーズンに関しても新外国人選手のブキャナンとオーレンドルフが機能しなければかなり苦しい布陣であることに違いはないと感じている。
まずはエース小川にしっかりと復活してもらいたい。やはりチーム全体を見渡した中で「エース」と呼べるだけの存在になり得るのは小川唯一人と言っても過言ではない状況である。投手としての総合力の高さと精神面の強さは間違いない物を持っているだけに後はフォームの安定とストレートの威力が戻ればもう一度浮上する可能性はあるのではないだろうか?

その他の投手は基本的にはキャンプ、オープン戦で競争という形を取ってもらいたいと思うのだが、敢えて2番手で山中の名前を挙げたい。2015年シーズンにはチームの救世主的な存在として快投を見せたのだが、今シーズンも途中から先発ローテに入るとしっかり試合を作る安定感を見せてくれた。年齢的にも32歳ということで老け込む歳ではない。来シーズンもここ2シーズンのような投球を期待したい。

ここにベテランの石川、新外国人投手のオーレンドルフ、ブキャナンが加わると5枚となるのだが、理想はこの5人にはしっかり開幕ローテに入ってもらいたいのではないだろうか?そしてもう1枠もしくは2枠を元ドラ1の村中、石山、杉浦、原樹理辺りと怪我からの復帰組みの館山、由規辺りと不振からの脱却を目指す成瀬辺りが争う形になるだろうか?もしくはルーキーの寺島、星辺りが割って入ってくる可能性もあるのだろうか?

こうやって名前を挙げていてもかなり心許ない(計算が立ちにくい)先発陣だと感じるが、この面子でどれだけ整備することが出来るだろうか?

②リリーフ陣の整備
・2015年の優勝の立役者バーネット、ロマンが昨シーズン終了後チームを去り、今シーズン途中にはオンドルセクもチームを去ってしまった。新外国人のルーキがまずまずの投球を見せ、秋吉が毎年のように奮闘している状況ではあるが、先発陣同様リリーフ陣の整備も2017年シーズンに躍進するための必須事項である。
特に勝ちパターンの継投は必須なのだが、個人的にはプロ入り後3年連続60試合以上に登板し、かなりタフな起用に応えてきた秋吉をクローザーに固定する形が理想的なのかな?と感じている。「チームのためなのか?秋吉のためなのか?」と聞かれると答えに詰まってしまう部分もあるのだが…日本球界を見渡せば岩瀬や山口鉄、宮西のように長年に渡ってコンスタントに結果を残してきたリリーフ投手がいることにはいるのだが、かなり希少な存在であることは間違いない。もちろん秋吉もそのような鉄腕タイプの投手であれば願ったり叶ったりであるのだが、こればっかりは誰にも分からないのではないだろうか?2017年シーズンもこれまで通り様々なシチュエーションで秋吉を投げさせるというのはやはりリスクが大きいように感じてしまう。準備もしやすく登板機会も抑えられるであろうクローザーに秋吉を固定することは悪手ではないように感じる。
そしてクローザーに繋ぐ前の段階をルーキ、ギルメット、平井、久古、松岡、山本、石山(先発でも名前を挙げさせてもらったが…)辺りに担ってもらうことになるのだろうか?もちろん中尾、菊沢辺りのルーキーが飛び出してくればチームにとっては非常にありがいたいのだが…

先発陣同様相当危うい面子であることに間違いないのだが、何とかしてもらうしかないだろう。

③ベテランの奮起
・ベテランの奮起も上位に食い込むためには必要不可欠になると感じる。本来であれば勢いのある若手に出てきてもらいたいのだが、ブレイク候補の若手選手が少ないのも今のヤクルトである。そうなるとベテランには頑張ってもらうしかない状況である。具体的に名前を挙げさせてもらうと、投手では石川、館山、松岡、野手では畠山である。

石川、館山に関しては本来であれば先発ローテの5,6番手でしっかり投げてくれればそれだけでありがたい年齢の投手なのだが、ファンとしてはまだまだエース級の投球を期待してしまう部分もあるし、それくらいやってくれなければチームが浮上できない可能性が高いというのもまた事実である。出来れば先発として8~10の勝ち星は積み重ねてもらいたいものである。
松岡に関しても全盛期のようなストレートとフォークで打者を圧倒するような姿が見られなくなって久しいのだが、昨シーズンは50試合以上に登板し、チームに貢献してくれた。正直試合ごとの波が激しく勝ちパターンの継投に組み込むのは難しいと感じるが、昨シーズン並みの投球には期待したい。

畠山に関しては、新外国人のグリーンとの競争が待っているのだが、チーム状況からすると出来れば外国人枠4つのうちの3枠を投手に使いたいと言うのが首脳陣の本音ではないだろうか?そうなるとどうしても畠山への期待は大きくなる。年齢的な不安もあるのだが、2015年シーズンのような数字をもう一度残してもらいたい。

30代中盤から後半に差し掛かろうとしている4選手に是非とももう一踏ん張りしてもらいたい。

④助っ人外国人選手の出来
・そして毎年のようにポイントとして挙げている助っ人外国人の出来を来シーズンもポイントの1つとして挙げてみたい。やはりヤクルトというチーム自体が助っ人外国人選手の活躍なくしては中々浮上できないチーム構成になっていると感じる。
とりあえずNPBで実績を残しているバレンティン、ルーキは半歩から一歩リードした中でキャンプ、オープン戦に入って行くと思うのだが(バレンティンはWBCに出場するかどうかでまた状況が変わってくるか?)、どう転んでもおかしくないような争いが繰り広げられそうである。
現段階で首脳陣が描いている青写真は、野手がバレンティン、投手がオーレンドルフ、ブキャナン、ルーキの4人体制だろうか?バレンティンは状態が良くても今シーズンくらいの数字が精一杯ではないか?というのが私の見立てではあるのだが、これだけの数字を残せる他の選手も見当らないため、出来ればバレンティンにはレギュラーを確保してもらいたい所だろう。
投手は昨シーズンそこそこの実績を残したルーキにバリバリのメジャーリーガーオーレンドルフと長身右腕ブキャナンに先発ローテの軸的な役割を担ってもらえれば…というものがあるのではないだろうか?しかしこの2人の投手に関しては、正直投げてみなければ分からない部分が大きいことも間違いないだろう。また先発陣だけでなくリリーフ陣も整備されていない状況にあるため、ギルメットをリリーフとして1軍登録した方がチーム力の向上に繋がる可能性もある。ここら辺は本当にキャンプ、オープン戦を含めて注目していきたいと思う。

個人的にはこういった外国人6人体制の中でやりくりするということについては、ヤクルトのような限られた資金力で戦うチームにはあまり合っていない手法だと感じているのだが、皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか?

来シーズンに関しては以上の4つをポイントとして挙げたいと思う。ポイントを挙げている段階からチームに足りない部分が多く見えてきた。特に①、②の投手陣の整備に関しては、助っ人外国人選手、ベテランの奮起がなければかなり厳しい布陣だと言うことは間違いなさそうである。来シーズンも厳しいシーズンとなりそうだが、しっかり応援していきたい!

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コメント

  1. 久保田 より:

    先発は、小川、山中、石川、新外人でまず4枚。あとは村中、館山で回せたら、大崩れはしないと思います。そして、中6日をキッチリ守ることです。小川の中5日や山中の先発飛ばしなどは、絶対にやらないでほしいです。
    抑え・中継ぎは、秋吉、松岡、平井のほかは、毎週のように入れ替わるでしょう。
    打線は、山田、バレンティンの大砲二人に、ほかの選手がどういうチャンスメイクをし、バックアップができるかがポイントだと思います。川端には3割以上、畠山、雄平には15本塁打以上が求められます。
    外人6人制は、とてもいいと思います、たた、グリーンに関しては、ファースト専門ではよほどのことがない限りレギュラー獲得は難しい気がします。畠山が使えない、外人投手がダメ、さらにバレンティンがダメという状況でしかグリーンの器用はあり得ないワケで、その状況では、いくらグリーンが頑張ってもチームは下位にいるでしょう。とはいえ、外人投手が2人で、あとは日本人投手が活躍し、バレンティンも打ち、グリーンも打つという状況だったら、畠山を代打の切り札に回せるので、上位に入る可能性は高そうです。

  2. sabo より:

    優勝する気があるなら助っ人6人制は必要だと思っていたのでそこは満足です
    新加入選手の能力は未知数だし怪我や不調もあり得るので140試合を戦うには余剰戦力は必要だと。シーズン途中で獲得するよりもずっといいですしね

    先発ローテーションを小川山中石川オーレンドルフブキャナンプラス谷間投手で一年通せれば理想
    次に期待してるのは村中かな。今年の先発成績は良かった気がするし、ポテンシャルの高い選手ですからね
    助っ人で先発2枚とったので今年先発起用されてても来季はリリーフ起用なる選手もいそう
    石山杉浦はちょっと危機感あるかもですね〜。好きな選手だし期待してますけどまだ村中の方が期待できるかな

  3. k より:

    Fiysさんのポイント通りかなと感じます。
    やっぱり投手陣が全てでクローザーの確立とローテーを守れる先発が四人は必要かなと思います。
    先発では山中と新人の寺島でリリーフでは平井と新人の星に期待したいですね。
    あと杉浦と石山は一軍レベルでは厳しいかなと思いますね。
    ベテラン勢はハッキリ言えば期待薄ですね、館山も畠山もケガ持ちではフルシーズンは難しいと感じますね。
    個人的には原樹理は中継ぎへの配置転換と山田は来年さらに死球責めで厳しくなると思うので良い成績を残すのは難しいですからスランプのない足を生かして1番山田で盗塁を沢山して欲しいですかね。
    外国人依存度が高いのでヤクルトのチーム力は読めないですよね。

  4. ケマル より:

    開幕前にあまりネガティブな事を書くのは気がひけるのですが、
    色々と思った事があるので書き込みます。

    私としてはオーレンドルフに1億7千万も使った事に疑問を感じています。

    今年は去年優勝の広島、大型補強の巨人、それなりに外国人補強してきた横浜、大島と平田に加えてピシエド残留+1億5千万の野手を獲得した中日、糸井を獲得した阪神と、セリーグは激戦区です。

    私としては極論ですが2位も6位も同じなので何も優勝の可能性が薄い来期に勝負をしなくても…とどうしても思ってしまいます。

    幸いな事に2年前に優勝する事ができましたし、来期は様子をみるくらいでも良かったのではないでしょうか?

    まあ各球団がこれだけ補強をしたのですから、交流戦は必ずセリーグが必ず勝ち越して欲しいですね。

    否定的なコメントで失礼しました。

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    投手陣の層の薄さ、野手陣の高齢化という課題がはっきりしてきていますよね。外国人選手がどこまでチームの穴を埋めてくれますかね?

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    皆さんのコメントを見ていると外国人6人制には賛成派の人の方が多いようですね。チームの穴を上手く埋めてくれると良いですね。

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    確かにクローザーと先発4枚が確立すればそれなりに戦えるかもしれませんね。しかし戦力不足と高齢化が顕著であり、厳しいシーズンが続きそうな予感もします。

  8. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    いえいえ。私もかなりネガティブに捉えていますよ。投手陣の駒不足と野手の高齢化、そして外国人選手への依存度の高さということで来シーズン以降も厳しいシーズンが続く予感がしています。

    それでもプロの球団ですからあくまでも優勝を狙ってもらいたいとは思っています。

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