ラグビーの第53回全国大学選手権決勝が9日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、帝京大(関東対抗戦1位)が東海大(関東リーグ戦1位)を33―26で下し、8連覇を達成した。
(スポニチアネックス引用)
学生スポーツの全国大会においての8連覇という記録はとんでもない記録である。しかも全国大学選手権に関しては、予選はリーグ戦がある時期もあったが基本的にはトーナメント戦である。1回でも負けてしまえばそこで記録が途切れてしまうのだが、その中で8連覇を達成して見せた。快挙!偉業!と呼ぶに相応しい記録である。
しかしその前に今日は帝京大ー東海大のゲームが一進一退の素晴らしいゲームだったことを記しておきたい。今シーズン帝京大学の8連覇を阻止するとしたら東海大学ではないか?と言われていたのだが、その下馬評どおり帝京大学と互角に渡り合って見せた。正直全体的に見るとペースを握っていたのは東海大学なのではないか?と感じさせるほどの出来の良さだった。スクラムをはじめとするFW戦では東海大学が帝京大学を押し込む場面が目立ち、ディフェンスの出足も素晴らしかった。帝京ボールをターンオーバーする場面も目立ち、「帝京危うし」と感じる場面がゲーム序盤から終了間際ラスト1プレーまで続いていた。
しかし結果として勝利を手にしたのは帝京大学だった。これがこれまで7連覇を達成して来たチームの地力の高さなのだろうか?チャンスをきっちり得点に結び付けて東海大学に喰らい付き、最後は引き離して見せた。こういった劣勢のゲームでも勝利を手に出来るからこその8連覇なのだろう。それにしても今日のゲームに関しては、東海大学の出来の良さ含めて素晴らしいゲームだった。大学№1を決するに相応しい好ゲームだった。
私がラグビーを見始めてから30年近くが経過しているのだが、関東の古豪早稲田、明治、慶応、法政、トンガからの留学生を用いて一時代を作った大東大、春口監督が強豪校に育て上げた関東学院、関西の古豪同志社、京産大辺りが10年程前まではベスト8~ベスト4までを占める可能性が高かったように記憶している。
その後今日8連覇を達成した帝京大や東海大、天理大や筑波大などが躍進して来た印象である。帝京大にしてもつい10年程前までは伝統校の壁の前に跳ね返されてしまうことが続いていたと思うのだが、岩出監督を中心に伝統校が幅を利かせていた大学ラグビー界の勢力図を塗り替えてみせた。
正直私自身は最もラグビー中継を見ていたのは小学生~中学生の頃だったためここ10年程はほとんどフルでゲームを見ることはなくなっていたのだが、それでも今日のゲームの素晴らしさや帝京大学の8連覇という数字の偉大さは多少は理解できているつもりである。たまたまではあったのだが、今日のゲームを見ることができたことはスポーツ観戦を趣味にしている私にとっては幸せなことだった。
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