<テニス:全豪オープン>◇22日◇メルボルン◇男子シングルス4回戦
世界ランク5位で第5シードの錦織圭(27=日清食品)が、同17位で第17シードのロジャー・フェデラー(35=スイス)にフルセットで敗れ、3年連続の8強入りを逃した。
(日刊スポーツ引用)
過去記事はこちらから→「錦織 圭」、「快挙!錦織全米オープン準優勝」、「今年の全仏は何かが起こる予感?」
テニス界の「生ける伝説」フェデラーとのゲームは死闘となった。15年以上世界のトップに君臨し続けるフェデラーは特別なテニス選手、特別なアスリートであり、そんな選手と日本人選手が四大大会の舞台で素晴らしいゲームを繰り広げてくれるだけで満足してしまうのだが、ランキング上は、世界トップ5に名を連ねる錦織に昨夏から怪我によりツアーを欠場し、ランキングを下げていたフェデラーが挑むという構図の試合となった。
試合が始まってみて感じたことは、「世界中のテニスファンがフェデラーの復活を強く願っているのだな。」ということだった。時には力強く、時には繊細に戦うことが出来るフェデラーのテニスは私のような素人が見ても引き込まれてしまう魅力的なものである。現在の世界ランキングは17位かもしれないが、フェデラーには王者の風格が漂っている。そんなフェデラーが怪我から復活しているかどうか計るのに錦織は格好の相手だったのかもしれない。もしかすると日本人のテニスファンの中にもフェデラーに肩入れして観戦していた人も少なくなかったのではないだろうか?私もどちらを応援すると言うよりも両者の数々の素晴らしいプレーを純粋に楽しみながら観戦することが出来た。
フェデラーのテニスは「最も完成形に近い」と評されるのだが、錦織もそんなフェデラーを相手にしても普段通りのテニスを繰り広げることが出来ることが素晴らしい。深いリターンで主導権を握り、フェデラーの厳しいコースのショットにも粘り強く喰らい付き、時にはスーパーショットでフェデラーからウィナーを奪って見せた。第1セットの立ち上がりに4ゲームを連取した場面、第4セットの第4ゲームをキープした後の第5ゲームでのブレークした場面は、「もしかすると勝てるのではないか?」と感じさせてくれるものがあった。しかし第4戦との途中から左脇腹辺りを気にする場面が目立ち始め、ファイナルセットはフェデラーの前に押し切られてしまった。錦織得意のファイナルセットまで持ち込んでいただけに最後は残念な形となってしまった。
それでも試合終了後にフェデラーが喜びを爆発させるシーンを見て、改めて錦織という選手が現在のテニス界においてトップに君臨する選手だと感じることができた。フェデラーのフォアハンド、バックハンド、ネットプレー、サーブはどれも一級品だし、美しさを感じさせるのだが、錦織の多彩なショットも負けてはいない。そろそろ四大大会の舞台で日本人選手が優勝するシーンを見ることが出来るかもしれない。おそらく今年、来年辺りが最大のチャンスになるのではないだろうか?
素晴らしいゲームを見ることが出来た。
P.S それにしてもフェデラーは素晴らしい選手ですね。おそらく全盛期は10年程前になると思うのだが、その後も常に世界のトップを維持し続けている。ライバルのナダルもマレーもジョコビッチも素晴らしいテニスプレーヤーなのだが、その中でもフェデラーは特別な選手だと感じる。「格好良くて美しい。」選手である。
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コメント
私は錦織とフェデラーの2人のテニスが1番見ていてワクワクします。
その2人の試合は本当に純粋に楽しかったですね。
フェデラーはもう35歳ですが、テニスが好きなんだなと感じます。
今日の錦織との試合を含めて、今大会は気力が充実していて、まだ数年トッププレイヤーとしてやるのではと驚かされます。
> ユウさんへ
錦織のプレーも見ていて非常に面白いですが、フェデラーのテニスも非常に魅力的ですよね。35歳でこのプレーの質を保っているのは驚異的ですよね。