今日は第22回目となる都道府県対抗男子駅伝が開催され、長野県が7回目となる優勝を果たした。長野県民の私としては、非常に嬉しい優勝となった。特にアンカーを務めた上野裕一郎の走りが印象に残った。都道府県対抗駅伝における長野県の「ミスター駅伝」と言えば亜細亜大学、富士通などで活躍した帯刀秀幸氏が有名なのだが、現在はこの上野がその帯刀氏のポジションを引き継ぐような形になってきている。
過去記事はこちらから→「上野裕一郎」
過去記事にも書いているのだが、私はこの上野のことが大好きである。高校時代から世代のトップを走り、箱根駅伝でも活躍するなど日本の陸上長距離界を引っ張ってきた存在である。学生時代の期待値からすると「伸び悩んでいる」という表現をされてしまったとしても仕方ない部分もあるのだが、それでも30歳を超えても日本のトップランナーであり続けていることは賞賛されるべきことである。
そして都道府県対抗駅伝に毎回高いモチベーションで臨んでくれることが長野県民としては心を打たれてしまう。派手な言動や派手なサングラス、派手なガッツポーズに落ち着かない走りっぷりとある意味では「ツッコミ要素満載」の選手でもあるのだが、個人種目以上に駅伝で力を発揮する姿などを見ているとどうしても応援したくなってしまう。
佐久長聖高校は長年に渡って素晴らしいランナーを輩出し続けており、上野の他にも佐藤悠基や村澤明伸など強くて速い選手がいるのだが、やはり上野の魅力は特別である。安定感はないかもしれないが、ハマッた時の爆発力は今でも他の追随を許さない。本来であれば今後はマラソン選手としての活躍も期待したいのだが、これまでのマラソンでの成績を見ていると全く適正を感じない。それでもトラックや駅伝ではまだまだ活躍を期待したい。次々と出てくる若手ランナーの壁になり続けてもらいたい。爆発的なスピードを活かした走りとどこか放っておけないキャラクターでこれからも私達ファンを楽しませて欲しい。
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コメント
ロードでの際立つ強さ
上野裕一郎
自慢のスピードを変幻自在に操り相手を沈めるジョーカー的存在
とにかく勝負強い
名取選手も世代№1の実力を示し
後継も育ってる
駅伝王国長野はこれからも続きそう
帯刀さん大好きでした
とくに晩年 笑
力が衰えても誠実にきっちり仕事をする姿に
他県の選手なのに「頑張って!」となぜか応援しちゃう
つかまりそうでつかまらない安定感 笑
帯刀、佐藤、村澤、上野
スターを輩出し続ける長野県
お見事としかいいようがありません!
> ネコ サカナさんへ
上野に関しては、今後どんなランナーになるのか?という部分だけでなく、どのようにして陸上競技を普及させていくか?という部分にも注目してみたい人物です。
長野県が駅伝王国と呼ばれるようになったのは佐久長聖高校が両角監督(現東海大学)を招いてからだと思うのですが、現在の佐久長聖高校監督の高見沢氏はじめ多くの名ランナーを輩出し続けています。上野、佐藤、大迫といった超一流ランナーや村澤、矢野などが有名ですかね?
正直両角監督退任後どうなるのかな?と思っていたのですが、高見沢監督もしっかり両角監督からバトンを受け取り、素晴らしいランナーを育てていますね。關、名取、中谷辺りも楽しみです。
佐久長聖高校以外では、スポーツに特段力を入れているわけではない公立校から時々素晴らしいランナーが飛び出すのも長野県の特徴です。中山竹通氏をはじめ、帯刀氏より前に長野県の長距離界を支えていた福島雄一郎氏、そして帯刀秀幸氏、箱根の山で名勝負を繰り広げた大村一氏辺りが有名です。
帯刀氏は亜細亜大学、富士通でも活躍したスピードランナーですよね。確かマラソンでも2時間8分台を持っていたと思います。