三浦知良

昨日からJリーグが開幕し、今日からはJ2が開幕したのだが、話題をさらったのは本日50歳の誕生日を迎えた横浜FCの三浦知良だった。松本山雅との開幕戦でFWとして先発出場し、後半20分まで攻守に渡って奮闘してみせた。得点こそ奪えなかったが、チームの勝利にしっかり貢献したのではないだろうか?

三浦知良は、Jリーグ発足前から日本のサッカー界を引っ張ってきた特別な選手である。93年にJリーグが発足すると日本中にJリーグブームが巻き起こり、一気にサッカー選手の知名度が上がったのだが、Jリーグ発足前に読売クラブに入団した頃から三浦知良だけは、大きく報道されていた記憶がある。

そしてヴェルディ川崎というタレント軍団の中でもスター選手として輝き続け、Jリーグ初代王者、初代MVPを獲得してみせた。日本で最も有名なサッカー選手だったことは間違いないのではないのだろうか?当時私は小学生だったのだが、「読売」というとどうしても巨人と重ねてしまい、ヴェルディ川崎や三浦知良についてはどちらかというとアンチ的な視点で見ていた記憶が残っている。おそらく当時は三浦知良のファンも多かったと思うのだが、私のようなアンチも多い選手だったのではないだろうか?マスコミやファンから激しく叩かれることも少なくなかったはずである。それでも50歳までJリーグの舞台で戦い続けている三浦知良はやはり「格好良い」と言わざるを得ない。

名門静岡学園を中退し、ブラジルに渡り、必死に喰らい付いたブラジル時代、低迷する日本サッカー界の起爆剤的存在になった日本リーグ時代、強烈な光を放ったJリーグ創成期、そしてドーハの悲劇、アジア人初のセリエAプレーヤーとなったジェノア時代、Jリーグに復帰し、実力の違いを示してくれた全盛期とも呼べるようなヴェルディ時代、日本初のW杯出場に貢献しながらも中田英寿という新たな日本サッカー界のスター誕生の前に姿が霞み始めた時代、フランスワールドカップ直前に代表落ちし、国民に衝撃を与えた時代、クロアチアザグレブでもがきながらプレーしていた時代、Jリーグ復帰後、京都サンガ、ヴィッセル神戸でベテランらしい味のあるプレーを見せてくれた時代、そして横浜FCでJ1昇格に向けて奮闘する時代と本当に山あり谷ありの選手生活を送っている。
ベテランと呼ばれ始めてから20年程の年月が経過していると思うのだが、三浦知良は今でもベテラン選手としてそしてスター選手としてJリーグを支えている。水島新司氏の漫画「あぶさん」のような状況になっている。実力的にも体力的にも厳しくなっているのは間違いないと思うのだが、まさか50歳になっても現役を続ける選手になるとは思ってもみなかった。ストイックにサッカーに取り組む姿勢は全サッカー選手の見本になるのではないだろうか?
そして50歳になっても尚ファンもアンチも引き付けるスター性。やはり「キング・カズ」と呼ばれるに相応しい選手だと感じさせてくれる。ここまで来るとどこまでJリーグの舞台でプレーできるのか楽しみになってくる。

50歳の誕生日、そしてバースデー勝利おめでとうございます。

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