プロボクシングの世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチ12回戦は2日、両国国技館で行われ、王者・山中慎介(34=帝拳)が挑戦者で同級6位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)から計5度のダウンを奪って7回57秒にTKOで下し、同王座の12試合連続防衛に成功。元世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級王者・具志堅用高(協栄)が持つ日本歴代最多の13にあと1とした。
(スポニチアネックス引用)
「ゴッドレフト」と呼ばれる左ストレートのキレは抜群だった。山中慎介が12度目の防衛に成功した。以前の記事にも書いているのだが、世界チャンピオンになった当初に比べて相手のパンチを被弾する回数が目に見えて増えてきており、グラつく場面も増えているのだが、左ストレートの威力は昔も今も変わらない。今日もその左で合計5度のダウンを奪ってみせた。
挑戦者のカールソンは初回から身体を激しく上下動させ、山中に的を絞らせないようにしていると感じたのだが、山中の左は初回からカールソンの顔面、ボディにヒットした。まるで左拳にレーダーが付いているかのように正確なパンチを繰り出してみせた。パンチ力も凄まじいのだが、その当て勘も素晴らしいものがある。すでに山中の「左ストレート」という武器は、世界のボクシング関係者に知れ渡っており、挑戦者陣営も相当警戒し、対策を練っているはずなのだが、それでもこのパンチで倒されてしまっている。そこに山中の凄みを感じる。この「ゴッドレフト」という絶対的な武器があるからこその長期政権と言うことが出来るのではないだろうか?
帝拳ジムの先輩西岡利晃氏の「モンスターレフト」と呼ばれた左も凄まじかったのだが、山中の「ゴッドレフト」もその異名に相応しい破壊力である。私はマスコミが安易に選手に対して異名を付けることに関してはあまり好ましく思っていない部分があり、正直山中に関しても「ゴッドレフト、神の左」というのは言い過ぎなのでは?と最初は感じていたのだが、今はその異名がぴったりである。
これでいよいよ具志堅用高氏が持つ13試合連続防衛の記録に王手をかけた。これまで13度の世界戦の内9度のKO勝利を収めており、今回の世界戦でも5度のダウンを奪ったのだが、上記の通り被弾する回数が増え、決して磐石の防衛ではなくなっている。それだけに「13」という数字は決して楽に達成できる数字ではないのではないだろうか?次回はどんなボクサーが山中に挑戦するのだろうか?楽しみである。
P.S 私はボクシング経験者ではないため分からないのだが、やはり「パンチの質」というようなものは選手によって違うのですかね?山中に関して言えば1回のダウンでそのままKO勝ちすることは少なく、今日のゲームのように複数回ダウンを奪った中で勝利する回数が多いように感じる。挑戦者が特別タフと言うことではなく、山中のパンチの質の方に要因があるのだろうか?
にほんブログ村
コメント
ダルビッシュ選手がyoutubeを始めたそうですよ
https://www.youtube.com/watch?v=RVIz4JB5X0w
> aさんへ
そうなんですね。