第89回センバツ注目選手

今年もセンバツの開幕が近付いてきた。今年は珍しく投手よりも野手に好選手が集まっている印象である。個人的に見るのを楽しみにしている選手を数名挙げてみたいと思う。

投手
金久保 優斗(東海大市原望洋)右投左打
三浦 銀二(福大大濠)右投右打


野手
清宮 幸太郎(早稲田実業)右投左打
安田 尚憲(履正社)右投左打
西巻 賢二(仙台育英)右投右打
太田 英毅(智弁学園)右投右打
嶋谷 将平(宇部鴻城)右投右打
西浦 颯大(明徳義塾)右投左打
根尾 昂(大阪桐蔭) 右投左打 2年


個人的に見てみたい選手を羅列してみた。

投手に関しては、2人とも是非見てみたいと思っている。

金久保は、180センチ72キロというシュッとしたシルエットから鋭い腕の振りで140キロ台中盤のストレートを投げ込むプロ注目の投手である。昨年のドラフトでロッテに3位指名された島に比べてまだまだ荒削りの投手に感じるが、ボールの威力は抜群である。甲子園の高いレベルの中でどれほどの投球が出来るか楽しみである。

三浦は175センチと体格に恵まれていない印象だが、ストレート、変化球共にしっかりコントロールすることが出来るため、意図を感じる投球を披露してくれる投手である。秋の九州大会での3試合連続完封勝利の実績を引っさげて甲子園の舞台でどのような投球を披露してくれるだろうか?現時点での投手としての実力、実戦力といった意味では今大会№1の投手と呼んでも過言ではないと思われる。

野手は華やかな選手が集まった印象である。

清宮は、言わずと知れた高校球界の大スターである。このブログでも何度か取り上げているのだが、どっしりとした構えから強さと柔らかさを兼ね備えたバッティングを見せてくれる。高校野球ファン以外にも名が知れ渡っている希有な存在である。私の中では西武、ヤクルトで活躍した鈴木健氏と被って見える。ホームランと打率の両面で数字を残せるタイプの逸材ではないだろうか?

東の清宮」に対し「西の安田」と呼ばれている履正社の安田は、逞しい体格から物凄いスイングを見せてくれる。芯を食った打球の破壊力は凄まじいものがある。相手への威圧感という意味では清宮以上ではないだろうか?高校生離れしたパワー、スイングスピードは必見である。

西巻小柄ながらセンス抜群の遊撃手である。1年次から強豪仙台育英で試合に出続けている天才肌のプレーヤーである。現阪神の上本の広陵高校時代を重ねたくなるような素晴らしい選手である。サイズに恵まれていないだけにここからプロを目指していくのであれば、このセンバツ、また夏に向けてもう一皮剥けたところを見せたい所だろう。走攻守に見所のある選手であることに違いはない。

太田は、すでに甲子園で実績を残している好選手である。スピード感溢れるプレーも魅力的だし、想像以上にパンチ力のある打撃も魅力的である。今大会では最上級生としてチームを引っ張るプレーに期待してみたい。高卒即プロというタイプではないかもしれないが、大学、社会人と行った上のカテゴリーでもすぐに試合に出るチャンスがあるのではないかと感じる実戦向きの選手である。

嶋谷はまだ見たことがないだけに非常に楽しみな選手である。1年に数人は現われるサイズがあって動ける遊撃手である。それだけでも魅力的なのだが、守っても打っても絵になる選手である。ダイナミックな守備と広角に打ち分けられるバッティングは見ていて華を感じる。
甲子園に出場してくる高校のハイレベルな投手相手にどのようなバッティングを見せてくれるか楽しみにしたい。

西浦は1年次から注目されていた選手である。センス抜群のバッティングは高校生のレベルを超えている。同じ左バッターの清宮、安田にパワーでは敵わないが、バッティング技術という意味では同等の評価をしても良いのではないだろうか?スピードも兼ね備えており、甲子園で爆発する可能性もあるのではないだろうか?

根尾は私が挙げた選手の中で唯一の2年生となった。入学前から高校野球ファンの間では話題になっていたスーパーアスリート系高校球児である。投げては145キロを超える速球を操り、打撃でも強烈な打球を放つ二刀流プレーヤーである。中学時代はアルペンスキーでも活躍していたという異色の選手でもある。しかし野球の実力も折り紙付きである。今大会では投手として脚光を浴びるのか?野手として脚光を浴びるのか?それとも両方で脚光を浴びるのか非常に楽しみである。単純に最も見てみたい選手はこの根尾である。

これだけ華やかな野手の面々が揃うセンバツは貴重である。プロ入りが期待される選手も多いため注目して見てみたい。清宮、安田らの長距離砲にセンス抜群の遊撃手が複数おり、プロのスカウトも目を光らせるのではないだろうか?今大会の№1遊撃手を巡る争いも面白そうである。

例年以上に楽しみな大会となりそうである。

P.S 最近明徳義塾が良いくじを引いてくれますね。今大会は初戦で明徳義塾VS早稲田実業というカードが組まれましたね。好投手がいるチームや注目校と初戦であたることが増えている気がします。馬淵監督率いる明徳義塾は試合巧者なチームのため、相手チームの力量を計るには面白い相手だと感じる。。

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