今日は加藤拓也を語る日

ヤクルト1-4広島

今日は広島のドラ1ルーキー加藤に9回1アウトまでノーヒットに抑え込まれてしまった。プロ入り初登板でのノーヒットノーランは何とか防ぎ、その後完封、完投も許さず最後の最後に見せ場は作ったのだが、ルーキーにここまでやられるとは思わなかった。3連敗でチームの勢いは完全に止まってしまった。

今日は兎に角広島のルーキー加藤を語ることにしよう。私の中ではドラフト時の評価はそれ程高くなく、大卒ではあるが「即戦力」というタイプではないのかな?と感じていた。ストレートは最速150キロを超え、力で押せる馬力のあるタイプだとは感じていたが、荒れ球であり、プロの世界では壁にぶつかるタイプの投手に映っていた。しかし流石は「慶応ボーイ」である。一見力任せに「エイヤッ」と投げるだけの投手に見えて、その実しっかり考えて投げれるクレバーなタイプの投手だった。四球を与えても淡々と投げ続ける姿は、メンタルの強さも感じさせてくれた。流石「ドラ1」の投手である。

ストレートの他にフォークとスライダーを投げるのだが、プロの先発投手としては球種も少なく、少し異色のタイプの投手である。フォーク、スライダーに関してもそこまでいいボールに感じないのだが、フォークをストライクゾーンからボールゾーンに落とすだけでなく、カウントを稼ぐのにも使っていたことが印象に残った。与四球が7つあったようにやはり荒れ球な投手ではあるのだが、おそらく加藤本人にとってはそんなことは想定内の出来事なのだろう。野球というスポーツは数字のスポーツだとは思うのだが、その数字にとらわれ過ぎてしまって泥沼にはまっていってしまうこともある。この加藤は野球というスポーツの本質を良く理解した上でマウンドに上がっている投手だと感じる。だからこそこの球種とこの荒れ球でもプロの打者を抑えることが出来るのだろう。試合前はここまで抑え込まれることは全く予想していなかったのだが、終わってみれば「素晴らしい投手」だと感じた。これからも今日のようなスタイルが通用するようには思えない部分もあるのだが、パワーもあって頭も使える投手だと感じただけに今後の成長が楽しみな投手だと感じた。今日は完敗である。

それでもノーヒットノーランを達成されなくて良かった。私はヤクルトを応援し始めてからすでに30年近くが経つが、まだヤクルトがノーヒットノーランを喰らったゲームは見ていない。過去には当事広島の前田健太に9回1アウトまでノーヒットに抑え込まれていたことがあったが、この試合もノーヒットノーランは阻止している(その後サヨナラ勝ち)。→「ヤクルト2x-1広島+CSについて
ヤクルトファンとしては、やはりヤクルトがノーヒットノーランを喰らう姿は絶対に見たくない。今日のようにプロ入り初登板の投手にやられてしまった日には強く落ち込んでしまうと思う。それだけにバレンティンのヒットでノーヒットノーランを阻止しただけでも今日のゲームは少しホッとしてしまった。しかし連敗はそろそろ止めなければならない。昨シーズンも苦しんだマツダスタジアムでの広島戦なのだが、明日はどんな形でも勝利を掴んで欲しい。

P.S 石川は6回3失点ということで先発投手としての役割は果たしましたが、いずれも2アウトからの失点ということで点の獲られ方はもったいなかったですね。それでも調子自体は好調を維持しているように感じる。次回は是非チームを勝利に導いてもらいたい。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村








コメント

  1. 久保田 より:

    開幕して、7試合が終わりましたが…。

    投手陣は、頑張っていますね!石山・星両投手は、今のところ想像以上です!

    打線は、もう少し打ってほしい……。2番・5番が、ちょっともの足りない……。

    谷内への代打も、少し疑問が残ります。杉浦投手の続投も、疑問が残ります。

    采配は、冴えてませんね……。

  2. 井野ファン より:

    坂口がブレーキになってますね。
    昨年はガンガン打ってただけに、打率1割以下はよっぽどの不調だと思います。
    あまり続くようなら、登録可能を待って榎本を再登録起用も検討してもらいたいです。

    川端が復帰すれば必然的に打順も影響でるから期待してたのですが、川端復帰はどうやらだいぶ先らしいです。

  3. k より:

    加藤は真っ直ぐが早いのでフォークの落ちが小さくても腕の振りが同じなのでチェンジアップみたいになってタイミングもズレてましたし落ちもバラバラでしたね。
    ただコントロールはアバウトなので四球から足を使った攻撃をしていけば活路は見いだせるかなと。(ヤクルトは足を使える選手が山田以外にいないので次回もやられるかもしれませんね)
    MAZDAでの広島戦はは投手陣が打たれるケースが多かったので負けても失点を少なく戦えれば夏場に向けて打線も上向きになるので、この時期は勝敗より投手の見極めをしっかりやって防御率を三点台に抑えたいですね。
    あと打線はいじった方がいいですね、山田・バレンティンの並びも機能してませんし坂口と雄平はどちらか起用して足と守備範囲が広いが山崎のスタメンとか考えて欲しいですね(監督が契約最終年で結果重視に走ってるので育成を放置する可能性ありますけど)
    希望は上から4山田、8山崎(雄平)、9荒木、7バレンティン、3畠山、6大引、2中村、5谷内。4月は打順が機能してないのなら試す時期なので。
    まだ7試合ですが巨人と広島が戦い方含めて抜けてますかね、あとは既に三位争いの感じですね。

  4. sabo より:

    加藤にここまで苦しめられるとは、、、
    シーズンは長いしデータが揃ってくれば違うでしょうが予想を大きく上回る投手でした

    まだまだ焦る時期では無いとはいえ、
    近年のヤクルトは後半戦の方が強いですがリーグを制するには前半戦5割キープはせねば。苦手の交流戦もあるし今のうちに勝っておきたいですね

    とにかく今日と明日で最低限一勝!

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    打線が繋がらないのは気になりますね。投手陣が想像以上に頑張っているだけにもどかしく感じますね。

  6. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    川端の復帰が大幅に遅れるというのはショックですね。オーダーはどういじりますかね?今日は1番坂口、2番大引の並びでしたね。

  7. FIYS より:

    > kさんへ

    加藤はある意味では大学時代と変わらない投球をプロの世界でも披露していましたよね。あのスタイルがプロで通用しないのでは?と思っていたのですが、十分通用していましたね。フォークは打者のタイミングをずらすのにも有効でしたね。

    私は3番山田、4番バレンティンはまだ固定してもらいたいと感じています。

  8. FIYS より:

    >saboさんへ

    投手陣が頑張っているだけにこの4連敗は痛いですね。とにかく明日1つ勝ちたいですね。

タイトルとURLをコピーしました