私が書いた記事でこのようなタイトルの記事がある。→「加藤博人の大きなカーブ」
この記事を書いたのはまだブログを始めて間もない2011年12月22日のことである。私がまだ小学校の低学年頃にその独特な軌道を描く大きなカーブを武器に活躍していた加藤博人投手のことを書いた記事なのだが、この記事に関しては、何年にも渡ってちょこちょことコメントを頂く現象が起きている。
私のブログ記事のコメントに関しては、アップしてから1~3日くらいの間にコメントを頂くことがほとんどなのだが、この記事に関しては、コメントの貰い方が明らかに違うのである。そして昨日(4月8日)には、HSさんからこんなコメントが届いた。
「昨日、加藤さんの話になり、カーブの動画を探していたのですが見つけられませんでした。その際、このブログにたどり着きました。
加藤さんのカーブですが、決して美化されてませんよ。
学生時代、実際に受けてましたから。
左バッターボックス外側ラインのコース、天井の高さから、キュッ(グイッ)と急激かつ鋭角に右バッターボックスの内側ラインの内側まで落ちてきます。
その曲がりはじめのポイントがバッターボックス前1〜2m手前のイメージでした。
巨人篠塚選手が避けたのにストライクとなったシーンを見た時には、嬉しかったですね〜。
残念ながら、カーブの曲がり方を説明しても、中々信じてもらえないんですよね〜。 」
正直驚いてしまった。小学校時代に憧れていた投手のボールを学生時代に実際に受けていたという方からコメントを頂けたのだ。こういったつながりが出来るのがブログをはじめとするSNSの良さなのかもしれない。
そしてHSさん以外にもこの加藤博人投手についてのコメントは沢山頂いているのだが、やはり私の記憶が美化されていたわけではなさそうだ。ネットで動画を探しても見付からないため、若いヤクルトファンの皆様は知らない方の方が多いのかもしれないが、とにかく凄い軌道のカーブを投げていた投手なのである。私の中では左投手のカーブと言えば星野でも今中でも工藤でもなくこの加藤博人なのである。肩を故障する前の先発投手として活躍していた時代はこのカーブを軸として投球を組み立てていた投手である。
このブログを通じてもう一度加藤投手についてのエピソードを集めてみたいと思い、改めて記事をアップすることにしました。誰か動画をアップしてくれる人なんていませんかね?特に加藤投手を知らない若い世代の人に是非見てもらいたいんですよね。カーブの軌道とカーブばかりで投球を組み立てる姿に衝撃を受ける方が多いと思うのですが…
最後にHSさん以外のコメント(抜粋)も貼り付けておきます。
みるさんより
・加藤選手は関根監督時代のイメージが残ってます。
先発、リリーフで120キロ代の落差が大きく左打者の背中からクロスするカーブだったと思います。
パインさんより
・加藤博人といえば、長島一茂の年のドラフト外でしたね。
確か高校でも、控え投手だったとか言われていたと記憶しています。
しかし、あの「わかっていても打てないカーブ」でたちまち頭角を現しましたね。
阪神戦で、振っても当たらない選手に「バットを振るな」と指示が出ていたのを思い出しました。
こうへいさんより
・私もそう思います。テレビでみていた限り、ボールが頭の上にあるのに、ミットに入るころには低めにおさまっているとか。工藤や星野のカーブとはまた違った本当のカーブと(ふつうじゃないカーブだったんですが)と子供のころ思っていましたし、弱い中のヤクルトにあって楽しみな投手でした。
ーさんより
・加藤の事は、良く覚えていますよ。オープン戦の門田との対戦をテレビで見て、本当に衝撃を受けましたから。門田は、手が出なかったのか、それともこんなもの野球として認めないと言わんとしたのか分かりませんが、バットを全く振らず、3球三振でした。とにかく、現実離れしたカーブでした。リリースした瞬間は、暴投かと思うような軌道なんですね。それが、あれよとミットの方に曲がっていく。腕の振りは、ややスライダー系に近いものだったと記憶しています。
まぶさんより
・私も憶えています。懐かしいですね。みんなひっかけて、サードゴロやショートゴロにうちとられていました。首をひねりながら1塁に走っていくのが印象的で。6回とか7回とかまでノーヒットという試合が、2試合ほど続いてあったように記憶しています。涼しい顔で手首をひゅいっとひねって投げていて。やくみつるのそんな4コマまんがもありました。他チーム(今中のチーム。)のファンですが、それでも印象に強く残っております。
代打…君波さんより
・当時のヤクルトは投手陣がボロボロで
今も苦しいけれど…
特に左腕がいなかったので、加藤の存在は
大きかったですね~
内藤、川崎、加藤でカルガモ隊とか言われてたな…
加藤のカーブ、伊藤のスライダー、金沢次男の曲がりすぎるスライダー(笑)
ーさんより
・美化されているわけではありません。
今中に匹敵する変化でしたよ。分かってても打てないんですから。
一流選手と言われるような数字は残していないかもしれませんが、皆さんのコメントも見てもらえれば分かるように加藤博人投手はある意味伝説の投手です。知っている人も知らない人も興味が湧いてきませんか?私は今でも加藤博人投手が大好きです。
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コメント
うーん。ネットに先発時代の動画は無いみたいですねー
見てみたかったなー
昔の名投手特集系の番組でカーブの名手として映像が出ていたようなんですけど残ってないですねー。
私が以前読んだことがある関根さんの著書にも書かれていましたが、川崎や内藤らと共に若くから期待されていたようですね。
映像では90年代のときのものをYouTubeで見たことがあるような気がします。確か打者は松井秀喜だったと思いますが、やはり仰け反っていたと思います。ストレートもキレが良くて、私もリアルタイムで加藤投手を見ていたら間違いなく惹かれていたはずです。
二軍コーチ時代には赤川、日高、八木の同年3人の左腕を一軍に送り込んだことが近年では印象に残っています。今後指導者としても密かに注目しています。確か現役の最後は近鉄に行っていたような…。
確か、バッテイング投手として、当時の大スター・若松選手に投げ、その若松選手さえも打てなかったことから一軍に昇格しましたね。
あの細い身体、なんとなく不安そうな顔つき…。なのに、カーブで強打者を打ち取る姿にはシビれましたよ!
ケガさえなければ、通算100勝ぐらいはしていたでしょうね。
加藤博人投手とは懐かしいと思いコメします。
たしか、長崎のデーゲームの広島戦をテレビ朝日系で土曜か日曜TV中継していた記憶があります。
背番号は当時63だったかと。。。
広島の長内??長嶋??いずれかのバッターが避けたのにボールは真ん中のミットへという素晴らしいカーブでした。
確かに、映像はあまりないかも知れませんね。
当時は、ほとんどの試合をラジオで聴いていました。
先発で好調なら、まずカーブを打たれることはない。
四球かコントロールの乱れで球数が多いと細身の
スタミナ切れが心配でしたね。
あとは打線の援護が少なかったな~
> saboさんへ
見たことありませんか?本当に異質なカーブですし、異質な投球スタイルでしたよ。
> ユウさんへ
怪我から復帰してリリーフとして活躍した時代は140キロ中盤~後半を記録するストレートも投げ込んでいましたが、怪我前の先発時代はとんでもないカーブを投げていましたよ。おそらく松井秀喜との対決は怪我後の投球だと思いますので、私が記憶しているカーブとは違うものだと思います。
最後は近鉄に移籍しましたね。
> 久保田さんへ
信じられない変化のカーブでしたし、信じられないくらいカーブばかり投げていましたよね。バッティング投手としてキャンプに連れて行ったのに誰も打てなかったというエピソードは伝説ですよね。
> たけさんへ
私も広島との地方球場でのデーゲームがテレビ中継されていたのは覚えています。たけさんの記憶しているゲームとは違うかもしれませんが、3回くらいまで無失点で抑えていたのにその後広島打線に滅多打ちにあったゲームだと記憶しています。
動画見たいんですけどね…。
> パインさんへ
私も幼い頃はラジオ中継をよく聞いていました。
でも加藤投手のカーブはラジオでは伝わらない魅力がありますよね。
動画を見てみたいのですが…
時代ですね。地方だと巨人戦しか放送されていませんでした。加藤投手のカーブは、わかっていてもうてなかったみたいですね。
左投手でカーブなんですね。
左バッターは、頭に向かってきたボールがベース手前から、外角低めにワンバウンドする投球を打てなかった。
右打者にしたらクロスファイヤーで外角の高めのボールが、ベース手前で内角のベースにワンバウンドしてたんです。
> のんさんへ
そうですね。私も地方に住んでいたので、基本的には巨人戦くらいしか見られませんでした。
やはりとんでもないカーブだったんですね。
動画ありましたよ、1990年の動画ですので故障前の姿でしょうね。
9分40秒くらいからご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ncu58zkycMU
> ーさんへ
動画ありがとうございます。90年の開幕戦ですね。私が住んでいた地域ではこの試合はテレビ中継されましたが、放送時間の関係で最後のシーンは見られませんでした。そういえば加藤投手が押し出し四球を与えてしまった試合でしたね。確かに故障前の加藤投手ですね。