終盤粘ったが、最後は自滅。

ヤクルト3-4xDeNA(延長10回)

今日はおそらくDeNAの細かい采配ミスにも助けられる形で追いついたと思うのだが、最後はルーキが自滅してしまった。どんなゲームでもサヨナラ負けは堪える。

先発の石川は、いきなり桑原に先頭打者ホームランを浴びる立ち上がりとなるが、その後はしつこく喰らい付いて来るDeNA打線相手に根負けすることなく、丁寧な投球を続け、6回を被安打5(被本塁打1)与四死球1の2失点でまとめてみせた。かなり球数を投げさせられてしまった印象も残ったのだが、それでも崩れない辺りが石川の技術である。桑原のホームランと戸柱のタイムリー2ベースに関しては、甘い球を捉えられてしまったが、石川らしさは出せたのではないだろうか?及第点の投球である。

リリーフ陣は7回~杉浦ー石山ールーキと繋いだのだが、石山とルーキが失点してしまった。石山は現在最も安定した投球を披露してくれていたため、今日もそんなに心配はしていなかったのだが、これまでの登板に比べて明らかにストレートの伸びに欠けていたし、コントロールもばらついていた。2アウト後にやってはいけない四球も絡んだ中での失点ということで、残念な投球となってしまった。
逆にルーキは調子自体は良さそうだったのだが、回跨ぎとなった10回にセーフティバントで揺さぶられ、その後、ワイルドピッチとボークでランナーを三塁まで進められてしまい、最後は白崎にサードゴロの間に関根にサヨナラのホームインを許してしまった。梶谷が欠場し、ロペス、筒香も途中交代となっていたためDeNA打線は迫力を欠いていたのだが、ルーキが自滅してしまった。ボークに関しては、微妙な判定であり、少し可哀想な部分もあったのだが、ボールがキレているように見えただけにルーキにとってはもったいない投球となってしまった。
ルーキに回跨ぎをさせたことは、私自身は問題ないと感じている。リリーフ投手の負担はどうしても大きくなってしまうのだが、こういったゲームで負荷をかけるのであれば、ギルメットとの入れ替えも可能なルーキになるのは当然のことだと考える。2015年のロマン、オンドルセク、バーネットもそうだったのだが、助っ人外国人投手はどうしても他の日本人選手に比べて酷使されがちなになってしまう。これが助っ人外国人投手の宿命なのかもしれない。

打線は今日も湿りがちだったのだが、DeNA先発のウィーランドの投球も素晴らしかったため、今日は致し方なかったのかもしれない。ストレート、カーブ、チェンジアップがしっかりコントロールされており、簡単に得点出来る雰囲気はなかった。特にカーブと高目のストレートとのコンビネーションで鵜久森を手玉に取った投球は戸柱の配球含めて秀逸だった。縦のカーブと同じ軌道から高目のボールゾーンにストレートを投げ込むのだが、このストレートに手を出さされてしまっていた。ここにストレートと同じフォームから投げ込まれるチェンジアップを交えた投球は見事だった。
それでも4回のチャンスで中村がカーブに上手く反応して同点打を放ったシーンは中村の好調さを象徴する場面だったと思う。
ウィーランドは7回にピンチを招いたところで降板するのだが、個人的には8回までウィーランドを引っ張られた方が嫌だったため、この継投はヤクルト側にラッキーだったのではないだろうか?8回に三上、9回に山﨑康から1点ずつ奪い何とか延長戦に持ち込んでみせた。8回の山田ヒット、盗塁からのバレンティンのタイムリー、9回の中村四球、代走比屋根からの西浦バント、谷内ヒット、上田犠牲フライという攻撃は得点の仕方としては、良い形だったと思う。それでも勝てないのがもどかしいところなのだが…

P.S サヨナラの場面の関根の走塁は素晴らしかったですね。以前も関根の走塁を誉める記事を書いた記憶が何となくあるのだが、スタート、スピード、スライディングと100点のプレーをされてしまいましたね。
ちなみにラミレス監督の采配はDeNAファンにはどう映っているのでしょうね?名将になり得る雰囲気を感じることもあることはあるのですが、今日のゲームに関していえば8番にウィーランドを置いたり、2番に佐野を起用したり、継投でもパットンを延長まで温存したりと少し不可思議に感じる部分がありました。まあそれでも昨シーズンいきなり球団初のCSに導いている監督なので良い監督だとは思うのですが…

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コメント

  1. k より:

    私ならルーキの回跨ぎより原樹理を選択しますね、今年のルーキはコントロールも悪く精神面も不安定かなと感じてるので原樹を育てる意味でも厳しい場面で経験を積ませる方が正解だと思いますね。
    杉浦も連投と回跨ぎしなければ7回を任せられそうですし、ここに原樹理と石山を挟み最後は秋吉というのが理想ですね。(土肥を敗戦処理で村中を先発が崩れた時の起用)
    また打順は入れ替えてきましたが、この時期はこれでいいと思いますね。8月以降でこんなことやっていては終わってますが今は春先で試行錯誤しながら形を作っていけばいいと思います。ただ畠山は右方向に当たりが出てないし年齢的にもスタメンを再考した方がいいですね(ルーキを落としてグリーン使う時期かと)
    あと山田が盗塁して得点してたので足を使った攻撃は有効ですから山崎を起用して欲しいですね(今年は大量得点が望めないので)
    それと谷内は振れてるので、しばらくはスタメン起用でいいと思いますね。

  2. 井野ファン より:

    バレンティンに安打が出たのは明るい材料です。
    畠山は中日戦ではホームランも出てますが、体の開きが早いようなので、指導を受けながらそこを調整ですね。
    ルーキはギルメットと交代も考えた方がいいかな。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    原樹理の起用方法は多少考える必要がありますかね?接戦が続く中で登板間隔空いてしまいましたね。

    山田は打撃で結果を残せなくても足と守備でしっかりチームに貢献できる選手ですよね。

  4. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    バレンティンは本調子からは程遠いように見えますが、2日続けて結果が出たのでそろそろ調子を上げてくれますかね?

    ルーキとギルメットの見極めは難しそうですが、首脳陣でしっかり判断してもらいたいですね。

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