「卓球・アジア選手権」(15日、無錫)
女子シングルス決勝が行われ、平野美宇(エリートアカデミー)が世界ランク5位の陳夢(中国)を3-0(11-9、11-8、11-7)で下し、初優勝を飾った。日本勢の優勝は1996年の小山ちれ以来、21年ぶり。
(デイリースポーツ引用)
17歳の平野美宇がリオオリンピック代表落選の悔しさから大きく成長してみせた。10代のスポーツ選手が突然覚醒することはあるのだが、今回の平野の快挙は驚くべき出来事である。
リオオリンピックで中国の壁を痛いほど痛感させられたばかりである。当事の日本代表の布陣は、ベテランに差し掛かる経験豊富な福原にエースの石川、平野と同学年の伊藤とかなり強力な布陣で臨んだのだが、団体戦では中国と当たる前にドイツに敗れてしまい、個人戦では中国相手に力の差を見せ付けられてしまった。正直男子以上に中国との差は大きいのかな?と感じていたのだが、そんな中での今回の平野の快挙である。平野は年始の全日本選手権で石川を破って優勝しており、「かなり強くなった。」との評判は耳にしていたのだが、ここまでとは思わなかった。
今回のアジア選手権は、中国での大会ということで完全アウェイでのゲームだったと想像されるのだが、準々決勝で世界ランク1位の丁寧に勝利すると、準決勝では世界ランク2位の朱雨玲にも勝利し、決勝でも上記の陳夢を下して優勝してみせた。リオオリンピック後平野は卓球のスタイルを攻撃的なスタイルに変更したとのことだが、高速ラリーでも主導権を奪う場面が目立ち、このスタイル変更が大きな飛躍に繋がったのでは?と想像できる。世界ランク的に言えば大金星であることは間違いないのだが、スポーツニュースなどでハイライトを見ていると、大金星と言うよりは実力通りに勝利したようにも見えた。それ程平野が素晴らしい卓球を披露していたという事なのだろう。
しかしこれで卓球王国中国も更に平野を研究してレベルアップしてくることは間違いないだろう。この結果がまぐれではなかったということを世界選手権で証明してもらいたい。
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