似たもの同士の戦いはよもやの大敗。

ヤクルト1-9オリックス

ブキャナンも金子も調子はそれ程良くなかったと思うのだが、ヤクルト打線もオリックス打線も迫力に欠け、6回終了時までは1-2というスコアのゲームだった。ヤクルト同様オリックスのチーム状態もかなり深刻だと感じたのだが、7回裏にオリックス打線がラッキーなヒットも含まれていたが、一挙に繋がり、7点を追加し勝負を決めてみせた。このオリックス相手に3連敗というような事態は避けてもらいたい。

先発のブキャナンは、初回から細かい制球が定まらず、苦戦している様子が見られた。味方打線が初回に幸先良く先制点をプレゼントしてくれたのだが、その裏にピンチを招くとロメロのサードゴロの間に同点に追いつかれてしまう。2回以降もピンチの連続であり、3回には1アウト1,2塁の場面で小谷野にセンター前に運ばれてしまったのだが、坂口の好返球と中村の好守備で失点を防いでみせた。その後も毎回ヒットを許す投球となったのだが、5回までは、何とか1失点で粘ってみせた。しかし6回に2アウトから武田にタイムリーを浴び、勝ち越し点を許してしまった。6回で122球を投げ、被安打9与四死球3の2失点という数字が残った。正直オリックスだったからこそ2失点で済んだゲームだったと思う。全体的にボールが高めに浮いていたような印象があり、甘い球をきっちり捉えられてしまっていた。何とか粘っていただけに6回の失点は痛かった。

7回は近藤が掴まってしまったのだが、不運なヒットやバレンティンのまずい守備も重なった中での失点ということで近藤だけを責める訳にもいかないと感じた。今日1軍に登録された平井も打ち込まれてしまったのだが、とりあえず球速は出ていたため、徐々に調子は戻ってきていると感じた。
それにしてもロースコアの試合展開からこれだけゲームが崩れてしまうとは思わなかった。これが今のヤクルトの実力という事なのだろうか?

打線は初回に金子の立ち上がりを攻め、先頭の大引が2ベースで出塁すると続く坂口が初球の変化球をライト前に運び、先制点を上げる事に成功する。元オリックスコンビで初回に奪った先制点は、見事な速攻だった。しかし続く山田がサードゴロダブルプレーに倒れてしまうと、そこからは金子から得点を奪う事が出来なかった。冒頭にも書いた通り金子の調子自体はそこまで良くなかったようにも感じるのだが、今のヤクルト打線の状態からすると金子を打ち崩すことは難しかった。金子もヤクルト打線の状態を冷静に見極めながら状態が悪いなりに余裕を持って投げていたのではないだろうか?

今日のヤクルトのスタメンなのだが、1番大引、2番坂口、3番山田、4番雄平、5番バレンティン、6番大松、7番中村、8番武内、9番谷内と組んできた。DHに大松を使ったのだが、打線のメリハリに欠ける印象である。大引、坂口、中村、武内、谷内辺りは左右の違いはあるもののタイプ的には似たような選手が続き、相手バッテリーからすると投げやすく感じたのではないだろうか?長打のあるタイプの選手が少ないため、どんどんストライクを集められてしまった印象である。ロースコアの競り合いの中でもこういったピッチングをされてしまう事が問題なのではないだろうか?機動力を使えるメンバーでもないため、とにかく打たなければ点が取れない打線である。どちらかというと今日は、守り勝ちにいったのかな?という印象ではあるのだが、上手くいかなかった。明日は明日で大幅な入れ替えがあるのではないだろうか?

ちなみにオリックスもヤクルト同様どこかアクセントに欠ける打線に感じた。ロメロ、T-岡田の長打に気を付ければ大量失点はないのではないだろうか?明日は石川にのらりくらりと交わして行ってもらいたい。ある意味では今日の負けは織り込み済みである。明日と明後日しっかり勝ってもらいたい。今日の6回までのような展開に持ち込めばチャンスはあるはずである。

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コメント

  1. 井野ファン より:

    ブキャナンの登板曜日をエース級と当たりやすい火曜日からずらしてもらいたいと、前々から思いました。というのは、ブキャナンは今年の小川並にチームで安定した投手。だけど彼が投げる日は強い投手と当たるせいか、必然的に打線の援護が少なく、好投しても敗戦投手になるのが続き、不憫です。本当ならもっと勝てるはずです。

    交流戦中は雨で流れない限り火曜日固定だろうが、交流戦が終わったら日程も空くので、ブキャナンの登板曜日を考えてもらいたいです。個人的にはカードの真ん中の日がいい。小川、石川、ブキャナンが軸なので、ここで勝ちを拾いにいくようなローテを再編すべきです。

    まだ早いですが、ブキャナンは来年も残留するべきです。

  2. k より:

    リーグ戦も下位に沈むチームの弱さが目立った交流戦の開幕でしたね。
    ブキャナンは足に打球を当てながらも、痛さも見せずによく投げたと思いますね(もうエースですね)
    近藤はずっと良かったので、やられるときは止まらないのと近藤らしいので問題は次回どうなのかですね。
    打線は大松DHでしたが打線に関しては去年から機能してるとは思えない組み方なので期待はないですね、オリックスはケガ明けのロメロを急に上げてきて勝負に来てるのに、こちらの監督はグリーンや廣岡を上げずにリーグ戦同様なやり方では勝てませんよね。
    交流戦の予想を7勝と予想しましたが、何も変わらず弱いので5勝ですかね。
    先発投手が試合を作ってるのに、この打線の組み方では期待できないですけど、おそらく中日もヤクルトと同じで交流戦では勝てないので仲良く最下位争いを今シーズン終了まで続けていくんでしょうね。

  3. iraca より:

     ブキャナンに関しては本当によく投げてくれていると思います。初回の打球直撃の影響もあったように感じますが、それでも6回を2失点とQS達成は見事の一言です。早い回に追加点を取ってあげてほしいですね。
     近藤は責めたくないです。1点ビハインドでしたがギルメット・ルーキも今季は同じ状況で点差を広げられていたので、好投が続いていた近藤という選択肢は最善策だったはずです。不運なヒットもあったので、次は頑張ってもらいましょう。
     私は、近藤の後を託すのが平井で良かったのか疑問に思います。
    確かに平井の持っているポテンシャルは評価しています。星が入団する前は「平井には将来スワローズのクローザーになってほしい」と切に願っていました。今も星と2人で8回・9回を任せたいと思っているんですが、平井は開幕2戦目に投げた際の違和感で即降格。昨日が今季2試合目の復帰登板でした。昨年1軍に復帰して33試合には登板しましたが、怪我が長かったこともあり成長途中の投手であり、信頼を置くには少し早すぎたのではないかと考えます。出来れば、村中のように楽な場面で投げさせてあげたかったです。
     中村の配球にも注文を付けるなら、あのピンチでイケイケになっている相手に直球タイプの平井で真っ直ぐを要求するのは如何なものかと…。伊藤に狙われていたかもしれませんね。せめて変化球を先に…。それが歯車を狂わせたように感じました。

     次は打線に関してですが、私は3番・山田に賛成です。
    本人も「1番だと先発投手の球が見られない」等の発言があり「3番が良いです」と言っています。秋吉の時も本人の発言を重視しましたが、やはり中心選手にはやりやすい方が安定した成績をおさめてくれるという自論によるものです。
     しかし、1番・山田に関しても今の時期なら賛成できます。
    打線の弱さを露呈してしまうので難しいとは思いますが、調子が上がらない今だからこそ1番で多くの打席に立たせるという起用を推したいですね。成績は今も打っていないのだから気にすることはないと思っています。打てなくてもいいから、積極的に打ちに行く気持ちとボール球を見極める平常心を取り戻せる可能性はあるはずです。
     余談で信用されないことですが、兄が巨人ファンです。
    打撃不振の長野に対し「1軍にいらない」と言っていたので、「2軍に落として状態が上がるのを期待するか、駄目でも1番に入れて打席に多く立たせれば長野なら打ち出すでしょ」と私の自論を提案しました。これは5/20のDeNA戦で高橋監督が1番起用する1ヶ月ほど前、長野が絶不調だった頃の話です。今も絶好調ではないですが、明らかに状態は上向いています。山田に関しても当てはまる可能性は捨てきれません。
     それ以上に、起爆剤が出てこないですね。
    昨日は2軍で渡邉がライトを守っていたり、雄平が抹消となった事態に備えてのものかと勘繰りたくなります。走塁・守備重視の選手が1軍に多く、上田・比屋根・西浦・谷内(個人的には谷内にサードスタメンを勝ち取ってほしいのですが…)は打撃状態がキープできないという懸念はありますね。外野3人のレギュラーは、今年で33歳の同い年(ちなみに大引・今浪も33歳、川端30歳、ハタケ35歳)で故障歴も多く、おそらく2020年には1人がレギュラーに残っているかどうかだと思います。内野が守備重視なのは仕方ない面もありますが、スワローズの内野陣では宮本さんが引退して以来、安定しているとお世辞でも言えない選手ばかりです。それならば、1塁・3塁は若手にチャンスを与えても良いという自論を推したいです。もちろん、Aクラスが狙える位置にまだいるため可能性は低いですが…。1塁に廣岡・育成で頑張っている大村、3塁に奥村・渡邉と候補はいますよね、外野手よりは…。これに関しては、ドラフト自体に文句があるのでいずれにしておきます。

     今日は石川と東明ですか。
    うーん、石川は乱調パターンの可能性もあるので、ある程度の覚悟は必要かもしれないですよね。
     打線はつまらないの一言です。
    かなり語弊はありますが、「オッサンが故障して、チャンスをもらうのがオッサン。ハチャメチャにつまないです。あぁ、若手の野手が見たいな(笑)」

  4. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    下位に沈んでいる中でブキャナンをエース級の投手から避けることは得策ではない気がします。大型連勝が欲しいところですので…

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    オリックスも明らかに調子が悪く、投手陣も野手陣も駒不足に映るだけにそのオリックス相手に3連敗ということはないようにしてもらいたいですね。ここで3連敗を喫するようだとかなり厳しくなりますね。

  6. FIYS より:

    > iracaさんへ

    私も基本的には3番山田派です。打線のバランス的にも山田を3番に置かなければ迫力に欠けてしまうと感じています。しかしDH制のあるゲームに限っては、1番で起用し、チャンスメーカーとポイントゲッターの両面を担ってもらいたいと感じています。

    2軍に関しては、数年前よりは格段に将来を見通せるメンバーが出てきたと感じています。廣岡、渡邉、奥村と楽しみな素材です。「おっさんが故障して、チャンスをもらうのがおっさん。」というのは他の方からもコメントいただいた記憶があります。本格的夏を迎える前に上記の3人の内1人くらいは1軍昇格のチャンスがありますかね?

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