山中好投。バレンティン満塁弾。でも逆転負け。

ヤクルト5-6x広島(延長10回)

昨日の小川の好投、山田の満塁弾に続き、今日は山中が好投、バレンティンに満塁弾が飛び出し、久々にマツダスタジアムでの連勝が見えていたのだが、8回に石山が丸、松山に2ランホームランを浴びてしまい、追いつかれると最後はルーキがエルドレッドにサヨナラタイムリー2ベースを浴びてしまった。
元々の実力差とペナントレースに対するモチベーションの差が表れたゲームだったのではないだろうか?

山中は今日勝っていれば自身3連勝という事で一気に勝ち運が巡ってきたのかな?とも思ったのだが、結局リリーフ投手陣が踏ん張りきれず、勝ち星は消えてしまった。それでも投球内容自体は良かったのではないだろうか?元々マツダスタジアムとの相性も良かった山中なのだが、今日はいつも通り、基本はフライアウトを積み重ねる投球スタイルだったのだが、低目のシンカー気味のボールで欲しいときに内野ゴロを打たせる事も出来ていた。松山に先制のソロホームランは浴びてしまったものの6回を被安打4(被本塁打1)与四死球2の1失点という数字は先発投手として十分合格点を与えられるものである。特に広島相手にビジターのマツダスタジアムでこれだけの投球が出来たことが立派である。それだけに勝ち星が欲しかったのだが…

リリーフ陣は、4点のリードという場面で松岡ー石山と繋いだのだが、8回に石山が掴まってしまった。ハイライト映像を見た限り石山の調子が特別悪いようには感じなかったのだが、それでも広島打線にあっさり捉えられてしまった。この辺りがモチベーションの差なのかな?と感じる部分である。マツダスタジアムは広島ファンの赤一色で染められており、その雰囲気にどうしても飲まれてしまう部分があるし、広島はホームという利点を活かして相手チームを飲み込んでくる。8回は1番田中からの好打順と言う事で気を付けなければならないイニングではあったのだが、その田中を打ち取り、このまますんなり行くかな?とも思ったのだが、そこは首位広島打線である。菊池のヒットから丸の2ランで2点差、鈴木のヒットの後、松山の2ランで同点とあっという間に4点のリードを吐き出してしまった。
この場面に関しては、石山ー中村のバッテリーを責めるというよりは、強力広島打線を称えるほかないように感じる。こういった攻撃が出来るからこそセリーグの首位を独走しているのだと思う。本当に打線が「打線」として機能しているチームである。
それでも敢えて石山に苦言を呈するのであれば、やはり4点のリードをもらった中で投げているのだから大怪我をしないような投球をしてもらいたかった気持ちはある。確かに断トツの最下位に沈むチームであるのだが、それでも勝ちパターンの継投を任されている投手なのだからこれだけあっさり4点を失ってしまうということは、今後の課題である。先日も書いたばかりなのだが、リリーフ投手に求められるのはコンスタントさである。

こうなると流れを引き戻すのは容易ではない。近藤が8回、9回を何とか無失点で凌いだものの、10回に登板したルーキが踏ん張りきれず、最後はエルドレッドにサヨナラ打を浴びてしまった。8回の4失点でほぼ詰んでいたかな?という印象のゲームである。

打線は昨日に続いて序盤は毎回ランナーを出しながらも得点出来ない状況が続いていたが、5回に主砲の一振りで試合をひっくり返してみせた。2つの四球も絡んで2アウト満塁とするとバレンティンが初球のストレートを捉えてみせた。打球はライトポールを直撃する満塁ホームランとなった。バレンティンのホームランは試合の大勢が決まった中で放つ事も多い印象なのだが、今日の一発は主砲らしい仕事だった。完全に岡田のストレートに振り遅れているような打球にも感じたのだが、バットの芯で捉えており、ライナーでライトポールを直撃した。ある意味バレンティンらしいパワーが伝わってくるようなホームランだった。
7回には奥村、坂口のヒットでチャンスを作ると山崎のスクイズで追加点を上げ、試合を優位に進めたのだが、今の広島とヤクルトのチーム状況を考えると4点のリードではまだセーフティリードとはいかなかった。真中監督はどうしてももう1点が欲しかったがためにスクイズを選択し、山崎も見事に仕事をしてくれたのだが、終わってみればこのゲームマネジメント自体が失敗に終わってしまった。上手くいかないものである。

今日はとにかく山中に勝ちを付けたかった。いい投球だったし、打席でもしっかりバントを決めてみせた。年齢的にはそろそろベテランと呼ばれるような年齢に差し掛かり始めているのだが、打席で自分の仕事が出来るようになってきているのはプラスポイントである。この辺りのスキルをしっかり身に付けようとする姿勢は若手投手陣のお手本になるのではないだろうか?

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コメント

  1. トムモリー より:

    この三連戦は三連勝しててもおかしくない内容でした。
    それでも負け越すのはモチベーションの差ですね(T ^ T)
    でも実力がゲーム差ほど離れてない事が分かりました(^^)

    最後まで応援するぞ!
    Go!Go!Swallows!

  2. k より:

    まず山中はマツダスタジアムでは相性いいですね、山中はマツダ中心のローテでいいと思いますけどね。
    この試合に限っての作戦は良かったですね、藤井や山田に序盤から走らせて何かやるぞという雰囲気はありましたよね
    (藤井は失敗しましたが)バントもスクイズも作戦としてはビジターでの戦い方では満点だと思いますし今のメンバーならこういう野球をやって負けたら仕方ないので続けて欲しいですね。
    石山が打たれましたが変えるのなら三連打された松山のところでしたけど現状のリリーフ陣では誰が投げても一緒かもしれませんね、防御率二点前後のリリーバーがいないので終盤では誰かが失点する計算になりますからね。秋吉が下で投げ始めましたが防御率二点前半のリリーフが必要なので来季の為にも試して欲しいんですよね、うまくいけば自信に繋りますしね(風張・土肥・中尾・中島あたり勝ちゲームで使って欲しいんですよね)
    次は神宮六連戦ですね、普通は最下位でもどこか勝てる月があるのですがヤクルトは全くないんですよね、夏休みも最後だし死ぬ気で勝ち越しを目指して欲しいですね。

  3. sabo より:

    うーむ。結局ルーキでサヨナラされてるのは少しガッカリだ。もうちっと粘れれば良かったがこれがモチベーションの違いですね

    2軍で秋吉が投げてるのが良いニュースです

  4. FIYS より:

    > トムモリーさんへ

    そうですね。終わってみれば善戦した3連戦でしたね。

    前向きなコメントありがとうございます。私も応援し続けます。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    今のメンバーに合った采配というのは大切ですよね。

    神宮6連戦何としても勝ちこしてもらいたいですね。

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    秋吉の実戦復帰が思った以上に早くて驚いています。もっと長期化するかな?と思っていたので…でもまだ第一歩ですからね。焦らずに戻ってきてもらいたいですね。

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