過去記事はこちらから→「2017ヤクルトのドラフト(1)」、「2017年もドラフト関連のコメントを募集します。」
皆さんからドラフト関連のコメントを頂き、ありがとうございます。今日は皆さんから頂いたコメントも参考にしつつ記事を書いてみたいと思います。今日のテーマは主に2つ。①清宮を外した際の外れ1位の選択肢。②スラッガー候補の獲得。この2点で書いていきたいと思う。
まずは①清宮を外した際の外れ1位の選択肢についてである。清宮に入札する事を前提で記事を書かせてもらうのだが、この外れ1位の選択は非常に難しいものになりそうである。個人的には今年のドラフトは「野手中心」で行ってもらいたい気持ちがあるため、出来れば野手の獲得を模索してもらいたいのだが、そう簡単に獲得出来るものではないと感じる。
清宮以外で野手のドラ1候補となると長距離砲の安田(履正社)、スーパー捕手の中村(広陵)、野球小僧増田(横浜)、総合力の高い遊撃手宮本(奈良学園大)辺りではないかと感じる。この中で中村はすでに広島辺りが1位入札を考えているとの報道もあり、外れ1位では残っていない可能性が高いし、そもそもヤクルトの補強ポイントと合致してこない部分がある選手だと感じる。安田に関しても清宮と同タイプの長距離砲と言う事もあり、清宮への入札を避けて安田入札に踏み切る球団があってもおかしくないと感じているため外れ1位で残っている可能性は薄いかもしれない。
そうなると残るのは増田と宮本なのだが、宮本は守備が良いため個人的には狙っても良いかな?という気持ちもあるのだが、奥村、廣岡、渡邉という若手が育ってきている事を考えると補強ポイントに合致しているとは言い切れない(もちろんこれらの若手に刺激を与えるために指名するという方向性もなくはないのだが…)。
そうなると残るは増田である。しかしこの増田1位評価というのは少し過大評価と感じている人も多いのではないだろうか?ヤクルトは2位指名がロッテに次ぐ2番目のため、場合によってはこの増田が残っている可能性がある。14番目の男として増田を指名するチャンスもありそうである。しかし個人的には増田の評価は高く、アスリート型の外野手はヤクルトの補強ポイントとも合致してくるため、もし外れ1位で増田に向かったとしてもケチを付ける気にはなれない。私の理想は、「マッツーさん」のコメントと同様に1位清宮、2位増田なのだが、清宮を外してしまった場合には増田を繰り上げて1位で指名しても良いのではないかと感じている。
しかしあくまでも2位で増田を狙うのであれば、1位指名は投手の獲得に切り替えるのも「あり」ではないだろうか?個人的に好きなのは田嶋(JR東日本)、東(立命館大)の今ドラフトの即戦力サウスポー2トップ、もしくはしなやかなフォームから素晴らしいボールを投げ込む石川(青藍泰斗)辺りなのだが、昨年のドラフトで寺島、星、梅野というがっちり系の投手を多く指名した事を考えると鈴木博(ヤマハ)、近藤(岡山商科大)、馬場(仙台大)辺りの指名もあるだろうか?
清宮の外れ1位でどのような選択をするかで2位以降の指名にも影響が出てきそうである。個人的には繰り上げて増田の指名では悪くはないかな?と感じているのだが、皆さんはどのように感じますか?昨年の寺島のように情報戦を制して清宮を回避して安田入札という手もなくはないのだが…少し逃げ腰に感じてしまう部分もある。
続いて②のスラッガー候補の獲得についてである。これに関しても清宮を獲得できればそれに越したことはないのだが、複数球団が清宮入札を検討している中で当たりくじを引ける確率はそう高いものではない。その際に生粋のスラッガー候補の獲得に向かってもらいたい気持ちがあるのも事実である。
ヤクルトはここ10年打撃に特徴のあるスラッガー候補の獲得はほとんど行ってきていない。強いて言えば2009年の松井淳、2010年の又野、2014年の原泉、2015年の廣岡辺りだろうか?(山田、川上はどちらかというと三拍子揃ったアスリートタイプかな?と感じたため名前を入れませんでした。)
このうち又野、原泉は1軍での戦力にならないまま早い段階で戦力外となってしまった。松井淳もレギュラーを確保するには至らず、この手のタイプの育成の難しさを感じる結果となっている。廣岡に飛び出す気配はあるのだが、畠山がベテランの年齢となり、成績が下降気味であり、バレンティンも大きな上積みは期待できない状況である。そうなると和製大砲は1,2枚戦力に加えたい所である。
まだプロ志望届けが出揃っていないため何とも言えない部分もあるのだが、清宮以外の候補としては、先程から名前を出している安田、この秋にホームランを量産している岩見(慶応大)、波は大きく粗さも目立つが個人的に推している笠松(立大)、九州のベーブ・ルースと称された村上(九州学院)、サイズがあってアベレージも残せる丸子(JR東日本)、調子を落としているようだ長打力に定評のある谷田(JX-ENEOS)辺りが候補に上がって来るだろうか?
安田以外は3位以降の指名になる可能性が高いのかな?と感じていたのだが、岩見については5試合連続ホームランで一気に評価を高めてきている印象である。清宮を獲得出来なかった場合にはここに名前を挙げた選手でなくても良いのだが、スラッガー候補を1枚は指名したいところではないだろうか?個人的には岩見、丸子、谷田に関しては、1年目から2軍で今シーズンの原泉の成績は確実に上回れるという確証がある中で獲得に向かってもらいたいと感じている(笠松については、サードが守れる事と伸びシロがあるように感じるため、即戦力というよりは2~3年後の戦力として考えたい。)。
もちろん無理にスラッガータイプを獲得する必要はないと感じる。山田のようにアスリートタイプが30本以上のホームランを放てる打者に成長する事もある。しかし原泉を戦力外にしたことで日本人の若い長距離砲が枯渇気味なのも間違いないだろう。そうなるとやはりスラッガータイプの選手は魅力的に映ってくるのは確かである。この手のタイプの選手の獲得はあるのだろうか?
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コメント
広島の田中選手の弟がヤクルトのドラフト候補にあがってる
という記事をみましたがどうなんでしょうか。
原泉選手はもう一年くらい待ってもよかったように思いますが
そんなに素質がなかったんでしょうか。
昔のヤクルトはくじ引きに強かったのに由規以来10年近く外しまくってるので競合での獲得は期待できませんよね。
フロントもそんなに清宮が欲しければ社長自らクジを引けばいいと思いますね(ここ最近は監督がやって外してますからね)
それと和製大砲の素材をプロでの活躍を予見するのは難しいですよね、一軍の変化球はアマチュアと違いますからね。
今なら旬な慶大の岩見になると思うのですが、ドラフト二位では岩見は取れないと思うので外れでいくのもありかもですね。
あと問題はウェーバーなので二位を誰にするかが大きいですね、過去優先されたのに風張や西浦と期待外れに終わってますから重要な指名になりますね(育てる意味で高校生にいって欲しいですけど)。
まあ花咲徳栄の西川をYouTubeで視てよ!
今ドラフト外野手の中で一番だと思うよ。
自分は安田より上と思っている。
スワローズは投打とも左不足だし(現代野球のセオリーの逆行っている)。
岩見はお薦め出来ない、慶応大学だからハングリーじゃない
> hさんへ
田中俊太は、兄広輔に比べて実績面で劣るかな?という感じですが、狙っても良い選手に感じます。
原泉は私ももう1年見ても良かったかな?と感じています。
> kさんへ
そうですね。昔はくじ運が強いイメージだったんですけどね…
岩見は飛ばす能力という意味では素晴らしいものを持っていますよね。しかしファーストが出来ないとなるとセリーグでは少し厳しいですかね?
> でぶちゃんさんへ
コメント返し出来なくてすみません。
西川は甲子園に出ているのでチェック済みですよ!
バッティングに関しては、センスの塊のような選手ですよね。先輩の愛斗も2軍で結果を残していますからね。楽しみな素材ではありますよね。
高校生野手の人気が高いようですね。
茂木や源田、京田など一人でチームの雰囲気を変えてしまう
即戦力野手の存在も大きいと思うので、清宮を外したあとは
岩見あたりでもいいのかなと見ています。
フェニックスでは、渡辺が外野を守らされたりしているので、
外野手は二人以上必要ですね。
花咲徳栄も横浜もヤクルトよりは鍛えられている印象なので、
早く戦力になってくれる気がしますね。
田中弟については谷内、西浦と本職でないショートの起用で
うまくいっていないので、ちょっと心配があります。
大引の後継と云う事を考えると、似たような選手が並ぶのは
いただけませんね。
もしこれが可能ならば安田よりも余程良いと思います。どうしてもやはり肩の不安が心配です。ですから早い段階でサードを特訓して、二軍でしっかり下積みをすれば、川端を超える選手になると思います。
地味ですけど川端は、走塁がもの凄く上手いのですよね。そういう選手を目指したらどうでしようか。
スラッガーは外国人選手で何とかなります。和製大砲が居れば外国人枠を使わなくて良いメリットがあるものの、それじゃ外国人はどこに使うのか、といった疑問が生じます。パリーグでしたらDHがありますが、セリーグではバッテリーを除く7つのポジションのうち、2つ守備を犠牲にしなくてはいけなくなるということです。
今年の広島を例にすれば良いと思いますが、やはり基本は守りです。しっかり守れる選手を揃えたうえで、あとは打者と走者が連携して攻撃する。広島の選手が打てるのは、打てる選手を揃えたからではなく、チームとして攻撃力を高めることを、常に心掛けたからではないでしょうか。
ですから私は、スラッガーに拘る必要はないと思います。
中村はヤクルトの補強ポイントには合いませんが、一方で高卒捕手という最も育つのに時間のかかる所から、再建を始めるというのは悪くないと思っています。極端な話一やり直しするくらいの気持ちで、5年以上も先を見据えるのです。
そういう意味では村上が捕手として使えるなら、村上でも悪くないと思います。大柄な割に動きが機敏なところも感じますし。ただ相当な我慢が必要です。打てるからと安易に他のポジションにコンヴァートさせない我慢が。
スラッガーへのコンヴァートはいつでもできます。ですから打線に村上が加われば優勝できる、といった状況になるまで、捕手で勝負させるのであれば、村上の指名は大いに意味があると思います。
> パインさんへ
茂木、源田、京田はルーキーイヤーから素晴らしい活躍ぶりでしたよね。
アスリート型の外野手の指名はあっても良いですよね。
> trefoglinefanさんへ
西川はやはり怪我の状況が気になりますよね。
> trefoglinefanさんへ
私も好きなタイプは大砲タイプよりもアスリートタイプです。しかし可能であればチームに1,2枚日本人の長距離砲がいるとチームは活性化するかな?とも考えています。
> trefoglinefanさんへ
私の中では、中村は強肩とフットワークの良さがあるのであくまでも捕手として起用してもらいたいと感じています。
村上は捕手として甲子園に出ていないので、チェックをしていないのですが、印象としては、打撃を伸ばしてもらいたいと感じています。なのでコンバートして打撃を活かす道もありかな?と感じています。
しかしネットや専門誌の情報だと村上の捕手としての評価も高いですよね。
捕手経験がない割に動けていますから、経験を積めば中村将以上の大捕手になる可能性を感じます。体重の割にかなりの俊足なのを見ると、身体能力は相当なものではないでしょうか。阿部のような捕手が居れば、それだけでチーム編成が将来的に楽になります。
中村悠はそろそろFAの年を迎えますし、もし村上が獲得できれば西田をそろそろ見切るのもひとつの方法ではないでしょうか。西田のキャッチングでは通年捕手は無理でしょう。もっとも一三塁手としての打力が、西田に求められることになっていきますが。
> trefoglinefanさんへ
打撃に特徴のある高卒捕手がそのまま育ったパターンは少ないのは気になりますね。城島健司くらいですかね?
お久しぶりです、とうとうドラフトの時期がやってきましたね。
スワローズはシーズン96敗という屈辱的な1年を過ごしました。
そして小川前監督の再登板も決まり、宮本慎也氏のHC就任も発表されたことは将来を見据えた人事とも言えます。球団幹部には「彼にはチーム愛がない」といった失言をしている方もおられるようですが、私はスワローズのチーム愛を「球団が選手、監督・コーチ陣、裏方スタッフを家族のように思い、どんな状況でもファンの声援が暖かいこと」だと思っています。それをベンチに持ち込む必要はなく、宮本さんの野球に対する姿勢が厳しいのは別問題だと考えます。どちらかと言えば、「宮本さんの厳しさこそスワローズに必要な本当のチーム愛」なはずです。
さて、私は投手中心ドラフトの影響が今季の成績に繋がったと訴えていましたが、清宮選手の1位入札は可もなく不可もなくといった印象です。
確かに神宮を満員にすることが期待される清宮選手は魅力的ですが、ポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦することを踏まえると「いらない」とも言えます。上手く育ったとして25~6歳で出ていかれてしまえば、また育てなくてはいけません。管理人さんが仰っていたように「なかなか育たないスラッガー」をです。中・長期的な常勝チームの構築には当てはまらないと考えます。
しかし、だからといって「外国人に頼る」のも愚かです。
2015年の優勝も7・8・9回を外国人に頼り、中継ぎ陣の強化は停滞しました。今年もハタケと競わせる意味もありグリーンを獲得しましたが、自身の好機にケガを繰り返す醜態でした。怪我人が増えると1発が期待できるのがココと山田のみ、そして山田が大不振(WBCの影響は責めません)。ココに関しては「勝てるチームでやりたい」と移籍も示唆しており、日本人スラッガーは必要だと思います。私の希望は「外国人に頼らない日本人だけでも戦えるチーム」です。それには、やはりドラフト会議で上手い指名が出来るかに限ります。
私は、1位に即戦力の田嶋(JR東日本)・東(立命館大)か履正社の系譜で安田、大学屈指のスラッガー・岩見(慶応大)、最速155キロを誇る馬場(仙台大)、社会人で三拍子揃った鬼肩・藤岡(トヨタ自動車)あたりで2位までに誰か欲しいです。本当に候補が少なく、スワローズの2位-つまりは14番目までの指名で今年のドラフトは決まると思っていいです。3位は35番目なので、高校生・大学生の素材型か社会人の戦力になりうる選手(投手・野手問わず)が対象になるはずです。そう考えた時、余計に清宮選手はいらなく思えます。
> iracaさんへ
宮本の厳しさがチームにとってプラスに働くと良いですよね。
ドラフトはどうなりますかね?田嶋、東、安田、岩見、馬場(仙台大)、藤岡の指名もあり得なくはないですよね。
1位安田2位増田がいいと思います
3位以下で岡田か西浦どっちかを獲得
投手は左を1枚は指名してほしいな
あと下位や育成で一芸に秀でてる
(足が速い、投球フォームが独特等)
選手を獲得して磨いてほしいな
外人もドラフト関係ないけど育成してほしい
そうですね、私が名前を挙げた選手をスワローズが指名する可能性も残っています。
清宮選手の交渉権を獲得した場合、2位では即戦力投手を狙うべきでしょう。球団は育成を打ち出していますが、そんなの当たり前ですからね。わざわざ会見で言うことではないはずです。今まで「投手中心ドラフト」だったために投手・野手のバランスが崩れてしまいました。それを今年のドラフトだけで立て直すのは無理です。やはりバランスの良い指名をしなければいけないと考えます。投手・野手のバランス、年齢層のバランス、左右のバランス、色々なバランスを踏まえた上でドラフト会議に臨むべきです。そして毎年続けるべきです。
1位 清宮(高)
2位 先発ローテ争いに負けても終盤を任せられる投手(大・社)
3位 1年目から外野の争いに入れる外野手(大・社)
4位 社会人で伸びた、雑草魂の塊のような投手(社)
5位 素材型の高校生投手
6位 素材型の内野手(高・大)
7位 素材型で一発の期待を秘めた高校生外野手
といったような一例も有りではないでしょうか?
仮に清宮選手を外した場合、
1位 ×清宮
1位 先発ローテに入れる投手(大・社)
2位 遊撃手のレギュラー争いに終止符を打てる内野手(大・社)
3位 先発・中継ぎのどちらにも入れる大学生投手
4位 アスリート型の右打ち外野手(大・社)
5位 将来の先発ローテに入る力を秘めた高校生投手
6位 長打力は誰にも負けないパワーのある素材型内野手
というのも良いと思いますが、スワローズの指名する特徴は下位で捕手の指名が頻繁にある点です。まぁ良いんですが、外野手とかユーティリティで凌いでいるポジションは指名してほしいと思います。
> ヤクルトくんさんへ
一芸でもプロで飯を食える武器を持った選手はその後一気に伸びる可能性はありますよね。
外国人の育成という考え方も面白いですね。
> iracaさんへ
1位で誰が獲得できるかによって2位以降の指名は変化するでしょうね。そういう意味でも読みづらいドラフトになりそうですね。
本当にしっかり予想するのであれば、iracaさんのように少なくとも2パターン予想する必要があるでしょうね。
山崎、奥村、廣岡が一軍に上がったら、育成枠は上記2名だけだ、あとはせいぜい山川が残るだけといった状況です。優勝した2015年からそれ程メンバーが変わった訳でなく、坂口や上記3人が加わったのに勝てないのは、戦力不足だけではないでしょう。それを改善しない限り、即戦力野手を獲得したところで、チーム力が上がる訳ないと思います。
ですから一軍野手は現状で我慢をし、寂しい二軍の活性化を考えなくてはいけないのではないでしょうか。
> ttrefoglinefanさんへ
私も2軍の活性化は大事な事だと思っています。若手選手の育成は資金力に劣る球団は力を入れたいですよね。