2017年ドラフト即戦力予想答え合わせ（セリーグ編）

新人王も発表されたため、昨年末に記事にしていたドラフト即戦力予想の答え合わせをしてみたい。まずはセリーグから…
過去記事はこちらから→「2017年ドラフト即戦力予想」

投手

DeNA2位　水野　滉也　東海大北海道　1試合0勝1敗０S　4回２／３　防御率５．７９

中日１位　柳　裕也　明大　１１試合１勝４敗０S　５０回１／３　防御率４．４７

新人王候補として名前を挙げた水野はキャンプ中から右肩痛を発症してしまい、結局１試合のみの登板でルーキーイヤーを終えてしまった。来季は育成契約という事で右肩の状態は決して良い状態とは言えないようだ。右肩の状態さえ戻ってくれば１軍でもやれるだけのボールは持っていると思う。オリックスの近藤がルーキーイヤーの右肩痛から復帰し、２年目にはある程度の数字を残しているだけに水野ももう一度しっかりと身体を作り直して、１軍の舞台に戻ってきてもらいたい。

柳も大学レベルで言えばまとまりがあり、縦カーブという特徴のある変化球も持っているだけにもう少し数字を残せるかな？と思ったのだが、水野同様コンディショニングに苦しんだ部分もあり、思ったように数字を伸ばす事が出来なかった。しかし投げられさえすればある程度まとめられる力があることは証明出来たのではないだろうか？水野同様コンディショニングを整えて来シーズンを迎えてもらいたい。

セリーグの投手ではDeNAのドラ１濱口の快投が目立った。ルーキーイヤーから１０勝を上げ、日本シリーズでもあわやノーヒットノーランの素晴らしい投球を披露してくれた。正直先発としてこれだけやるとは思っても見なかっただけに驚いた。特にボールがキレている日はストレートとチェンジアップ、フォークで打者のタイミングをギタギタに崩してみせた。予想以上に素晴らしい投手だった。
その他では後半戦に先発として活躍した巨人のドラ２畠、リリーフ、先発と苦しい台所事情で奮闘したヤクルトのドラ２星、勝ち星には恵まれなかったが、首脳陣からの期待の高さを感じさせた阪神のドラ２小野辺りがある程度の数字を残してみせた。

野手

中日２位　京田　陽太　日大　１４１試合　５６４打数１４９安打　３６打点　４本塁打　２３盗塁　打率.２６４

巨人１位　吉川　尚輝　中京学院大　５試合　１１打数３安打　０打点　０本塁打　１盗塁　打率.２７３

京田はいきなり遊撃手のポジションを獲得し、球団の新人記録となる１４９本のヒットを放ち、新人王も獲得してみせた。お見事な数字である。評判通りの堅実な守備とスピード感溢れる走塁が印象的だったのだが、想像以上にバッティングでも数字を残したのが意外だった。バッティングに関しては、まだまだ伸びシロがあるように感じる。素人考えではあるのだが、おそらく今後少しずつ打撃フォームから無駄な動きがなくなってくるのではないだろうか？打率も長打力もますます伸びて行く可能性が高いと感じる。印象以上に盗塁死が多いのだが、この辺りも来シーズン以降修正を図るのではないだろうか？ルーキーらしい積極的な仕掛けが印象に残った。

吉川はプロの壁にぶち当たり、大学時代に比べられていた京田に差を付けられてしまった。それでもスピード感の溢れる守備、走塁は魅力的であり、来シーズン一気にレギュラーの座を狙う事も可能な選手であると感じる。どこか球界の盟主として元気を失っている巨人に活を入れるようなプレーを見せてもらいたい。

その他では、阪神のドラ１大山が金本監督に使われながら徐々にプロのボールにアジャスト出来るようになり、想像以上の数字を残した事と、DeNAの高卒ルーキー細川がシーズン最終盤、CSで思い切りの良いバッティングを披露してくれたのが印象に残った。

京田に関しては良い選手だとは思っていたが、即戦力予想に名前を挙げたのは、どちらかと言うと中日のチーム事情を勘案しての事だった。これだけの数字を残すとは思ってもみなかった。それにしてもスピード感溢れる走塁は魅力的である。スタイルが良いこともあり、非常にグラウンドで栄える選手である。見事な活躍ぶりだった。　


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