ヤクルト７ｘ－６中日（延長１０回）
４時間４０分の総力戦は激闘となった。本当に色々なことがあったゲームだったのだが、最後は石山が９回、１０回とよく抑え、代打荒木が勝負強さを発揮してくれた。長いゲームだったのだが、時間がないので簡単にまとめたい。
先発の由規は、前回に続いて良い投球を披露してくれた。ストレートの球速はだいぶ抑え気味だったのだが、前回に比べて１人の打者を打ち取るのに掛ける球数が少なく、いいペースで５回まで０を並べてみせた。しかし球数が７０球を超えた６回に限界が来てしまった。球威が落ち、コントロールも乱れはじめ、福田にタイムリー２ベースを浴びてしまった。その後代わった中尾も失点してしまったため、結局５回１／３で３失点という数字が残ってしまった。敢えて厳しい言葉をかけさせてもらうと、先発ローテでやっていくには、これでは物足りないのである。今年の由規には先発ローテで安定して投げられる状況を作ってもらいたいのである。球数が７０球程度でへばってしまったり、イニングによって波があるようでは、「完全復活」という言葉は使えない。そこまでの要求を現在の由規に求めるのは酷であることは重々承知の上ではあるのだが、それでも今のままでは先発としては相当物足りないのは確かである。これからの野球人生をより充実したものにするためにはもう１段階２段階ステップアップすることが求められる。
リリーフ陣は、近藤が微妙な押し出し死球判定も絡む中で３点を勝ち越されてしまい、万事休すかと思ったのだが、その後山田哲、バレンティンのホームランで追いつき、その後は中澤ー秋吉ー石山のリレーで粘ってみせた。今日は何と言っても石山である。リリーフ陣のリーダー的存在を担う立場になってきているのだが、今日は２イニングを気迫十分の投球で投げ切り、荒木のサヨナラヒットに繋げてみせた。ルーキーイヤーの頃からリリーフ時に見せる気迫のこもった投球は印象に残っているのだが、ここ数試合の登板時もかなりの気迫で投げ込んでいることが伺える。「石山ってこういう感じだったなあ。」と思い出すような投球内容だった。
打線は昨日のゲームで守備でミスを犯してしまった山田哲、バレンティンの２人が主軸らしい働きを見せてくれた。１番に入った山田哲は、初回に先制点につながる四球を選ぶと７回には反撃の狼煙を上げる飛距離充分の一発を放ってみせた。今シーズンここまで好投してきた岩瀬からの一発は球場の雰囲気を変える一発となった。そしてバレンティンは、初回のチャンスで青木がダブルプレーに倒れ、１点で終了かな？という場面でのホームランと７回に同点に追いつく２ランホームランを放ってみせた。２人ともども昨日ミスをバットで取り返してくれた。バレンティンは１０回にも先頭打者として四球を選び、サヨナラ勝ちの御膳立てをしてくれた。今日のプレーはチームに貢献するものだったと感じる。
最後に荒木である。プロ入り後山あり谷ありの野球人生を歩み、様々な経験を積んできた選手なのだが、ここ数年でバットで貢献できる選手になってきている。昨シーズンもサヨナラ満塁ホームランがあったのだが、１打席の集中力は若い頃に比べて格段に高まってきているのではないだろうか？詰まった打球であったが、あの場面は結果が全てである。苦しいチーム状況を救う一打となった。
今日はとにかく勝てて良かった。試合内容自体は褒められた内容ではないのだが、山田哲、バレンティンに当たりが出始めているため、今後この２人の出塁率は上がってくるはずである。そうなると得点力もアップする可能性が高い。この２人の出塁を活かした戦い方が出来るだろうか？首脳陣の腕の見せ所である。投手陣が壊滅的な状態であるため１点を守りきる野球から１点でも多く得点を奪う野球に切り替える必要はありそうである。
P．S 近藤が亀澤に押し出し死球を与えてしまった場面は、非常に分かり辛かったですね。リクエスト制度はストライクボールの判定は対象外となっているため、小川監督が行ったリクエストは「ファールか否か」という部分でのリクエストだったということなのでしょうか？リプレー検証すれば亀澤がスイングしていたことは明らかだったと思うのですが、ルール上審判団もそういう判定は下せないということなのでしょうか？「死球」という判定が下された後のヤクルトベンチが明らかに不満気なリアクションをしていたことが、どうも引っ掛かるんですよね。明らかにバットには当たっていませんでしたからね。小川監督はどういった意図でリクエストの要求をしたのか？審判団はどう解釈したのか？説明含めて改善の余地があることを感じさせる場面となりましたね。
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４時間４０分の総力戦…勝って良かった(* ´ ▽ ` *)
2018試合結果
コメント
連敗が止まりましたが内容はチャンスの多さの割りには得点が取れないのと相変わらずのエラーと四球からのビッグイニングを与えてしまって、よく勝ったなと印象良くですよ（中澤が流れを止めた感じで投球内容も良かったですね）。
由規は立ち上がりとスタミナに課題を残してますが少しずつ制球は良くなってるので今のヤクルト先発陣ではまともな部類ですかね（ツーシームかチェンジアップを投げてるように見えるんですよね）由規は次がどこで投げるか気になりますのでローテを再編成して欲しいですね、ハフと原を週末のデーゲームで見たいてすね。
あと山田・バレンティンの状態が上がってホームランで点を取れてるので前向きにはなれますけど川端・青木が打たないと打線は繋がらないですね（どこまで我慢するのかですが、終盤の川端のバント処理でセカンドへのワンバウンド送球はプロではないですね恥ずかしいプレーです）。
最後に亀澤のハーフスイングは映像みたら振ってるので三振ですね（三塁塁審の誤審でしょう）、ただストライク判定はリクエスト対象外なので抗議したけど無駄たったということですね。今日は他にもライナーかショートバウンドでの併殺とか怪しい判定があったのですが、試合をしょっちゅう見てもヤクルトにはホームなのに判定が味方しないケースが多く感じますね（以前の真中監督の審判批判が影響してますかね）
おっしゃるとおり内容は兎角決して良いものでは無かったですが、勝てた事を純粋に喜びたいと思います。そして非常に状況は厳しいですが、今日はブキャナンという現況では唯一勝利を期待できる投手の試合なので、なんとか広島に一矢報いる為にも勝利を期待したいです。
(ところでGWもビジター用に大幅に席を開放したんですかね。今のヤクルトの人気でGWなら、レフトスタンドも東京ドームみたいに、お気持ち程度の開放で良い気がします。)
話をバレンティンに移しますが、今の彼は守備面でのミスが目立ち、ムラっ気も多く扱いに困るところもありますが、野手の中では他のどの選手よりもチームへの愛情を感じます。(性格によるところもあるでしょうが。)そして彼が打つとチームがノリます。来年以降は外国人枠から外れる事ですし、多少打てなくなっても是非彼にはチームに残ってもらい、ヤクルトで現役を全うして欲しいと感じました。
押し出し死球のイニングが終わった時思わずテレビ消してしまったんですけど、選手もファンも諦めてなかったんですね。バレの同点ホームランの速報に視聴再開。この程度で諦めかけた自分を恥じました。そして石山の炎の投球に荒木の執念のサヨナラヒットと素晴らしい
ただヒロインまで入れると5時間でしょ。疲れますね笑
デーゲームで良かった。
由規は疲労が溜まった時のピッチングですね。前回はそこで踏ん張ってくれましたけど今回はいつもの彼に戻っちゃいました。これを解決するのは心なのか技なのか体なのか、探っていくしかないです
荒木はサヨナラ男ですね。対左ならスタメンもあるでしょうし頑張って。
しかしみんなアラサーになっちゃいましたね汗。ここから覚醒する選手もいるので期待しますがやはり編成が……
リクエストの件はなんとも。リプレイ見る限りスイング三振ですけど、恐らくリクエストを受け付けたこと自体がルール違反だったということ？今年は審判の判定が遅いことも多くて気まずい。
> ｋさんへ
亀澤の押し出し死球の場面は主審が三塁塁審に確認してノースイングの判定を下したんですかね？それにしても小川監督はどういったリクエストをしたのかがちょっと気になったんですよね。
由規が次にどこで投げるのかは確かに気になりますね。
> JEF九郎さんへ
バレンティンは憎めないキャラクターなんですよね（笑）。私も大好きな助っ人外国人の１人です。外国人枠から外れるのは来シーズンからでしたっけ？
> トムモリーさんへ
最高の現地観戦になったのではないでしょうか？ブキャナン素晴らしかったですね！
> saboさんへ
そうですね。長いゲームでしたね。
荒木がこういうタイプの選手になるとは入団時には思ってもみなかったので驚いています。
小川監督が何のリクエストを要求したのかが気になります。スイングについてだった場合は、リクエストを受け付けたこと自体がルール違反になりますね。でもおそらくファールか否かだったのではないでしょうか？
リクエストのルールをしっかり理解できていないのですが、塁審より前のボールについてフェアかファールかリクエストは受け付けないと聞いていたのであそこでファール判定をリクエスト出来るのかな？とか思いました
> saboさんへ
早速の返信ありがとうございます。
なるほど！そうでしたね。塁審前のボールについてリクエストは受け付けないというルールが確かありましたよね。神宮での巨人戦で吉川尚でしたかね？が放った三塁線の打球について小川監督が抗議しましたが、リクエスト対象外となったシーンがありましたもんね。
リクエスト制度に詳しい方がいましたら今回の亀澤への押し出し死球についてのリクエストについてコメント頂けると嬉しいですね。自分自身ももう少し勉強したいですしね。