ヤクルト３－２楽天
久々に試合をテレビ観戦出来たのだが、印象としては楽天の状態の悪さ、流れの悪さを強く感じた。個人的には今年の交流戦はとにかくロッテ、楽天との6試合でどれだけ白星を稼げるか？という部分が一番のポイントだと考えていたため、5勝1敗という成績は万々歳なのだが、だからと言ってここからも勝ち星を積み上げられるか？と言われれば「？」が付いてしまう。それでも今のヤクルトに必要なのは内容よりも結果だと思っているため、この勢いを来週の神宮での6連戦で上手く活かしてもらいたい。
先発の小川は9安打を浴びながらも6回まで投げ切り、2失点でまとめて見せた。先日のブキャナンもそうだったのだが、こうやって粘る事が出来るのが勝てる投手の特徴だと感じる。交流戦に入ってから僅差のゲームが続き、リリーフ陣の負担が多くなっていた中で、故障から復帰後長いイニングを投げれていなかった小川がこれだけ打たれながらも6回を100球でまとめたことは、今後を考えた中でも好材料である。いいコースに投げ込まれているように感じるチェンジアップを見逃される場面が多く感じるのが、少し気にはなるのだが、右打者、左打者関係なく、カットボールが武器になっているため、困ったときでも余裕を持って対処出来ているのではないだろうか？今後の投球にも期待したい。
リリーフ陣は、石山の5連投は避ける形で中尾、近藤と回を跨がせ、何とか逃げ切りを図ってみせた。開幕当初は勝ちパターン継投に入っていなかった中尾、近藤の2人が現在は大車輪の活躍でチームを支えている。登板数が増えてきていることは気にならないと言えば嘘になるのだが、今後ある程度登板シチュエーションが固定されてくれば、登板までの準備はしやすくなってくるのではないだろうか？
中尾は、2イニング目にストレートが明らかに高目に浮いてしまい、苦しい投球となり、近藤のリリーフを仰いだのだが、1イニング目のストレートはテレビで見ていても球持ちの良さを感じる事が出来、素晴らしい角度で投げ込まれていた。おそらく打者は球速表示以上のスピードを感じているのではないだろうか？中尾の調子のバロメーターはストレートが低めに集まるかどうか？という部分にかかっていると思う。このボールが浮き出すと危険信号である。まだ2年目と言う事で1軍で登板を重ねるのは始めての経験だけにどこまで持つか不安な部分はある。それでも慎重に起用するだけの余裕が今のヤクルトにはないだけに投げてもらうしかないのだが…
近藤も1回２／３と回跨ぎでの登板となり、9回は一打同点のピンチを招いたのだが、それでも近藤らしく腕をぶん回して、最後は好調の田中をストレートで三振に仕留めてみせた。近藤も昨シーズンから本当にリリーフ陣を支えてくれている。ヤクルトに来てからの近藤の投球スタイルはベテランらしからぬ「打てるものなら打ってみろ。」と言わんばかりに早いテンポで投げ込んでくる。見ていて気持ちのいい投球スタイルである。どこまで持つかは分からないのだが、今はこのスタイルで投げ続けてもらうしかないだろう。球威が落ちれば、滅多打ちに合ってしまう危険と隣り合わせではあるが、出来る限り踏ん張ってもらいたい。
交流戦に入り、投手陣は本当に良く踏ん張ってくれているのだが、打線の状態は中々上がってこない。それでもしぶとく勝ちを拾えていることは大きいのだが、そろそろ投手陣に楽をさせて打線で勝ちを拾うゲームが見てみたいものである。
このゲームでも初回に山田、青木にヒットが出ながらも盗塁失敗とダブルプレーで、結果的に3人で攻撃が終わってしまったり、チャンスで畳み掛けることが出来ず、引き離せない場面が目立った。それでも満塁のチャンスで雄平が逆転タイムリーを放ったり、8回は坂口の好走塁で勝ち越し点を奪ったりといいシーンもあったのだが、言い方は悪いが、今の楽天相手だったからこそ、勝てたゲームにも感じた。8回に関しても0アウト2，3塁で打席に入った雄平が三振を喫してしまい、畠山も追い込まれてしまった時点で、無得点に終わってしまうのでは？という不安もよぎり、畠山を起用するのであれば、雄平の所でも良かったのでは？なんてことも思ったのだが、最終的には楽天茂木の送球がワンテンポ遅れた事により、決勝点を奪う事が出来た。その後のチャンスでもスクイズ失敗があり、追加点を奪えないなど反省点も多いゲームだったが、最下位同士の3連戦で3連勝したことは意味のある事である。
テレビ観戦した印象としては、リリーフ陣の頑張りは目立っているが、チーム状態が上向いているようには感じなかった。それでも最初の6連戦を5勝1敗で乗り切ったことは大きい。次週のソフトバンク、オリックスとはホームで戦えるため、1つでも多く勝ちを稼いで欲しい。
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5連勝。内容よりも結果が大事。
2018試合結果
コメント
おっしゃる通り、今年は結果が出ればまずはOKでしょうね。個人的には直近２カードの目標は４勝を掲げつつも、失礼ながら「難しいかなぁ」とも思っていただけに、選手(特に投手陣)の踏ん張りを讃えたいと思います。
その中で野手では中村ですね。個人的には彼のパフォーマンスに関しては、ポテンシャルに対していつも疑問を感じ否定的な見方をしておりましたが、負けた試合も含めてこの６戦はリード面においては非常に安定していたと思います。アンチの私ですら、昨日の８回チャンスの場面で彼に打席が回った時、「代えるなよ..。」と思いました。まだまだ打撃も含めて細かいミスは多いですが、今のパフォーマンスを維持して投手陣をうまくリードして欲しいと思います。
５連勝ですがパ・リーグ下位チームですし楽天の状態考えれば、ここに勝てないと他の上位とは勝負にはならないので次のソフトバンクとオリックス戦に真価が問われるでしょうね（今年は対戦順もツイますよね）。
私もチームが強くなったなと思ってなく連勝中もミスは出てましたよね、この試合でも8回の大引のバントはおそらくスクイズで上田のサインミスだと思うのですが、こういうツメの甘さは出てるのでソフトバンクにはこういうミスしていたら勝てませんからね。
ただ2014年くらい細かい野球を捨てて打ち勝つだけの自主性野球から方向転換し始めてるのはチームが変わりつつあるのは良い事だと思いますね。
連勝中は先発が踏ん張り接戦に持ち込んで終盤に１点を取りに行ってしっかり取れているので、こういう野球をすれば必ず順位は上がってきますよね（野手と投手の信頼関係も出てきて繋がり感しますね）。ヤクルトは相手がイヤな野球をして接戦をモノにするのが合ってるのでチーム防御率を3点台にするのが目標ですかね（チーム打率は250以上あれば問題なし）
明日から絶好調ソフトバンクですがヤクルト側に有利なのは摂津と中田賢に対しては苦手意識ないので打線の復調に期待したいですが、最低限先発がQSして接戦に持ち込めば勝てる確率は上がりますね（一方的にやられるとは思えないので良いゲームになるかなと）。
あとローテで山中と由規を抹消したので誰を投げるのかですかね？おそらく高橋圭がソフトバンクで原がオリックスでしょうけど下では山田大や星も投げ始めてるので交流戦明けにローテなどピッチングスタッフの整理がカギになりそうですね。
私も内容より結果が大事な5連勝だと感じます。
相手チームの不調やこちら側の運の良さもあっての5連勝だとは分かってますがそれでも各試合を勝ち切ったという事実が選手に与える好影響が本当に大きいなと。
勝つことで生まれる自信が打者にあと一点取る力。投手にあとワンアウト取る力を与えたのではないでしょうか。
特に中尾近藤石山は開幕時からガラッと雰囲気が違いますね。自信と自分がリリーフの核だという自覚が感じられます。
カラシティも高津二軍監督の元で修正出来たのかとても良い調子だし、あとは秋吉が自分のピッチングを取り戻せばリリーフは厚いですね。
先発は正直想像以上（笑）。全員役割は果たしてくれましたね。今週からの相手チームはずっと打力が良いチームが続きますがとにかく恐れずに四球に気をつければ誰かは勝てると思います
楽天戦はダイジェストしか見てませんが全体的に味方の守備が良かった気がします。野手が守りで貢献することが重要ですね
野手は西浦荒木あたりが良いような物足りないようななんとも言えない存在感ですね（笑
まぁでもやっと山田バレンティンがヒット出てるし彼らの調子が上がれば点は入るかな。
> JEF九郎さんへ
私は昨日久々にテレビ観戦出来たのですが、中村のリードで良かったと感じた場面が２つありました。１つは8回のピンチで内田を三振で仕留めた打席。２つめは最後の田中の打席です。おそらくどちらの打者も外の変化球というものが頭をよぎっていたと思うのですが、裏をかいてインコースのストレートを続けて三振を奪いましたよね。
内田も田中も見た目やプレースタイルでごまかされてしまうのですが、クレバーな選手だと思うので、その2人のクレバーさを逆手に取ったリードだったのではないでしょうか？
> ｋさんへ
交流戦に入ってから投手陣は本当に良く頑張っていますよね。投手陣の奮闘が粘り勝ちを呼び込んでいますよね。
確かに山中と由規の代わりは気になりますね。オリックス戦は原ですかね？
> saboさんへ
そうですね。勢いを付けてソフトバンク、オリックスと神宮で戦えるのは好材料ですよね。１つでも多く勝ってもらいたいですね。