山田大の6失点は重すぎた

ヤクルト５－８巨人

内容の悪いゲームではなかったのだが、今求められているのは内容よりも結果である。鬼門東京ドームでの勝利が欲しい所である。相手の先発が菅野だった事を思うと山田大が3回までに失った6点があまりにも大きかった。

先発の山田大は怪我で出遅れていたのだが、思っていたよりも早く1軍登板の機会が訪れた印象である。久々に山田大の投球を見たのだが、やはり大型の割にバランス良いフォームで投げている印象であり、個人的には好きなタイプの投手ではあるのだが、今日は制球が定まらず苦しい投球に終始してしまった。正直まだ本調子にまでは戻っていないようにも感じられた。もう少し2軍で調整登板を重ねてからの1軍起用でも良かったのかも知れない。元々球威で抑え込むタイプの投手ではないのだが、もう少しストレートの球速も速かった記憶があるのだが、今日は130キロ台がほとんどだった。この辺りを切り取ってもやはり1軍での先発は時期尚早だったのではないだろうか？巨人打線にしっかりスイングされてしまい、2回２／３で被安打６与四死球３の6失点（自責点５）というセリーグデビュー戦となってしまった。それでももう少し調子は上がって来ると考えられるため、先発候補の1人として名を連ねてもらいたい。
山田大が早々に降板した中でもリリーフ陣が粘り、8回には一時1点差まで詰め寄ったのだが、8回に1点ビハインドで登板した近藤が坂本に2ランホームランを浴びてしまい、試合の流れが完全に巨人に傾いてしまった。近藤に関しては、2試合続けての披弾となったのだが今日のホームランについては、坂本のバッティング技術を誉めるしかないようなホームランだったと思う。インハイを狙ったボールが少し甘くなった程度なのだが、インコースの捌きが抜群に上手い坂本に完璧に捉えられてしまった。大事な場面で2試合続けてホームランを浴びてしまったため近藤に関しては、心配にはなるのだが、キレを感じるボールも投げ込めていると感じるだけにもう少し様子を見ていきたい。

打線は菅野の調子が上がらない中で早めに得点を奪いたかったのだが、初回の1アウト満塁のチャンスを逃してしまったのだが痛かった。この回に1点でも得点することが出来ていれば試合展開は変わったはずである。結局ヤクルト先発の山田大が崩れてしまったため、菅野に余裕を持って投げられてしまった印象である。調子が良くないと感じただけにもっと得点を奪いたかったのだが、結局は西浦のホームランによる2点のみに終わってしまった。調子が悪くても試合をまとめてしまうのが菅野という投手である。球数が増えたのはヤクルト打線の粘りもあったのかもしれないが、どちらかというと調子が悪い中でも悪いなりに慎重に投げた結果なのだと思う。やはり菅野は難敵である。
それでも8回に代打畠山がマシソンから3ランホームランを放つなど、よく粘ってくれたと感じる。畠山に関しては、打者優位なカウントから完全にストレートにヤマを張った中で捉えた3ランホームランということで勝利には繋がらなかったが、価値ある一発になったのではないだろうか？
その他にも川端が猛打賞、西浦が4安打と気を吐いたのだが、逆に山田哲、バレンティンにヒットが出ず、ヒット数の割には打線が繋がらなかった印象である。

チーム状態は悪くないと感じるし、今日のゲームも後半追い上げるという見所のあるゲームだったと思うのだが、今欲しいのはとにかく勝利である。同一カード3連敗を喫さないように、まずはハフで1つ勝利を狙いたいところである。


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